
RAIDEN、ドローンレースDCL25シーズン開幕戦「Falcon Cup」ヒューマンリーグで優勝を飾る
DRONE SPORTS株式会社(以下、DRONE SPORTS社)が運営するドローンレーシングチーム『RAIDEN RACING』(以下、RAIDEN)は、2025年4月11日・12日にアラブ首長国連邦アブダビにて開催されたDCL25 × A2RL合同ドローンレース大会に参戦。 本大会内のヒューマンリーグ(DCL25シーズン開幕戦「Falcon Cup」)で優勝を果たした。
目次
RAIDEN、「Falcon Cup」優勝
左)Vicent Mayans選手 右)橋本勇希選手
DCL(Drone Champions League)は、2018年より毎年開催されている世界最高峰のドローンレース大会。
RAIDENは初年度より8年連続で参戦している。
本大会は、DCLとA2RL(Abu Dhabi Autonomous Racing League)が共同主催し、世界トップクラスのドローンパイロットとAIドローンが同一機体で対決するという、技術・スピード・戦略が交錯する次世代レースイベントとして、世界中から熱い視線を集める大会となっていた。
当日の様子
テストフライ中の選手の様子
RAIDENからは、DCL8年目となる今シーズン<世界一奪還>を掲げて、日本の橋本勇希選手とスペインのVicent Mayans選手が出場。
Day1初戦ではアメリカの強豪「Cycron Racing」 に敗れるも、敗者復活戦でWild Card Teamに勝利し、Day2へと駒を進めた。
Day2初戦では、スペインの強豪「SDT」を破り、決勝に進出。
決勝戦では再び「Cycron Racing」と対決、両選手の卓越した操縦技術とスポッターやメカニックも含めたチーム一丸での戦略で「Cycron Racing」を制して、ヒューマンリーグ(DCL25シーズン開幕戦「Falcon Cup」)で優勝を勝ち取った。
「ヒューマンvs AIドローン」対決
AI制御により、パイロットによる操縦無しでコースを周回を実行
本大会のハイライトである賞金100万ドルをかけた戦い「ヒューマンvs AIドローン」対決では、RAIDENの橋本勇希選手が決勝へ進出し、AIチームと対決。
僅差の末にAIが勝利を収めたものの、同機体も含め全てのドローンはDRONE SPORTS社が設計・製作を担当しており、AI技術とハードウェアの融合という点においても、DRONE SPORTS社の技術力が裏打ちされた結果となった。
本大会「機体オーガナイザー」としても活躍
インフラ設備点検用の国産ドローンブランド『Rangle』を自社で開発・展開するDRONE SPORTS社。
本大会においては、DCL公式の機体オーガナイザーとして指名されており、自律飛行によるAIレース「Autonomous Drone Championship」とDCL25シーズンの開幕戦となるFPVドローンレース「Falcon Cup」の両大会においては、全参加チームに提供される共通機体の設計・製作・チューニング・メンテナンスに加え、期間中の修理や技術対応まで、ハードウェア全般の支援を一手に担った。
本大会は、NVIDIA Jetson Orin NXを搭載したAIドローンが人間のトップパイロットと競い合う世界初の競技会として開催され、各機体はIMUと前方カメラのみを用いて完全自律飛行を実現。
全世界から選抜された14チームが参加する中で、DRONE SPORTS社はその全共通機体のハードウェア基盤を構築し、レースの成立と技術的公平性の確保に大きく貢献した。
こうした高度な競技支援を通じて得られた知見と技術は、DRONE SPORTS社が開発・提供する国産産業用ドローン『Rangle』シリーズにおけるAI活用や自律制御技術の応用開発においても大きな示唆をもたらすものであり、今後の事業展開におけるさらなる進化と成長の礎としていくとしている。
DCL25 <世界一奪還>へ
チーム一丸となって獲得したトロフィー
DCL25は開幕戦「Falcon Cup」を皮切りに、「Eagle Cup」「Hawk Cup」と、年間でのトーナメントリーグが続く予定である。
今シーズンは、RAIDENは2年ぶりの世界一奪還を目指し高みに挑戦し続けると意気込みを発表している。
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