ハミングバード社と東京都墨田区、『災害時等における無人航空機を活用した支援活動等に関する協定』を締結

ドローンスクール東京を運営する株式会社ハミングバード(東京都渋谷区 代表取締役:鈴木 伸彦)(以下、ハミングバード社)と東京都墨田区(区長:山本 亨)は『災害時等における無人航空機を活用した支援活動等に関する協定』を締結したことを発表した。

『災害時等における無人航空機を活用した支援活動等に関する協定』の締結について

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協定締結式  【写真左】山本 享 墨田区長 【写真右】ハミングバード社 代表取締役 鈴木 伸彦 氏

本締結により災害時において東京都墨田区より指示を受けたハミングバード社のパイロットは、人が立ち入ることができない危険な場所での被災状況の調査を、ドローンを活用して行うことが可能になる。
ハミングバード社の東京都内における災害協定の締結先は7区目となった。

ハミングバード災害協定締結先の自治体
【東京都】
墨田区
港区
江戸川区
足立区
葛飾区
新宿区
渋谷区

【東京都以外】
神奈川県横浜市
千葉県市川市

『災害時等における無人航空機を活用した支援活動等に関する協定』の内容

ハミングバード社は墨田区の要請に応じて以下支援活動を行っていく。

1)無人航空機による被災状況の調査
2)無人航空機により撮影した情報の提供
3)被災状況反映地図作成等の支援
4)被災者の捜索、救助等
5)防災訓練等での無人航空機を活用した合同連携訓練
6)無人航空機の利活用に関する技術的支援及び助言
7)前各号に掲げるもののほか、甲乙が協議の上必要と認める事項

東京都墨田区の地形・特性

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墨田区は東京都の東部に位置し、隅田川と荒川に挟まれた、いわゆる江東デルタ地帯の北部を占める。
その周囲は中央区、台東区、荒川区、足立区、葛飾区、江戸川区、江東区の各区に隣接している。

墨田区は、全てのエリアが「沖積低地」に分類されている。
「沖積低地」とは、形成された年代が新しく、河川や海の働きで運ばれた泥や砂、石で作られた沖積層を中心とした地盤である。
強度は軟弱で地震の揺れが増幅されやすい危険度の高いエリアとなっており、区では耐震化、不燃化の対策を推進している。

また、墨田区は全体的に低地で、標高は最高4m、最低はマイナス1.2mとなっており、海抜ゼロメートル地帯になる。
区内には荒川、隅田川、旧綾瀬川、旧中川、北十間川、大横川、横十間川、竪川 の大小8河川があり、河川が氾濫することで起こる洪水や高潮による浸水には特に注意が必要である。

近年、気候変動等の影響で、大規模な台風や突発的な豪雨などによる風水害が激甚化するとともに、積年の地盤沈下によって 大半が東京湾平均海面以下となっていることも相まって、自然災害に対する安全性と備えをさらに高めていかなければならない地域とされている。

協定式の様子

災害時におけるドローンの活用方法
ハミングバード社としてこれまで行ってきた活動や災害時におけるドローンの活用方法などを事例を交えて説明が行われた。

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ドローンの機能説明
山本区長にドローンのカメラ性能などを含めた機能が紹介された。

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今後のさらなる発展に向けて

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本協定は災害時における協力協定であるが、平時においては、水防訓練等での空撮映像のLIVE配信やトイドローンを使用した操縦体験、子ども向け防災ドローン活用セミナーなど、防災に関する普及啓発事業への発展についても両者間で意見交換を行い、検討を進めていく。
最初の取り組みとして、今年度実施する水防訓練への参加が決定している。

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出典

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