
能美防災社、ドローンを活用した煙感知器の加煙試験器を開発。高所に設置された煙感知器の点検作業を効率的に
能美防災株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡村武士)(以下、能美防災社)は、ドローン技術を活用した煙感知器の加煙試験器を開発し、業界初となる日本消防設備安全センターの性能評定を取得したことを発表した。 高所でアクセスが困難な場所に設置された煙感知器の作動試験を、従来よりも安全かつ効率的に行うことを目的としたこの製品は、2025年春より能美防災社メンテンナスサービスを契約のユーザーへの運用を開始する予定となっている。
目次
ドローンを活用した煙感知器の加煙試験器について
自動火災報知設備で使用される煙感知器は、火災時に発生する煙を捉えるため天井に設置される。
その天井に設置された煙感知器は定期的に点検を行い、適正に維持管理を行うことが必要となっている。
従来、高所の煙感知器の点検では、非常に長い点検用支持棒に装着した加煙試験器を2人がかりで保持・操作をしたり、点検用支持棒でも届かない場所では高所作業用の足場を用意したり、床面にある障害物によって煙感知器の直下にアクセスできずに無理な姿勢で行う、などの点検作業に伴う危険性があった。
ドローンに搭載したこの加煙試験器を使用することで、これらの問題点を解消し作業の効率化を図ることができると能美防災社はしている。
これにより煙感知器の点検に係る時間短縮とコスト削減を実現し、建物に設置された自動火災報知設備の機能維持にも大きく貢献する。
ドローン加煙試験器の特長
ドローン加煙試験器について、能美防災社以下のような特長をあげている。
①日本消防設備安全センターの評定取得
ドローン搭載用加煙試験器として性能評定番号を取得しており、法定点検で使用できる。
性能評定番号
評2024-005号
型名
FTGJ002-F
種別
加煙試験器
用途
イオン化式/光電式スポット型感知器の作動試験
寸法、質量
W346mm×D239mm×H235mm、約290g(ドローンを除く)
②さまざまな種類のドローンを選択可能
本加煙試験器は従来の試験器より大幅な軽量化に成功。
このため、各種ドローンの積載重量制限を容易にクリアでき、現場に応じたドローンを選択することが可能となる。
③煙感知器の設置状態に対し柔軟に対応可能
本加煙試験器の加煙装置部分には角度調整機構を持たせ、斜め天井などの特殊な形状をした天井に設置された煙感知器にも柔軟に対応することが可能。
そのため、幅広い現場で安全かつ確実に加煙試験を行うことができる。
※本試験器は能美防災社にて開発した製品であり、ドローンは能美防災社が飛行検証を行った指定製品を使用
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出典