
KDDIスマートドローン社、次世代AIドローンの可能性を広げる自動充電ポート『Skydio Dock for X10』の注文受付を開始
KDDIスマートドローン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:博野 雅文)(以下、KDDIスマートドローン社)は、Skydio, Inc.(以下、Skydio社)のAIドローン『Skydio X10』に対応した自動充電ポート付きドローン『Skydio Dock for X10』の注文受付を開始した。
目次
『Skydio Dock for X10』注文受付開始
自動充電ポート付きドローン「Skydio Dock for X10」
KDDIスマートドローン社は、2024年5月13日に国内およびAPACにおけるSkydio社のプライマリーパートナーとして『Skydio X10』の取り扱いを開始して以来、国内の様々な現場におけるユースケースの創出を通じて、インフラ点検、建設現場の進捗管理、災害対応といった社会課題の解決を推進してきた。
そして、この度『Skydio X10』が、遠隔からの自動運用を実現する自動充電ポートに対応したことを受け、『Skydio Dock for X10』の注文受付を開始した。
自動充電ポート付きドローン『Skydio Dock for X10』とは
『Skydio Dock for X10』は、『Skydio X10』の優れた自律飛行能力を最大限に引き出し、現場に作業員を配置することなく、遠隔からの自動運用を実現する自動充電ポート付きドローン。
これにより、点検・巡視業務のさらなる効率化、省人化、そして安全性の向上に貢献する。
株式会社KDDI(以下、KDDI社)とKDDIスマートドローン社は、日常と災害などの非常時を問わず、どこでも10分でAIドローンが遠隔操縦で駆付け可能となるドローンの社会基盤化を目指している。
この取り組みは、2025年下期より能登半島地域から展開を開始し、日本全国へと広げていく予定としている。
『Skydio Dock for X10』の機能の最大限の活用を実現するため、KDDIスマートドローン社は、上空電波(4G LTE)によるドローンの安定的な遠隔運用を実現する「上空電波パッケージ」、通信の確保が困難な地域で高速通信を可能とする衛星通信ブロードバンド「Starlink Business」、専門オペレーターが日々の運航を代行する「遠隔運航サービス」、豊富な運航実績にもとづく「実践的講習」、運航に必要となる申請をサポートする「飛行申請サポート」を提供し、ユーザーの『Skydio Dock for X10』の導入から運用までをフルサポートする。
『Skydio Dock for X10』に対応したKDDIスマートドローン社の5つの独自サービス
【モバイル通信対応】上空電波パッケージ
・上空電波パッケージは、Wi-Fi通信が届かないエリアでも上空電波(4G LTE)を活用し、安全な遠隔飛行、長距離飛行を実現
・KDDI社のモバイルネットワーク品質は、Opensignal社のグローバルにおける通信体感分析において、6部門中3部門で世界1位を獲得
※ドローンの上空利用に特化した評価結果ではない
・KDDI社は、衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」を開始。
今後、衛星とドローンの直接通信の実現を目指す
【通信環境の整備】Starlink Business
・Starlink Businessは、光回線の敷設が困難な地域や海上などの通信不感地帯において高速通信を可能とする衛星通信ブロードバンド
・Skydio Dock for X10とセットで利用することにより、山間部など通信確保が難しいエリアでもドローンポートの運用(遠隔飛行制御、データ送受信等)を実現
【運航サポート】遠隔運航サービス
・KDDIスマートドローン社は、ドローンポートの本格運用を開始した2023年7月から現在に至るまで、日本全国で4,500回以上の豊富なドローンポート飛行実績を有する
・遠隔運航サービスは、その知見を活かし、ドローンポートの設置、日々の運航、データの取得など、遠隔運航に必要な作業をKDDIスマートドローン社の専門オペレーターが代行し、お客様の業務効率化を実現するサービス
【導入サポート】豊富な知見にもとづく実践的講習
・ドローンポートの豊富な飛行実績から得られた、ドローンポート運用に不可欠な実践的スキルとノウハウを講習で提供
・KDDIスマートドローン社には、国家資格(無人航空機操縦者技能証明)保有者が約50名在籍、現場経験豊富なメンバーがSkydio Dock for X10の導入をサポート
【運用サポート】飛行申請サポート
・KDDIスマートドローン社は、ドローン法務のプロフェッショナル バウンダリ行政書士法人(本社:東京都千代田区、代表行政書士:佐々木 慎太郎)と業務提携契約を締結
・Skydio Dock for X10の運用に必要となる飛行許可申請業務をサポート
『Skydio Dock for X10』の多様なユースケース
KDDIスマートドローン社は、2025年3月より、Skydio社のプライマリーパートナーとして国内で初めてSkydio Dock for X10を活用し、建設現場の巡視、敷地内の広域警備、ダムの点検・巡視、災害時の被害状況確認といったユースケースでの実証実験を進めてきた。
これらの実証を通じて、遠隔からのドローンの自動運用や取得データの有用性が実証されている。
株式会社大林組 <建設現場の巡視>
国内建設業界初、Skydio Dock for X10で遠隔自動ダム巡回の実証に成功
実施日
2025年3月31日
実施場所
相模ダムリニューアル工事(第1期)下流施設工事 現場
成果
建設現場の状況を遠隔からリアルタイムに把握することが可能となり、現場管理の効率化と安全性向上に寄与できることを確認
プレスリリース
https://kddi.smartdrone.co.jp/release/8353/
セコム株式会社 <敷地内の広域警備>
国内初、Skydio Dock for X10で警備用途における実証飛行を実施
実施日
2025年4月9日
実施場所
神奈川県南足柄市(日本端子株式会社の敷地内)
成果
警備のユースシーンを想定した日中と夜間の飛行検証を行い、従来の監視カメラや人物検知センサーに加えてドローンを活用することで、広範囲に及ぶ大型施設における、より効率的な警備実現の可能性を確認
プレスリリース
https://kddi.smartdrone.co.jp/release/8569/
石川県・石川県警 <災害時を想定した被害状況確認、避難誘導>
ドローンポートの社会基盤化に向けた実証に成功
実施日
2025年 4月21日
実施場所
石川県河北郡津幡町
成果
自治体・警察と連携し、ドローンポートの社会基盤化を見据えた上空電波(4G LTE)によるドローンの遠隔飛行実証として国内初。ドローンポートからドローンが即時現場に駆けつけることで、現場の被害状況の把握や、早期避難誘導が可能であること、撮影したドローンの映像を地図上で一元化し共有することで、迅速かつ的確な初動対応につながることを確認
プレスリリース
https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr-552_3833.html
東京電力リニューアブルパワー株式会社 <ダムの点検・巡視>
Skydio Dock for X10を活用した遠隔自動ダム点検実証を実施
実施日
2025年5月14日
実施場所
山梨県大月市(葛野川ダム)
成果
葛野川ダムの水門上部に設置した「Satellite Mobile Link」(Starlink を活用した auエリア構築ソリューション)で構築した通信環境において、上空電波(4G LTE)に対応したSkydio Dock for X10を活用することで、地震発生時の臨時点検の効率化および平時の湖岸巡視作業の軽減が可能であることを確認
プレスリリース
https://kddi.smartdrone.co.jp/release/8577/
今後の取り組み
KDDIスマートドローン社は、Skydio社のプライマリーパートナーとして、『Skydio Dock for X10』の導入と運用をトータルでサポートし、ユースケースを共に創出することで、豊かでサステナブルな社会の創造を目指していくという。
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出典