DPCA、ドローン自動運航「レベル4」の操縦に必要な一等技能証明取得を効率化できるシミュレータ『SKY COACH X』をJRCと共同開発。実技審査を忠実に再現

国土交通省登録講習機関 一般社団法人DPCA(本部:京都市、代表理事:上田 雄太)(以下、DPCA)、日本無線株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:小洗 健)(以下、JRC)は、一等無人航空機操縦士の技能証明取得を効率化し、高度な操縦技量を養うための最新ドローンシミュレーター『SKY COACH X(スカイコーチ エックス)』を共同開発した。

最新ドローンシミュレーター「SKY COACH X(スカイコーチ エックス)」について

イメージ画像
一等無人航空機操縦士技能試験の最終演目の一つ「8の字飛行」をVR空間に再現

『SKY COACH X』は、単なる飛行練習ツールではなく「一等無人航空機操縦士」の実技審査合格を目指すことに特化した訓練用シミュレーターだ。
一等無人航空機講習で実施される実技審査を疑似的に体験することができ、審査の最終演目である「高度変化を伴うスクエア飛行」、「ピルエットホバリング」、「緊急着陸を伴う8の字飛行」などをVR空間に再現している。

開発の背景

2022年の国家資格制度開始以降、ドローン産業は急速に発展し、レベル4飛行(有人地帯での補助者なし目視外飛行)の実用化が進んでいる。
しかし、一等無人航空機操縦士の取得には、極めて高い操縦技量が求められるため、一等国家ライセンス取得者数は交付数2,722件(2025年2月28日時点)に留まっている。

こうした課題を解決するため、DPCAとJRCは連携し、実技審査の基準を忠実に再現しつつも効率的に技能を習得できるドローンシミュレーターの開発を行った。
『SKY COACH X』は、確かな操縦技量を持つ一等国家ライセンス取得者を増やし、国内の安全なレベル4のドローン運用に寄与するとDPCAはしている。

『SKY COACH X』の主な特長

リアルな試験環境を再現
〇国家資格「一等・二等無人航空機操縦士」の実技審査における課題演目の練習が可能
〇実技審査の流れを忠実に再現し、本番さながらの環境で練習が可能

〇修了審査員のアナウンスを再現し、実技審査時の空気感を体感可能

合格レベルが明確にわかる採点システム
〇ふらつきや飛行経路の逸脱など、実技審査の採点基準をリアルに再現

〇練習後には自動採点が行われるため模擬実技審査ツールとして有効
〇飛行軌跡の記録・表示ができ、合格基準の軌跡との差異 を可視化可能

トレーニングモード搭載で操縦スキルの維持・向上をサポート
〇技量向上を目的としたトレーニングモードを搭載
〇資格取得後も定期的に活用することで操縦技術の 維持・向上が可能


VRモード搭載による操作のリアリティを実現
〇VR技術を活用し、実機操縦に近い没入感のある訓練を実現

〇視点の移動やドローンの挙動をリアルタイムで体感可能












今後の展開

物品運搬・インフラ点検など業務用途へ特化した事前シミュレーションを想定したバージョンの開発についても予定されている。

ーーーーーー

出典

関連記事

夜はライトアップ、朝はドローン空撮。日本三名園「偕楽園」で二つの絶景を独占する『水戸の梅まつり特別宿泊プラン』が販売開始

水戸の梅まつり実行委員会では、第130回記念となる「水戸の梅まつり」開催に合わせ、日本三名園のひとつ「偕楽園」を舞台に特別宿泊プランを6組限定で販売する。 本プランは、幻想的な夜のライトアップイベント「偕楽園UME The Lights 2026」の観賞に加え、翌朝には「水戸の梅大使」による偕楽園内ガイド、ドローンによる記念撮影。 さらには普段は立ち入ることのできない「好文亭 内庭」でのスイーツ・抹茶体験など、歴史ある「水戸の梅まつり」の新しい楽しみ方を凝縮した特別なステイプランとなっている。

  tera

『すさみスマートシティ推進コンソーシアム』が津波被害把握に向け防災ドローン実証を実施。自治体間・自衛隊との広域連携を検証

株式会社ウフル(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:園田 崇史)(以下、ウフル社)が参画する『すさみスマートシティ推進コンソーシアム』は、国土交通省「スマートシティ実装化支援事業」の一環となる津波災害を想定した防災ドローンの実証実験を和歌山県すさみ町・串本町にて実施した。

  tera

ハミングバード社と東京都目黒区、『災害時における無⼈航空機を活⽤した⽀援協⼒に関する協定』を締結

ドローンスクール東京を運営する株式会社ハミングバード(本社:東京都渋谷区 代表取締役:鈴木 伸彦)(以下、ハミングバード社)は、東京都目黒区(区長:青木英二)と、『災害時における無⼈航空機を活⽤した⽀援協⼒に関する協定』を締結した。

  tera

旭建設社、衛星通信「Starlink」を活用した35km遠隔ドローン測量に成功。多重の安全対策により、へき地現場のDXを確立

宮崎県日向市に本社を置く旭建設株式会社(代表取締役:黒木繁人)(以下、旭建設社)は、2025年12月4日に携帯電話の通信圏外にある宮崎県西米良村の地すべり対策工事現場において、衛星ブロードバンド「Starlink(スターリンク)」を活用したドローンの遠隔操縦実証実験(以下、本実証)を行い、本社(日向市)からのリアルタイム三次元空撮測量に成功したことを明らかにした。

  tera

KDDI スマートドローン社、自動充電ポート付きドローン『Skydio Dock for X10』を活用した変電所の自動巡視点検を実証

KDDIスマートドローン社は、四国電力送配電株式会社(以下、四国電力送配電)が設備管理する、四国最大級の変電所である讃岐変電所において、Skydio, Inc.(以下、Skydio社)の自動充電ポート付きドローン『Skydio Dock for X10』を活用し、変電所設備の自動巡視点検を実証(以下、本実証)した。

  tera