やまびこドローン、山間部でのドローン運搬作業を実施。山小屋撤去で発生した廃材4.8tを2日で運搬

大型ドローンで物資運搬事業を展開する株式会社やまびこドローン(所在地:静岡県浜松市、代表取締役:榊原康久)(以下、やまびこドローン)は、山小屋撤去の際に発生した廃材を2日間で合計4.8tの運び出しが行えたことを発表した。

やまびこドローンが山間部でのドローン運搬作業を実施

イメージ画像
廃材をドローンで運び出している様子

林業作業の中継地点として、寝泊りと飲食のために利用されていた山小屋が山林にあり、解体した廃材を運び出すことが出来ないかという相談が林業関連事業者より届いていたやまびこドローン。

イメージ画像
解体された山小屋

解体する山小屋は林道から歩いて15分ほどのところにあったが、急な崖や河川を越える必要があり、人が担いで運搬すると大変危険な現場であることが判明。
大量の廃材もあり、多くの人員が必要とされることから、ドローンによる運搬が最適解と判断され、今回のドローン運搬作業となった。

実施概要

イメージ画像
搬出した廃材

実施日
2024年12月12日 ~ 13日
作業時間合計約10時間

実施場所
静岡県浜松市天竜区水窪町 
南アルプスの深南部の山奥

運搬物
山小屋解体時の廃材(木材、コンクリート、軽量鉄骨、トタン屋根、窓ガラス等)

運搬距離
約240m 高低差約100m

飛行回数
1日目75回
2日目73回
合計148回

1回の飛行時間
約2分30秒

1回の平均運搬重量
約40kg

総運搬重量
約4.8t

使用機体
DJI社製 FLYCART30

動画はこちら

当日の様子を撮影した動画はこちら。

今回の運搬作業を終えたやまびこドローンによるコメント

ドローンによる運搬作業を終えたやまびこドローンが、「伝えたいこと」として以下のようなコメントを寄せている。

ひと昔前まではドローンでの運搬では物資を1t運ぶ事は困難でしたが、この1年前後の機体の飛躍的な性能向上により1日に2t以上の物資運搬が可能となりました。
人手不足や高齢化・人件費などの高騰を考えると、短期で効率よく運べるドローン運搬は今後、様々な現場で活躍できると確信しております。

ーーーーーー

出典

関連記事

温暖化に強い水稲新品種「新大コシヒカリ」をドローンで直播 。新潟大学と燕市による実証に、マゼックス社の機体『VG-A』が参画

株式会社マゼックス(本社:大阪府東大阪市、代表取締役社長:吉野弘晃)(以下、マゼックス社)は、新潟大学が開発した温暖化対応の水稲新品種「新大コシヒカリ」のコーティング種子を用いて、新潟県燕市にて行われた直播に関する実証実験において、農業用ドローン『飛助15』および新型粒剤装置『VG-A』による協力を行ったと発表した。

  tera

三機工業社がIBIS2を導入。レーザースキャナと併用し取得データ部材数を約135%向上に成功

株式会社Liberaware(千葉県千葉市、代表取締役 閔 弘圭)(以下、Liberaware社)は、三機工業株式会社(東京都中央区、代表取締役社長 石田 博一)(以下、三機工業社)が「IBIS2」を導入したことを公開した。 導入の結果、レーザースキャナとの併用により、三機工業社は取得データ部材数を約135%向上させ、既存設備のデジタル化手法の確立に貢献したと発表している。

  tera

鹿児島県・沖永良部島にて物流ドローン「DJI FlyCart 30」による海洋ゴミの移送フライトを実施。1時間で約500kgの回収に成功

「Rin管理システム(同)」(一般社団法人日本ドローンビジネスサポート協会 鹿児島第1支部 本社:鹿児島県大島郡 代表:林氏)は、沖永良部島において、海洋ゴミ問題の解決に向けた革新的な取り組みとして、ドローンを活用した海洋ゴミの回収・運搬フライトを実施した。 従来の人力による危険な作業を大幅に改善し、効率性と安全性を両立した新しいソリューションの可能性の実証となった。

  tera

ドローン国家資格保持者から学ぶ!小中学生対象の『ドローンキャンプ』、8月21・22日に常滑市のキャンプ場「CAMP LOVE」で開催!

一般社団法人みらい学びクリエイト(所在地:愛知県日進市、代表者:石橋 晃)が、小中学生を対象とした『ドローンキャンプ』を開催。愛知県常滑市のキャンプ場「CAMP LOVE」を貸し切って、8月21・22日に行われる。

  Fuji

令和7年度農林水産省『こども霞が関見学デー』が8月6・7日に開催。シミュレーターでのドローン飛行などワークショップなどプログラムも多数

農林水産省は、8月6・7日の2日間、令和7年度『こども霞が関見学デー』を開催する。 開催の発表にあわせ、特設WEBサイト『マフ塾』も公開された。 なお、事前申込が必要なプログラムについては、特設ウェブサイトにて参加申込を受け付けている。

  Fuji