AICHI X TECH、企業からの提案を募集する10課題を公開。「自治体業務のDX推進や遠隔操作ドローンによる食害予防」など、愛知県が協働で実証事業に取り組む参加事業者を募集

愛知県と民間企業が協働実証に取り組む「AICHI X TECH」が企業からの提案を募集する10課題を公開した。 6月30日に応募受付を終了し、7月中に採択事業者を決定、8月~11月を協働期間とする予定となっている。 なお、実証プロジェクト経費の支払限度額は1件あたり100万円(税込)となっている。

「AICHI X TECH(アイチ クロス テック)」とは

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「AICHI X TECH(アイチ クロス テック)」は、愛知県と企業等との連携で、県庁内の各所属が抱える行政課題について、ICTを活用して、その解決を目指す事業。
本事業では、課題解決に向けて、実証実験を実施し、企業等の自由な発想や最新の知見、ノウハウを積極的に取り入れて、協働プロジェクトを進める。

日本の中心部分に位置する愛知県は、古くから交通の要衝として栄え、豊かな自然にも恵まれ、優れた産業が集積したモノづくり地域として、世界に誇れる産業力、経済力を有し、文化力、地域力も蓄積されている。

愛知県といえば、自動車で有名だが、このほか、陶磁器や織物等の伝統産業から、航空宇宙などの先端産業に至るまで様々なモノづくり産業が集積している。
またアクセスの良さが魅力で、陸・空・海路、それぞれに整備された交通網が日本全国、世界との懸け橋となっている。

「AICHI X TECH」についての詳細はこちら

10課題で提案を募集中

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下記10課題で企業からの提案を募集している。
課題の中には、「ドローンによる食害予防」なども含まれている。

受付は2025年6月30日まで。

遠隔操作ドローンで、カモ類によるノリの食害を防ぎたい!

遠隔操作ドローン等によりカモ類を追い払うシステムを構築し、低コストでカモ類によるノリの食害を抑制できるようにする。

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所管:農業水産局水産試験場

野生生物に関する問い合わせの対応を自動化したい!

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野生生物に関する問い合わせにチャットボット等を導入することで、応対や種類の判別を自動化し、業務の効率化を図る。

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所管:環境局自然環境課

障害福祉サービス事業所からの体制届の受付・審査を効率化したい!

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障害福祉サービス事業所から郵送で提出されている給付費体制届の受付や審査、データ入力等をデジタル化することで、受付・審査業務を効率化する。

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所管:福祉局障害福祉事業所支援室

児童養護施設への措置費の支払いを効率的に行いたい!

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児童養護施設等で暮らす子どもの生活費などのための措置費の請求や支払いの効率化のため、請求書の作成や内容点検の補助等を行うシステムを導入し、施設と県の双方の事務負担を軽減する。

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所管:福祉局児童家庭課

ショートステイの予約を予約システムで便利にしたい!

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中央病院でのショートステイやレスパイト入院の予約受付や決定連絡を行うシステムを導入することで、利用者の利便性向上と職員の業務の効率化を図る。

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所管:福祉局医療療育総合センター

健康増進のための市町村に対する補助金の書類作成・審査を効率化したい!

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市町村に対する健康増進補助金業務において、オンラインでの申請受付やAIによるチェックが可能なシステムを導入し、業務の効率化を図る。

課題詳細はこちら
所管:保健医療局健康対策課

保護犬・猫と譲渡希望者のマッチングを促進し、1頭でも多くの命を救いたい!
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保護犬・猫の譲渡情報を分かりやすく速やかに発信し、譲渡希望者とマッチングができるシステムを導入することで、保護犬・猫の譲渡数の増加を図る

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所管:保健医療局生活衛生課

デジタルコンテンツで歴史観光のイベントを盛り上げたい!

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歴史観光イベントの会場でスマホを使って楽しめるデジタルコンテンツを作成し、参加者の満足度向上や新規客層の取り込みにつなげる。

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所管:観光コンベンション局観光振興課

海中の藻場の現状を効率的に把握したい!

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海中の藻場の面積や構成種などの現状把握に衛星画像解析やドローン等の技術を導入することで、藻場のモニタリング業務のコスト削減と効率化を図る。
課題詳細はこちら
所管:農業水産局水産課

スポーツ分野の記念品とデジタル技術を組み合わせて、発信力を強化したい!
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県が所有するスポーツ大会の記念品やサイングッズ等をデジタルデータ化し活用することで、県内のスポーツ情報の発信力を強化する。

課題詳細はこちら
所管:スポーツ局スポーツ振興課

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出典

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