KDDIスマートドローン社、北海道新十津川町役場にドローンポートを常設。クマ出没時の遠隔監視運用を開始

KDDIスマートドローン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:博野 雅文)(以下、KDDIスマートドローン社)は、北海道新十津川町(町長:谷口 秀樹)(以下、新十津川町)の新十津川町役場の屋上にドローンポート『Skydio Dock for X10』を常設し、運用を開始した。

本取り組みについて

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本取り組みは、北海道全域で深刻化するクマなどの有害鳥獣被害に対し、ドローンの遠隔自律飛行技術を活用することで、初動確認の迅速化と監視の強化を図り、地域住民が安心して暮らせる街づくりに貢献するもの。

あわせて、クマ出没時の飛行については、熊の探索、行動範囲の確認及び地域住民の避難を目的に、地方自治体からの依頼により、航空法の特例適用(航空法第132条の92)が認められうる見解が示されており、制度環境が整いつつあることから、今回のドローンポート常設に至った。
これにより、状況に応じた柔軟かつ迅速なドローン運用が可能となり、クマ出没時における実効性の高い初動対応を実現するという。

1.背景と目的

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近年、北海道においては市街地へのクマ出没が増加しており、住民の安全確保が喫緊の課題となっている。

その対応策の一つとして、この度、新十津川町役場の屋上に、自動離発着および自動充電が可能なドローンポート『Skydio Dock for X10』を常設。
これにより、クマ出没情報の通報を受けた際、即座に現場へドローンを急行させることが可能となり、現場作業者の安全を確保しながら、迅速な状況把握を実現することで、地域住民の安全・安心の確保に貢献することを目的としている。

2.設置概要

設置日
2025年12月22日

設置場所
新十津川町役場 屋上

設置機体
Skydio Dock for X10

主な用途
クマ出没時の初期確認、周辺エリアの監視・見守り

3.運用フロー

(1)新十津川町内のクマ出没情報を受け、ドローンによる捜索を遠隔運航で実施。Skydio Dock for X10は、有害鳥獣が活動しやすい夜間においても自律飛行が可能で、搭載された可視光カメラ、サーマルカメラの併用により発見の可能性を高める。
(2)現地にクマがいる場合には、スピーカーを活用した追い払いや、クマの位置情報を猟友会へ共有し、罠設置を行う。
(3)クマが発見できなかった際も、上空からドローンによる周辺エリアの監視・見守りを行い、地域住民の安全・安心の確保に貢献する。

4.設置機体

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<Skydio Dock for X10>

本運用の開始にあたり、KDDIスマートドローン社は、地元猟友会との連携も開始。
テクノロジーの導入にとどまらず、それを現場で活用する地域人材の育成が重要であるとの考えのもと、猟友会向けのドローン講習プログラムの検討も進めていくとのことだ。

KDDIスマートドローン社は、全国に1,000カ所のドローンポートを配備し、全国どこでも約10分で駆けつけ可能な体制の構築を目指している。
地域を支える新たな社会基盤として、有害鳥獣対策をはじめ、防災、見守りなど、地域課題の解決に資するドローンの社会実装を今後も推進し、安心・安全なまちづくりに貢献していくとしている。

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出典

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