
ハミングバード社、港区と連携して東京湾で初となる「レベル3.5飛行での物資輸送」を実施
ドローンスクール東京を運営する株式会社ハミングバード(東京都渋谷区、代表取締役:鈴木 伸彦)(以下、ハミングバード社)は、東京都港区の”みなと新技術チャレンジ提案制度”において『港区の生命を繋げ-ドローンによる緊急支援物資輸送プロジェクト』が採択されことを受け、2025年2月14日に「ドローンによる水平物資輸送」の実証実験を港区と実施したことを報告した。 この実証実験は、東京湾では初となる「レベル 3.5飛行でのドローンの物資輸送」となるという。
目次
東京湾で初となる「レベル3.5飛行での物資輸送」を実施
港区は、発災時に台場地域への区内ルートが「レインボーブリッジ」と「ゆりかもめ」のみであり、これらの通行手段がストップした場合でも、被災状況の確認や医薬品などの緊急物資を速やかに運搬できる手段の確保を目指していいる。
今回の実証実験を通じて、東京湾上空でドロ ーンを安全に飛行させるための空路の確立や物資輸送の検証を行った。
実証実験の内容
東京湾上空を飛行するDJI MATRICE350
芝浦南ふ頭公園運動広場から東京湾を経由してお台場学園港陽小・中学校の屋上まで、災害時を想定した緊急物資(約500g)をドローンで輸送が行われた。
実証実験では、自動空撮機と物資輸送が可能な機体の2種類のドローンを活用。
先行する自動空撮機が上空から被災状況確認することで物資輸送ルートの安全確保を行い、確実に物資を届けることを実現した。
実証実験を実施した飛行ルート
約1.8kmの距離を約6分で飛行し、迅速かつ安全に物資を輸送することに成功した。
自動空撮機により飛行ルートの安全確認を実施
安全を確認後に物資輸送専用機の飛行を開始
東京湾上空を安定して飛行
約6分の飛行でお台場学園屋上へ
着陸時は手動操縦にて指定箇所へ着陸
緊急物資を無事に届けることに成功
操縦は芝浦側より自動と手動の2つの方法で実施
清家 愛 港区長はじめ関係者はモニターで状況を常時確認
補足説明|レベル3.5飛行とは
今回、東京湾で行われた「レベル3.5飛行」とは、2023年12月に導入された制度。
以下、2つの条件を満たす飛行を指す。
1)補助者なしで機体カメラによる安全確認
従来、レベル3飛行では、飛行経路下に第三者がいないことを確認するために、補助者を配置したり、看板を設置したりする必要があった。
レベル3.5飛行では、機体に搭載されたカメラの映像をリアルタイムで確認することで、これらの措置を代替できる。
2)移動車両上空の一時的な横断
レベル3.5飛行では、無人航空機操縦者技能証明を保有し、第三者賠償責任保険に加入していることを条件に、移動中の車両(自動車、鉄道など)の上空を一時的に横断することが許可される。
これにより、道路や線路などを迂回する必要がなくなり、より効率的な飛行が可能になる。
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出典