ロボデックス社、水素燃料電池ドローン用カートリッジに高圧充填できる『移動式充填トラック』を完成。水素ドローン事業の発展の加速を目指す

産業用ドローンの開発・販売を行う株式会社ロボデックス(本社:横浜市、代表取締役社長:貝應 大介)(以下、ロボデックス社)は、水素燃料電池ドローン用カートリッジに高圧で充填できる『移動式充填トラック』を2年間の開発期間を経て2025年2月に完成したことを発表した。 小分け水素供給の実現化へ向けてのこの試みは、ロボデックス社調べによると日本初となる。

水素燃料電池をドローン用カートリッジに高圧充填できる移動式充填トラック

イメージ画像

水素の小型カートリッジへの昇圧充填は、既存の産業用ガス会社でも特別な作業での充填になる。
そのため、従来は引取りと納入も含め1週間から10日間作業に必要であった。

それに対して、今回発表された『移動式水素充填トラック』ならば、現場にて短時間に充填が可能になる。
たとえばドローン用カートリッジ4.7リットルであれば20本程度充填が可能となる。

移動式充填トラックの開発による展望

イメージ画像

ロボデックス社では、2019年より水素燃料電池ドローンの開発製造・許認可・販売・教習・メンテナンスを行っていた。
そして今回、水素の供給が可能になることで、供給までのすべての要素が整った。

水素燃料電池ドローンは、バッテリー式やガソリンハイブリッド式のドローンと比べると温室効果ガスの排出を抑えた環境面はもちろん、長時間飛行や積載量が拡大可能である。

どうしゃでは、水素ドローンの事業に加え、新たに小型カートリッジへの水素充填事業も今後の新たな事業として展開していく予定となっている。
小型カートリッジの利用先として、これから開発が進む、水素マイクロモビリティに水素を供給可能。
特に、水素燃料電池の活用が注目をされている。

また発電機に水素燃料電池を使用した場合、従来の発電機と比べて臭気が無く、騒音の低減も見込める判断。
また、燃料電池はCO2などの温室効果ガスを排出せず、トンネルや地下などの閉鎖空間での利用が可能となるとしている。

今後、ロボデックス社は水素燃料電池ドローンのパイオニアとして、水素供給も可能として早期の水素社会をめざし水素の利活用と共に、さらに長時間飛行を可能にして国内外の水素ドローン事業の発展を加速させていくとしている。

移動式充填トラックのスペック

イメージ画像

車両
いすゞフォワード4トン車

総重量
8t

防爆エリア設備
水素ポンプ・検知機

機械エリア設備
発電機・オイルポンプ・冷却装置

整備エリア
油圧テーブル・キャビネット

水素保管
7m3/立方メートル 容器3本

置換ガス
窒素

最高充填圧力
35MPs

ーーーーーー

出典

関連記事

温暖化に強い水稲新品種「新大コシヒカリ」をドローンで直播 。新潟大学と燕市による実証に、マゼックス社の機体『VG-A』が参画

株式会社マゼックス(本社:大阪府東大阪市、代表取締役社長:吉野弘晃)(以下、マゼックス社)は、新潟大学が開発した温暖化対応の水稲新品種「新大コシヒカリ」のコーティング種子を用いて、新潟県燕市にて行われた直播に関する実証実験において、農業用ドローン『飛助15』および新型粒剤装置『VG-A』による協力を行ったと発表した。

  tera

三機工業社がIBIS2を導入。レーザースキャナと併用し取得データ部材数を約135%向上に成功

株式会社Liberaware(千葉県千葉市、代表取締役 閔 弘圭)(以下、Liberaware社)は、三機工業株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 石田 博一)(以下、三機工業社)が「IBIS2」を導入したことを公開した。 導入の結果、レーザースキャナとの併用により、三機工業社は取得データ部材数を約135%向上させ、既存設備のデジタル化手法の確立に貢献したと発表している。

  tera

鹿児島県・沖永良部島にて物流ドローン「DJI FlyCart 30」による海洋ゴミの移送フライトを実施。1時間で約500kgの回収に成功

「Rin管理システム(同)」(一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会 鹿児島第1支部 本社:鹿児島県大島郡 代表:林氏)は、沖永良部島において、海洋ゴミ問題の解決に向けた革新的な取り組みとして、ドローンを活用した海洋ゴミの回収・運搬フライトを実施した。 従来の人力による危険な作業を大幅に改善し、効率性と安全性を両立した新しいソリューションの可能性の実証となった。

  tera

ドローン国家資格保持者から学ぶ!小中学生対象の『ドローンキャンプ』、8月21・22日に常滑市のキャンプ場「CAMP LOVE」で開催!

一般社団法人みらい学びクリエイト(所在地:愛知県日進市、代表者:石橋 晃)が、小中学生を対象とした『ドローンキャンプ』を開催。愛知県常滑市のキャンプ場「CAMP LOVE」を貸し切って、8月21・22日に行われる。

  Fuji

令和7年度農林水産省『こども霞が関見学デー』が8月6・7日に開催。シミュレーターでのドローン飛行などワークショップなどプログラムも多数

農林水産省は、8月6・7日の2日間、令和7年度『こども霞が関見学デー』を開催する。 開催の発表にあわせ、特設WEBサイト『マフ塾』も公開された。 なお、事前申込が必要なプログラムについては、特設ウェブサイトにて参加申込を受け付けている。

  Fuji