Montavista社のリチウム金属電池製品、eVTOL飛行プロファイルで1280サイクル以上を達成

Montavista Energy Technologies Corporation(所在地:安徽省)(以下、Montavista社)は、同社製の電動航空機用高性能バッテリにおける最新のサイクル特性試験結果を、ドイツで開催された31st AERO Friedrichshafenにて発表した。 国際的に有名なeVTOLメーカーが提供する飛行プロファイルを使用し、400Wh/kgの質量エネルギー密度を実現したMontavista社製METARY® Pシリーズのリチウム金属バッテリ(LMB)製品が、99%という高い容量維持率で1280サイクルを超える高いサイクル寿命があることが実証された。

実証の詳細

イメージ画像
Montavista unveiled the latest cycling performance testing result of its high-power electric aviation battery

電動航空機用パワーバッテリの場合、<エネルギー密度><安全性><放電レート><サイクル寿命>などの総合的な性能指標はすべて、飛行の信頼性と商用運用の効率に直接影響する。
高いエネルギー密度により無着陸飛行時間が長くなり、高いサイクル寿命によってバッテリーの再利用回数が長くなるため、電動航空機の運用コストの削減が可能となる。

Montavista社が発表したテスト結果では、METARY® Pシリーズの高性能バッテリが、400 Wh/kgという高い質量エネルギー密度を実現するだけでなく、他のLMB製品にはなかった高いサイクル寿命も実現していることが実証された。
この総合的に見て優れた性能仕様によって、あらゆる電動航空機の商用化に求められている機能を提供することができるとしている。

Montavista社の製品について

Montavista社は2020年にMETARY® Eシリーズで500Wh/kgクラスのLMB製品を発表。
この製品は質量エネルギー密度が非常に高く、比較的低い放電レート要件のある成層圏通信プラットフォーム(HAPS)などの用途に適している。

Montavista社は、eVTOLやドローンなどの用途に対して高質量エネルギー密度かつ高放電レート(> 10C)を求める顧客に向けて、高性能のMETARY® Pシリーズ製品を2023年に発売。
同社はそれ以来、顧客と緊密に協力して製品の全体的な性能を向上させてきた。
METARY®Pシリーズの高性能バッテリにおけるサイクル特性の飛躍的進歩により、eVTOLメーカーやオペレーターが高い信頼性と良い費用対効果を保ちながら実際に運用する際に起こり得る問題点に対応している。

AERO Friedrichshafenで開催された『AERO Hydrogen and Battery Summit』の基調講演で、Montavista社の創設者Yuegang Zhang教授は、リチウム金属アノードによって可能になる高い質量エネルギー密度により、LMBは今後、全電動航空機における最適な選択肢あるいは他と置き換えることができない唯一の選択肢になると指摘した。

———
出典

関連記事

YellowBuck社、北海道庁とドローン災害協定を締結。地域防災の即応力向上へ

北海道を拠点にドローン教育および社会実装を推進する株式会社YellowBuck(以下、YellowBuck社)は、2025年5月12日に北海道庁との間で「災害時におけるドローンによる支援活動に関する協定」を締結したことを発表した。

  tera

NTTイードローン社、防災に資するドローンのデモイベントを東京都・宮城県・北海道にて6月に開催。参加希望者募集中

株式会社NTT e-Drone Technology(代表取締役社長:滝澤 正宏)(以下、NTTイードローン社)は、インフラ点検や災害対策を中心とした、「防災」に適する国産ならびに欧米製ドローン(以下、防災ドローン)の最新機種や、NTTイードローン社開発の画像解析AIサービス「eドローンAI」(以下、eドローンAI)の紹介など、地域防災に資する防災ドローン機体を用いたデモイベントを2025年6月に東京都・宮城県・北海道の3会場で開催する。

  tera

WHDCアクロディア社とマゼックス社、共同で次世代型フライトコントローラーの開発を開始

THE WHY HOW DO COMPANY株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:岩尾 俊兵)(以下、WHDC社)は、100%子会社のWHDCアクロディア株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:窪田 圭一)(以下、WHDCアクロディア社)が、産業用大型ドローンを国内製造している株式会社マゼックス(本社:大阪府東大阪市川田4丁目3番16号、代表取締役社長:吉野 弘晃)(以下、マゼックス社)と共同で、ドローンの姿勢や速度などを制御する「次世代型フライトコントローラ」の開発を開始したことを発表した。

  tera

ワールドスキャンプロジェクト社、次世代磁界センサ「JIKAI-M」が微細磁場15〜20pTの磁界探知に成功!「ドローン×高感度×低ノイズ」のセンサで、あらゆる場所での探査を可能に!

株式会社ワールドスキャンプロジェクト(本社:東京都新宿区、代表取締役:上瀧良平)(以下、ワールドスキャンプロジェクト社)は、独自開発の次世代磁界センサ「JIKAI-M」において、15〜20ピコテスラ(pT)の磁気変化を安定して検出することに成功したことを発表した。

  tera

ブルーイノベーション社、ELIOS3によるドローンを活用した橋梁点検技術が国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録される

ブルーイノベーション株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:熊田 貴之)(以下、ブルーイノベーション社)は、ドローン「ELIOS 3」を活用した橋梁点検技術が、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録された事を発表した。

  tera