ユニック社、遠隔操作草刈ロボットの実証実験を8月4日に九大伊都キャンパスで実施決定。実証実験の情報交換会およびデモンストレーションも

株式会社ユニック(本社:東京都足立区、代表取締役:竹内 幹夫)(以下、ユニック社)は、2024年度に九州大学農学部附属農場で実施した「ユニモアーズ」の実証試験結果に基づいて改良したオール電動草刈ロボット「ユニモワーズmodel-S」の遠隔操作に関する実証実験を九州大学伊都キャンパス農学部敷地で実施する旨を公開した。

遠隔操作草刈ロボットの実証実験について

イメージ画像
遠隔操作ユニット付きオール電動草刈ロボット『ユニモワーズmodel-S』

本実証実験は、ユニモアーズmodel-Sに装着した遠隔操作ユニットの前後カメラ画像を見ながら、傾斜の急な法面や立ち入りが困難な場所での草刈りを数百m離れた場所から遠隔操作で行い、電動草刈ロボットの遠隔操作性、効率の実証を行うものである。

本実証実験の情報交換会およびデモンストレーションは、以下の要領にて実施される。

実施概要

開催日
2025年8月4日(月)

開催時間
13:30 ~ 16:00

開催場所
九州大学伊都キャンパスウエスト5号館講義室(2階222号室)および近傍法面等
福岡市西区元岡744

スケジュール
【情報交換会】
13:30~14:00 
九州大学伊都キャンパスウエスト5号館2階222号教室

【デモンストレーション】
14:00~16:00 
九州大学農学部近傍法面等

備考
ラジコン操作電動草刈ロボット『ユニモワーズmodel-E』のデモが行われる。

背景

近年、日本の農業分野では高齢化や人手不足が深刻化し、作業の省力化や安全性向上を目的とした機械化・自動化のニーズが急速に高まっている。
特に、傾斜地や人の立ち入りが困難な場所での草刈作業は、作業者の安全確保という観点からも大きな課題となっている。
従来の刈払機による草刈りは、熱中症や虫刺され、斜面での転倒事故など様々なリスクを伴うだけでなく、身体的負担も極めて大きいものである。

このような背景のもと、ユニモワーズmodel-Sに遠隔操作ユニットを装着すれば、草刈現場に立ち入ることなく、車内や室内の快適な環境下で、前後カメラ映像を見ながら遠隔で草刈作業を行うことが可能で、従来の課題を大きく解決する革新的なソリューションとして期待されている。
ユニック社では今回の実証実験を通じて得られた知見を取り入れ、九州大学の協力を得ながらユニモワーズの改良を行い、草刈作業の自動化・効率化・脱炭素化に適した草刈ロボットの開発を行っている。

『ユニモワーズmodel-E』概要

イメージ画像
涼しい車内での遠隔草刈操作

遠隔操作システム
約300m離れた場所からカメラ映像を見ながら遠隔操作が可能。
前方と後方の監視カメラを搭載し、プロポ送信機のディスプレイにリアルタイム映像を表示。
前進/後進・左右旋回、草刈機構の操作、刈高・速度調整などを直感的に行る。

高性能草刈機構
特許取得済みの独自草刈機構を採用し、1mを超える雑草も強力に粉砕する。
草刈の負荷に応じて速度を自動調整し草刈作業効率を大幅アップ。

クローラー(無限軌道)+左右独立サスペンションを採用しているため、最大傾斜45度の斜面にも安定して対応できる。

環境性能と耐久性
全電動仕様のため、エンジン式に比べて静音性に優れ(70dB@5m)、排気ガスもなくクリーンな作業が可能。
経済性も高く、ステンレス製ボディによる高い耐久性を実現。多様な作業に対応する。

主要仕様

サイズ – 970×800×410 mm(全長×全幅×全高)
重量 – 104 kg
刈幅 – 500 mm
実用作業角度 – 45°(横移動)、30°(前後移動)
作業能力 – 1480 ㎡/h

成否運動画
遠隔草刈の様子を撮影した動画はこちら。

草刈性能が分かる動画はこちら。

ーーーーーー

出典

関連記事

鴻池運輸社、鉄鋼関西支店が「和歌山市一斉安全行動訓練」に協力。ドローンを活用した避難広報を実施

鴻池運輸株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役会長兼社長執行役員 鴻池 忠彦)(以下、鴻池運輸社)の鉄鋼関西支店は、和歌山市が2025年11月5日に実施した「和歌山市一斉安全行動訓練」に参加。 災害発生時におけるドローンを活用した支援訓練を実施した。 本訓練への協力は、2024年7月に同支店が和歌山市と締結した「災害時等におけるドローンを活用した支援活動に関する協定」に基づくものである。

  tera

今治市からしまなみ海道沿線の大島へ「ドローンによる医療物資輸送」を実証。国家戦略特区の支援でレジリエンスを強化

今治市(市長:徳永繁樹)が国家戦略特区の一環で設置している「近未来技術実証ワンストップセンター」による支援のもと、斎藤クリニック(今治市、院長:齋藤早智子)とイームズロボティクス株式会社(本社:福島県南相馬市、代表取締役:曽谷英司)(以下、イームズロボティクス社)が連携し、南海トラフ地震を想定したドローンによる医療品輸送の実証実験を実施した。 離陸地点は今治市内の砂場スポーツ公園(今治市砂場町1-662)、着陸地点はしまなみ海道沿線の大島・海宿千年松キャンプ場(今治市吉海町名駒25)。 来島海峡上空の片道約4kmを約10分で結び、災害時における島しょ部への医療支援の即応性が検証された。

  tera

エアロネクスト社、和歌山市でDID(人口集中地区)を含むルートでのレベル3.5飛行を日本初実施。都市部からのドローン定常配送モデルへ

株式会社エアロネクスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長グループCEO:田路 圭輔)(以下、エアロネクスト社)、株式会社NEXT DELIVERY(本社:山梨県小菅村、代表取締役:田路 圭輔)(以下、NEXT DELIVERY社)は、2025年11月4日(火)に、和歌山市でDIDを含むルートでのレベル3.5飛行の運航体制の構築と医療機関を拠点としたドローンを活用した買い物支援や地域経済の活性化に向けた実証実験を実施した。

  tera

南福岡自動車学校ドローン事業部、ドローン資格講習の実績をもとに『株式会社ドローンシフト』として法人化

株式会社南福岡自動車学校(福岡県大野城市:代表取締役 江上喜朗)ドローン事業部は、ドローン資格講習の実績をもとに『株式会社ドローンシフト』(福岡県大野城市:代表取締役 小野拓海)(以下、ドローンシフト社)として法人化。 少子高齢化・車離れの時代に、ドローンで新たなキャリアと社会課題解決を目指す。

  tera

未来の水上エンタメとなるスペースワン社の『ARIVIA』、「CES Innovation Awards® 2026」Honoreeを受賞

<水辺から生まれる新感覚エンターテインメント>という新市場を切り拓く株式会社スペースワン(本社:福島県郡山市/東京営業所:東京都台東区、代表取締役:小林 康宏)(以下、スペースワン社)は、独自技術による、水上エンターテインメントシステム『ARIVIA(アリヴィア)』が、世界最大級の先端テクノロジーイベント「CES 2026(Consumer Electronics Show、2026年1月6日~9日/米国・ラスベガス)」にて、製品・技術の革新性、デザイン性、そして社会への新たな価値創出の観点から高く評価され、Drone部門の「CES Innovation Awards® 2026」Honoreeを受賞した。

  tera