ドローンとヘリコプターの違いとは?位置づけや各種規制も紹介
ドローンと似た形状のヘリコプターとの違いについて紹介します。回転翼で飛行するのは同じですが、ドローンとヘリコプターには明確な違いがあります。ドローンについて理解を深めるために、本記事を参考にして勉強しましょう。
目次
ドローンとヘリコプターの違いとは?
ドローンとヘリコプターの違いに「自立飛行機能の有無」が挙げられます。ドローンはコントローラーでの操縦や、自立飛行も可能です。一方、ヘリコプターは操縦者が手動で操作しなければ飛行できません。
ドローンは無人航空機として位置づけられる
人間が機体に乗れない飛行機や航空機であり、遠隔操作や自動操縦によって飛行可能となるものを、無人航空機と呼びます。つまり、ドローンは無人航空機として位置づけられるのです。
ドローンが受ける各種規制
ここからは、ドローン飛行に定められている各種規制を紹介します。規約に沿った飛行をしなければ、罰則を受けなければいけません。知らないうちに法を犯さないように、ドローンが受ける各種規制を確認しましょう。
航空法
航空法とは、航空機が安全に飛行するために定められた法律です。飛行高度や飛行禁止空域、重量制限など注意点が多く、ドローン飛行をおこなう前に必ず確認するようにしてください。
電波法
ドローンに積載されたカメラで撮影した映像や写真を、コントローラーに送る際に電波の使用は不可欠です。飛行時に電波を使用する際には、原則無線局の登録や免許取得をしなければいけません。無線従事者もしくは監督下の方の操作が義務付けられている場合もあるので、飛行時にカメラを使用する際は注意してください。
民法
他人が所有している土地上空でのドローン飛行は許可されていません。土地所有者の許可を得ずにドローン飛行をおこなってしまうと、所有権侵害として罰則を受けることになります。やむを得ず飛行ルートで他人が所有している土地の上空を通過する場合は、事前に許可を得るようにしてください。
文化財保護法
伝統芸能の様子をドローンで撮影することは、不特定多数の人が集まっている上空での飛行に該当するので禁じられています。天然記念物や建造物をドローンで撮影する場合は、30m以上距離を空けるようにしてください。
各自治体で定められている条例
自治体によって、ドローン飛行を禁じている区域が異なります。公園や自治体の公共施設は禁止されている場合が多く、ドローン飛行をおこなう際は許可申請をしなければいけません。飛行前に各自治体の条例を確認しましょう。
ドローンの主な使用用途
民間にも普及しているドローンは、業務から娯楽まで幅広いシーンで使用されているのが特徴です。ここからは、ドローンの主な使用用途を紹介します。
設備点検
インフラ設備やマンション、住宅の設備点検に使用されています。人手不足問題を抱えている建築、土木業界の強い味方です。点検が難しい場所でも、ドローンを飛行させるだけで素早く正確なデータを得られるのがメリットです。
空撮
プロモーション映像や全体写真撮影など、上空から街や景色全体を撮影する際にも使用されています。人手ではできないダイナミックな撮影も可能になるのが特徴です。
測量
ドローンに搭載されたカメラやセンサーを使用して、広範囲の地形を計測できます。多くの人手と時間を要する測量を、短時間で正確に進められるのがメリットです。コスト削減や人手不足解消に大きく貢献しています。
農薬散布
製造に時間を要する農業では、ドローンに農薬を積載させて霧状散布する方が増えています。負担を軽減しながら生産性向上を期待できるのが特徴です。生産者が農薬に触れる時間も短くなるので、接触や誤って農薬を吸い込んでしまうリスクを遠ざけられます。
ドローンレース
国内外でレーシングドローンを使用したドローンレースが開催されています。高額賞金獲得を目指して、個人戦やチーム戦で競い合う競技が人気です。年齢制限がない大会もあるので、小さな子どもから高齢者まで幅広い年代の方が参加できるのが魅力。初心者でも出やすい大会が多いので、気になる方はぜひ参加してみてください。
ドローンとヘリコプターの違いは回転翼の構造にある
ドローンとヘリコプターの違いは、回転翼の構造にあります。ほかにも、航空法や各種規制、使用用途による違いも多いです。目的に合わせて適したドローンを選んで飛行させるようにしましょう。