「ドローン×AIでマラリア撲滅」を目指すSORA Technology社へUNERI社が出資決定
SORA Technology株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:金子 洋介)(以下、SORA Technology社)に、株式会社UNERI(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:河合 将樹)(以下、UNERI社)が、運営するファンド・UNERI Capitalを通じて出資を実施したことが発表された。
目次
投資実施の背景

世界では毎年、約2億人以上の人々が、マラリアを含む蚊媒介感染症に感染し、約60万人以上が命を落としている。
蚊媒介感染症は、特に医療アクセスが困難な地域では深刻な社会課題だが、気候変動や人の移動の変化により、日本を含む世界中で再び現実的なリスクとなる可能性がある。
SORA Technology社は、「宙“SORA”を活用した、災害・疫病に負けない持続可能な社会の実現」というミッションのもと、マラリアの予防と撲滅を目指して、空のテクノロジーとデータ解析を軸にヘルス事業を展開している。
従来は、人の足と経験に頼っていた蚊媒介感染症の媒介源(水たまり)調査を、ドローンとAIを活用することで効率化し、コストを抑えることも可能にしている。
UNERI社は、SORA Technology社の高度な専門性、挑む市場の巨大さや成長性に加え、金子代表の有する鮮明なミッション、卓越したリーダーシップ、国籍や専門領域の異なる多様なメンバーで構成された組織に高く期待している。
現地の自治体・国際機関・研究機関との協働を促進しながら、空のテクノロジーとデータ解析を実装していく同社の推進力は、今後の事業拡大と社会的インパクト創出の両面において大きな可能性を有していると判断し、今回の出資を決定したとのことだ。
インパクトレポート2025(β版)について

UNERI社及びUNERI Capitalは、SORA Technology社が創出する事業のインパクトと達成までの道筋等をまとめた『インパクトレポート2025(β版)』の作成に協力。
今回のβ版は、SORA Technology社のインパクト創出プロセスを可視化する第一歩となるとしている。

SORA Technologyのロジックモデル(事業が目的を達成するまでの設計図)
本レポートを共通の基盤としながら、ステークホルダーとの対話を活性化し、社会的価値の拡張を目指すことで結果的に経済的にも成長する流れを生み出せるよう、UNERI社は継続的に支援していくという。
受益者の解説
①住民:マラリア感染の可能性が高いアフリカ・アジア各国の在住者。
現在、毎年2億人がマラリア感染し60万人の命を奪っており、その95%はアフリカで発生している。
SORA Technologyの技術(LSM*等)が普及することで、衛生環境の改善速度が向上し、人々の命が救われる。
②保健省/ドナー:公衆衛生分野を管轄する行政機関。
SORA TechnologyのLSM*の導入によって、殺虫剤の使用量を70%、実施コストを40%圧縮出来るので、マラリア問題解決の費用効率化に繋がる。
③現地薬剤散布会社:ボウフラ(蚊の幼虫)を駆除する薬剤を投下する事業者。
LSMの導入によって人件費と環境負荷を軽減しながら、駆除できる。
※LSM:Larval Source Managementの略称。ボウフラ発生源管理の意味
また、SORA Technologyの会社紹介、上記の受益者及び関係者からどのような評価を得ているかについては、以下の動画で紹介されている。
SORA Technology株式会社 代表取締役 金子洋介 氏のコメント

このたび、UNERI Capital様よりご出資をいただき、大変心強く感じています。
蚊媒介感染症という、いまだ多くの命が失われ続けている社会課題に対し、私たちの挑戦とビジョンに共感いただけたことを本当に嬉しく思います。
SORA Technologyは、ドローン・衛星・AIを活用し、「予防できる病気から命が奪われない世界」を実現するために生まれました。
今回のご出資と、インパクトを正面から捉えるUNERI様との対話は、私たちの挑戦をさらに加速させる大きな力になります。
宙から人の生き方に変革を。
このミッションのもと、UNERI様とともに、事業と社会インパクトの両立を本気で実現していきます。
株式会社UNERI代表取締役CEO / UNERI Capital代表パートナー 河合将樹 氏のコメント
今回、金子さん率いるSORA Technology社に株主という形でご一緒でき、大変光栄です。
「日本からグローバルサウスへのインパクト投資が間違っていないことを証明したい」という金子さんの言葉はお人柄を象徴しています。
また、最初から多国籍な組織(Born Global)、経済的成長が期待できる事業(Scalability)、経営陣がインパクトに向き合う文化(Impact Driven)という数々の魅力があります。
世界で年間約2億人が感染し、約60万人が命を落とすマラリアが撲滅される未来が1日でも早く実現して欲しいです。
今回、合わせてβ版のインパクトレポートも公開しました。
会社の魅力が伝わる動画もございますので合わせてご覧ください。
これから、チームSORA Technologyの発展に貢献できるよう励みます。
グローバルヘルスのためのインパクト投資イニシアティブ『Triple I for Global Health』への加盟

©Triple I for Global Health
UNERI社は、この度SORA Technology社への出資に合わせて、Triple I for Global Health(Impact Investment Initiative for Global Health/グローバルヘルスのためのインパクト投資イニシアティブ、以下、トリプル I)に加盟した。
トリプル Iは、グローバルヘルス分野でのインパクト投資の拡大により、持続的な資金調達や、グローバルヘルス分野の社会課題の解決に貢献することを目指しており、日本政府を事務局として、2023年5月のG7広島サミットにおける承認ののち、同年9月の国連総会のタイミングに合わせ設立された。
UNERI社は、投資家の皆さまから資金を預かって運用するVCとして、すべてのステークホルダーに対する社会的責任を果たすという観点から、持続可能な社会の実現と投資成果の最大化を目指し、インパクト投資に取り組んでいる。
具体的には、投資実行後「全ての投資先がB Corp*の取得を目指す」「定款にミッションの明記を求める」という取組を通じ、シード・アーリー期の新興企業に最適化したインパクト志向の投資を積極的に推進していくという。
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出典
