
エアロダインジャパン社、長距離ドローン配送デモを長崎・佐世保市にて成功させる。ドローン物流の推進を加速へ
2025年3月7日、エアロダインジャパン株式会社(以下、エアロダイジャパン社)は、日本でのドローン物流ソリューションの促進をするというミッションにおける重要なマイルストンを達成したことを報告した。 これは、長崎県佐世保市で実施された長距離ドローン配送の実証実験の成功によるものである。
目次
エアロダインジャパン社のドローン物流の推進について
エアロダイジャパン社は、2025年3月7日に長崎県佐世保市で長距離ドローン配送の実証実験を実施、この実証は成功に終わったと発表した。
この実証では、Flight PILOT社は佐世保市高島町と江迎鹿町を結ぶ往復48kmを約10kgの鮮魚を載せて約20分で輸送。
エアロダインジャパン社が所有するP.W.ORCAを使用して行われ、Flight PILOT社がオペレーションを担当。
機体運行に関する技術的知識をエアロダインジャパン社が提供する形で、両社の共同作業により実施された。
実証実験に至る背景
DT3 ソリューションの世界最大のプロバイダーであり、45カ国以上でドローン事業を展開するエアロダイン・グループ。
同グループでは、2月にP.W. ORCAのメーカーであるフェニックス・ウイングス社(Phoenix Wings GmbH)とグローバル・アライアンス・パートナーシップを締結。
ドローン物流に対する共通のビジョンで結ばれた両社は、長年にわたり数多くの実証実験やPOCプロジェクトを実施してきた。
この提携により、安全かつ効率的なドローン物流に不可欠なリアルタイム分析・ルート最適化・予測メンテナンスなどを網羅するエアロダイン・グループのドローン配送向け先進データ技術と、フェニックス・ウイングス社の主力高性能VTOL航空機であるP.W. ORCA(最大積載量15kg、航続距離100km)が統合される。
このVTOLドローンは、アジア地域での商用ドローン物流の拡大に向けて設計されたもので、その商用運行に向けた取り組みを進める最初の国の一つとして日本は位置付けられている。
日本でのドローン配送デモについて
エアロダインジャパン社チームとPhoenix Wings社社長のDr. Jian Wang (左から2番目)
エアロダインジャパン社は、2月、日本初となるORCAのレベル3目視外飛行許可承認を取得しており、他地域での飛行許可承認とあわせ、全国展開にむけての勢いを増している。
世界的にも厳しいとされる日本の航空局の規制基準を満たすことで、エアロダイン・グループは100kmの飛行距離と15kgの積載能力を誇るORCAの比類なき性能、そしてエアロダイン・グループの運行技術の高さを証明できたとしている。
また、この成果は将来の自律型空中輸送への道筋をつけるもので、ドローン物流分野においてもエアロダイン・グループがイノベーションの最先端の位置にいることの証左となるという考えを発している。
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出典