
アルビト社、ドローンを活用した新しい風力発電設備の導通検査を開発。1基あたり作業時間を30分に短縮
「ドローン×AI×専門家による社会インフラ向けトータルソリューション」を展開するアルビト株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:鈴木 勇祐)(以下、アルビト社)は、ドローンを活用した導通検査を開発したことを発表。 より早く・より安全な導通検査の実施ができるとしている。
目次
ドローンを活用した新しい風力発電設備の導通検査について
導通検査用器具を取り付けた検査用ドローン
風力発電設備の安定稼働において、ダウンコンダクターの断線や導通不良は深刻なトラブルの原因となる。
しかし、点検の現場では設備の高所化・大型化に伴い、調査・点検の難易度は年々増している。
風車のブレード内部に配線されたダウンコンダクターは、落雷やその他要因によって断線することがある。
従来は作業員の高所作業により確認を行っていたため、転落や機器の落下などのリスクが伴っていた。
強風など風力発電施設が設置される場所特有の厳しい環境では、作業員の安全確保のため作業を中断することもあった。
停止期間が長くなることで発電ロスにもつながるため、素早く安全に導通検査を行うことが求められてきた。
アルビト社のドローン導通検査の特徴について
安全、かつスピーディーに導通有無を確認
アルビト社が提供するドローン導通検査は、導通検査用器具をドローンに取り付けた検査用ドローン(※中部大学・中部電力と共同研究で開発)を使用。
この器具をブレード先端のレセプタに接地させることで、導通の有無を確認する。
導通検査用器具の先端。この先端をブレード先端のレセプタに接地させることで、導通の有無を確認できる
1基あたり作業時間を30分に短縮。安全性も向上
ドローンを用いた導通検査は、短い作業時間で検査が可能とする。
1基の導通検査を行う際、1ブレード当たり3分程度、検査全体では約30分で完了させることができるとしている。
これにより風力発電施設の稼働停止時間を最小限に抑えられる。
また、作業員による高所作業の必要がなくなり、地上から安全に設備の検査を実施できる。
これにより、作業中の事故リスクを大幅に削減し、安全性が飛躍的に向上につながるとのことだ。
アルビト社の風力発電設備向けソリューション
断線箇所特定~補修までトータルサポート
アルビト社は、導通検査後の断線箇所の特定や補修についてもトータルでサポートしている。
導通検査で断線箇所が見つかれば、速報で伝え、その後断線箇所の補修のタイミングで断線箇所特定プロダクトを用いて、断線箇所の特定し、補修までサポートしている。
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出典