
Prodrone社、国内初の第一種型式認証を目指す大型ドローン『PD6B-CAT3型』を発表
株式会社Prodrone(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:戸谷 俊介)(以下、Prodrone社)は、「Japan Drone 2025(会場:幕張メッセ、千葉県千葉市)」の会場にて、第一種型式認証の取得を目指す大型ドローン『Prodrone式PD6B-CAT3型』(以下、本機体)の初一般公開をした。 あわせて、これまで非公開としていた型式認証申請の進捗状況や現在実施中の試験内容についても発表した。
目次
大型ドローン『PD6B-CAT3型』について
Prodrone式『PD6B-CAT3』
本機体は、ドローン測量、ラストワンマイルや離島間物流といった物資輸送など省人化が期待できる場面や、自然災害時の物資輸送など、ドローンが社会課題解決に貢献できる多様なニーズに応えるために開発されたドローンとなっている。
第一種型式認証を取得することで、人口密集地でのレベル4飛行が可能となり、将来的には、物流・測量用途での展開に加え、点検、インフラ管理、中継カメラ搭載といった幅広い用途での活用が想定されている。
背景
近年増加する自然災害や国際的な緊張を背景に、防災・防衛の重要性が高まっている。
Prodrone社では「災害はもはや平時だ」という考えのもと、愛知県で進行中の「あいちモビリティイノベーションプロジェクト」に参画し、災害に対して強靭なモビリティ社会を目指している。
これまでProdrone社が提供してきた「PD6B」シリーズのノウハウを活かしつつ、第一種型式認証に要求される基準(安全基準及び均一性基準)に適合することにより安全性の向上が図られた機体となっている。
また、幅広い用途に活用できるように機体構造をモジュール化(上部:共通設計、下部:用途別に変更可能)し、さまざまな用途(物流及び測量)での使用が可能になっているとのことだ。
型式認証申請の進捗状況や試験内容の公開について
本機体は、2023年11月に国土交通省航空局へ第一種型式認証が申請された。
以降、適用基準の合意、製造工程の審査、試験計画の調整等を経て、現在は飛行試験の実施段階である。
申請から約1年半が経過し、今回の一般公開では、認証取得までのプロセスや課題、進捗状況が初めて開示され、業界に対して透明性ある開発体制と制度適応の取り組みを示すものとなっている。
2025年早期の型式認証取得を目指して試験が継続されている。
PD6B-CAT3の特徴
1)第一種型式認証に要求される基準(安全基準及び均一性基準)に適合することにより、第三者上空での飛行を実現
2)機体構造をモジュール化(上部:共通設計、下部:用途別に変更可能)し、さまざまな用途(物流及び測量)で運用可能
PD6B-CAT3の概要
機体寸法
約2.2m x 約2.4m x 約0.7m
最大離陸重量
約45kg
最大積載重量
約18kg
最大巡行速度
約12m/s(約43km/h)
最大航続時間
約30分
※現段階での仕様のため変更となる場合あり。
第一種型式認証取得時期
2025年10月頃(予定)
本体価格
1,200万円(税別)~
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出典