東京消防庁、「災害対応ドローン」をクオリティソフト社より導入
クラウド・ネイティブソリューションおよびドローンソリューション事業を手がけるクオリティソフト株式会社(本社:和歌山県西牟婁郡白浜町、代表取締役CEO:浦 聖治)(以下、クオリティソフト社)は、東京消防庁(即応対処部隊)が、「災害対応ドローン」を導入したことを発表した。
目次
東京消防庁のドローン導入目的
災害対応ドローンの飛行訓練の様子
近年頻発化している大規模水害や土石流災害、また2024年に発生した能登半島地震等において、災害対応におけるドローンの有効性が確認されている。
また、大規模災害に限らず常時発生する災害に対してもドローンの俯瞰的視点からの情報収集は有用であることから、総務省消防庁はドローンの導入・活用を推進している。
このたび、東京消防庁がクオリティソフト社より導入した災害対応ドローンは、光学30倍ズーム及び赤外線一体型カメラ、圧電スピーカーユニット、物件搬送・投下装置を装備。
さらに、2オペレーション対応(送信機2台によるドローンコントロール)となっている。
災害発生時に飛行させることで、被害状況の確認や要救助者の検索、避難誘導など、従来の災害対策活動をより効率的かつ迅速に行えることを目的としている。
「災害対応アナウンサードローン」について
東京消防庁導入機体
災害対応アナウンサードローンは、株式会社石川エナジーリサーチ(本社:群馬県太田市大原町)が開発・製造した産業用ドローン「ビルドフライヤーchrome」に、電動FPVカメラ、光学30倍ズームカメラ、赤外線カメラ、物件搬送・投下装置、圧電スピーカーユニットを搭載したもの。
災害発生時に、上空から迅速に被災状況を把握すると共に、被災者への適切な行動指示、救援活動等を実現する。
「災害対応アナウンサードローン」の特徴
写真はFPVカメラ搭載モデル
総務省消防庁が求める「災害対応ドローン」機能要件に準拠
・ドローン機体および搭載機器は、防水性能等級3以上
・動画撮影が可能なカメラを搭載し、撮影した動画を現場活動で活用
ドローン搭載に最適化した「圧電スピーカーユニット」【運用例①】
・超軽量(約800g)、低消費電力(5W)により、ドローンの飛行時間性能への影響を最小化
・可聴範囲 直線約300メートル
人や車両が容易に近づけない場所へ物資を運搬する「物件搬送・投下装置」【運用例②】
・最大搬送重量:約2kg(物件の形状、飛行環境に影響される)
・搬送物件例:救助用ロープ、救命胴衣、浮環、AED、応急手当資器材 など
AIアナウンス機能(オプション)
・日本語のテキスト文章から、自然なアナウンス音声を生成
・最大29カ国語によるアナウンスが可能であり、外国人観光客や外国人居住者へのアナウンスにも有効
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出典