有線ドローンの特徴とメリットとは?実際の活用シーンについても解説
有線ドローンはケーブルとつながっており、有線であることからさまざまなメリットがあります。本記事では有線ドローンの特徴やメリット、実際の活用シーンについて解説します。これからドローンを事業に活用している方に役立つ内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
有線ドローンとは
有線ドローンとは、ケーブルで給電しながら長時間飛行できるドローン。光ファイバーケーブルもつながっているため、リアルタイムで高画質動画が転送できるのが特徴です。
有線ドローンのメリット
有線ドローンの以下のメリットについて解説します。
- 一般的なドローンより大幅に飛行時間が長い
- ケーブルが30mの場合飛行申請が簡略化できる
一般的なドローンより大幅に飛行時間が長い
一般的なドローンの飛行時間は30分〜50分前後(※)であるのに対し、有線ドローンは24時間飛行できるものもあるため、長時間の飛行が可能。飛行時間の長さを活かして、さまざまな事業への活用が期待できます。
ケーブルが30mの場合飛行申請が簡略化できる
接続されているケーブルが30mの場合、手間のかかる飛行許可申請が免除されるメリットがあります。国土交通省によると十分な強度を有するワイヤーや紐(30m以内)で係留した飛行で、飛行可能な範囲内への第三者の立入管理等の措置を行えば一部の許可・承認が不要になります。(※)
※”国土交通省公式HP”参照
有線ドローンの活用シーン
有線ドローンの代表的な活用シーンは以下の通りです。
- イベントでの撮影
- 警備・監視
- 建設現場での点検
- 災害現場での活用
人が立ち入ることができない場所の撮影や、高所からの視点を活かした映像制作や監視に活用されています。
販売が発表されている有線ドローンの紹介
販売が発表されている以下の有線ドローンについて紹介します。
- HOVER EYE
- エアロボオンエア
HOVER EYE
HOVER EYEはタブレットのみで操作できる簡易的な操作感と接続ケーブルの長さ(30m)による飛行申請の簡略化を実現した、有線ドローンです。タブレットによる直感的な操作感により、1人でも現場の定点観測が行いやすい仕様になっています。
有線長(最大) | 30m |
機体寸法 | (W)809mm x (D)809mm x (H)152mm |
重量 | 24.6kg |
飛行時間 | 24時間 |
供給電源 | AC100V/15Aコンセント |
上昇速度 | 1m/sec |
カメラ | 光学ズームカメラ・熱画像カメラ※選択可能 |
エアロボオンエア
エアロボオンエアは光ファイバーの複合ケーブルによって、4K映像をリアルタイムに配信できる有線ドローンです。30倍までズーム可能な高性能なカメラやIP43の防塵・防滴性能を搭載しており、さまざまなシーンの撮影に活用できます。
有線長(最大) | 要問合せ |
機体寸法(プロペラガード装着時) | 939 x 939 x 450 mm |
最大速度 | 18km/h |
最大飛行時間 | 8時間 |
飛行可能風速 | 10m/s以下 |
動作環境温度 | -10~40℃(バッテリー除く) |
センサー | GNSS, 加速度/角速度/地磁気(各3軸), 気圧 |
防塵性 | IP4x相当 |
防水性 | IPx3相当 |
有線ドローンの今後の活用に期待
飛行時間が長い有線ドローンは、事業での用途のほかに災害時の救助への活用が進められています。スマホの電波を受信して遭難者を捜索するシステムの開発が発表されており、今後の活用が期待できます。ケーブルの長さを制限することで飛行申請を簡略できるメリットもあるため、これからドローンを導入しようと検討している方は本記事を参考にしてみてください。