ozora社、業務用ドローンシミュレーションソフト『GlobeXplore Pro』を正式リリース。ドローン撮影の事前シミュレーションで安全性と効率の向上を目指す
株式会社ozora(本社:東京都、代表取締役:高橋元)(以下、ozora社)は、バーチャル空間上で実際のドローン機体やカメラ画角といった環境を再現し、ドローンの撮影計画や飛行ルートの下見を行うことができる『GlobeXplore Pro』を正式リリースした。
目次
『GlobeXplore Pro』のメリット
GlobeXplore Pro プロのための次世代ドローンロケハンツール
『GlobeXplore Pro』は、さまざまな3D地形データの活用や機体・カメラパラメータの細かな設定により、現地に赴くことなく効率的な撮影プランの策定、Google Earthでは対応できない屋内や細部を含む3Dデータのインポート機能(※実装予定)により、より高度かつ実践的なシミュレーションを可能とし、ドローン撮影にかかるリスク・コスト・時間を大幅に削減することができる。
開発背景および概要
ozora社は、ドローンでの映像制作やソフトウェア開発、パイロット育成などを手掛ける企業だ。
代表を務める高橋元(たかはし はじめ)氏は、2019年にオーストラリアでFPVドローンに出会い、日本未発売のドローンの情報を発信するためにクラウドファンディングを実施。
帰国後はN高等学校に編入し、学内ドローンコミュニティを立ち上げるなど、若い世代がドローンに気軽に触れられる環境づくりに注力してきた。
その過程で誕生したのが、初心者でも安全にドローン操縦を楽しめるゲーム『GlobeXplore』となっている。
このゲームが業界で高い評価を得たことを受け、「業務の現場」でも同様のシミュレーションができれば、効率化やコスト削減につながるのではないかという発想が上がり、その発想に多くの現場関係者から強く賛同を受けたことから、今回の『GlobeXplore Pro』を開発するに至ったという。
若い開発チームらしい柔軟なアプローチと独自技術により、ドローン撮影の現場課題に正面から挑むソフトウェアとして、この度リリースされた。
『GlobeXplore Pro』の主な機能
GlobeXplore Proで利用できる機体イメージ
実際の機材仕様に基づく機体とレンズシミュレーション
実写とソフトの画角比較
ドローン機体やカメラレンズの画角を正確に再現し、高度や速度も実機同様に表示。
現場に行かなくとも最適な機材選定や撮影アングルの検討が可能に。
時間・天候のシミュレーション
GlobeXplore Proでシミュレーションした東京タワー
時間帯による太陽光の変化や晴天・曇天などの天候を仮想的に再現。
日の出・日の入りの光の角度や建物の影をあらかじめ把握することで、より具体的な撮影計画が立てられる。
複数の3Dデータを統合(近日アップデート予定)
Google Earthだけでは再現しきれない屋内や細部、新しい建造物について、今後はCADやフォトグラメトリをインポートし、ユーザーがカスタマイズした3D環境を構築可能に。(※現在特許を出願中。今後、審査が完了次第改めて公表予定。)
活用シーンとその効果
GlobeXplore Proでシミュレーションした渋谷スクランブル交差点
『GlobeXplore Pro』の活用シーンやその効果は、以下の3点としている。
ロケハンの大幅な効率化
・『GlobeXplore Pro』での シミュレーションにより、現地に赴くことなく機材選定や補助者配置などを具現化。
・移動や調整に要するコスト・時間の大幅削減を実現。
クライアントとのコミュニケーション円滑化
・クライアントからの曖昧な要望でも、リアルタイムにビジュアルを提示してすり合わせ可能。
・「現場へ行ったらイメージと違う」といったリスクを低減し、よりリアルな状況提示を行うことで事前調整をスムーズに進められる。
すでに20社以上が導入検証中
・都内での空撮やライブ撮影の現場で使われ、事前シミュレーションが功を奏した事例が多数。
今後、ご利用者の声と事例を随時公開予定。
プランはサブスクリプション方式となっており、機能追加やオプションプランは随時実装。
実際に機体を飛ばして『GlobeXplore Pro』の体験と比較を行うイベントや、WEBセミナーといった先行体験も実施されてきた。
また、機能拡充と価値向上を目指して開発中の『GlobeXplore Pro』をより良いものにするための協同パートナーを募集しているとのことだ。
———-
出典