カウンタードローンとは?システムの特徴と導入シーンを紹介
カウンタードローンとは、侵入してきたドローンを発見し脅威に応じて対処するシステムのことです。ドローン社会においてセキュリティー対策の向上のために、カウンタードローンが注目されています。本記事では、カウンタードローンの特徴について解説!導入シーンについても紹介します。
目次
カウンタードローンシステムとは?必要になった背景
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カウンタードローンシステムとは、施設に収入してきたドローンを発見し状況に応じて対処するシステムのこと。検知・追尾・識別・対処の4ステップに分かれており、不審なドローンによる危険を排除します。
例えば政府の重要施設に不審なドローンが侵入してきた場合、センサーにより機体を索敵し、行動パターンを分析!施設にとって脅威となった場合は、その場で無力化または排除します。
インフラ点検や物資輸送、防災・救急分野などさまざまなシーンで活用されるドローンですが、犯罪やテロ、事故などの脅威もあるのが現状です。
ドローン社会において安全性とセキュリティー対策を向上させるためには、カウンタードローンシステムが必要となるでしょう。
検知:ドローンの発見
追尾:発見したドローンの追跡
識別:脅威と認識し対処するべきか識別
対処:ドローンの無力化または排除
カウンタードローンのシステムで活用される機器
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カウンタードローンシステムと聞くと、1つのシステムでドローンを排除するイメージを抱いている方がいることでしょう。しかしカウンタードローンシステムは、レーダーやセンサ、防犯カメラ、妨害電波などさまざまな機器が活用されています。
レーダー
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ドローンの検知機能として使われているのが、レーダー検知です。昼夜を問わず観測することができ、大型ドローンはもちろんのこと、目視では確認しにくい小型ドローンまで発見できます。
さらにメーカーによっては遠く離れたドローンも発見することができるので、レーダーはカウンタードローンのシステムとして役立つでしょう。
センサー
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ドローンの検知として有効なのが、センサーです。ドローンが発する電波で検知できる電波受信と飛行音で検知できる音受信の2種類があり、ドローンの検知に活用されています。
とくに東芝が取り扱っているRFセンサは、広範囲でのドローン監視におすすめ!1台で360度の方位をカバーし、無数の電波の波形の中からドローンを検知します。
さらにRFセンサは無線局申請と免許不要で運用できるので、導入しやすいのもポイントです。
防犯カメラ
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ドローンの脅威の識別に役に立つのが、防犯カメラです。防犯カメラは侵入者の発見や施設内での異常などに活用されますが、ドローンの発見にも有効活用できます。
メーカーによっては暗闇に対応した暗視機能や赤外線機能も備わっているので、夜間のドローンの監視にも使用可能です。
より的確にドローンを発見したい場合は、センサとうまく組み合わせて活用してみるとよいでしょう。
妨害電波
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ドローンの無力化に有効なのが、妨害電波です。ドローンに向けて妨害電波を飛ばすことで、機体を制御不能にできます。
ドローンへの電波妨害装置には、電波探知妨害装置や車両に搭載した無線通信妨害装置などさまざまです。しかし機器によってはかなりのサイズを誇るものもあるため、保管に苦労するかもしれません。
よりコンパクトな状態でドローンに向けて妨害電波を飛ばしたい場合は、銃型の妨害電波機器がおすすめ!海外の軍では小銃タイプのカウンタードローン機器があり、直接ドローンに当てることでドローンを制御不能にさせることができます。
レーザー
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ドローンの対処には、レーザーも有効です。ドローンに向けて高出力のレーザーを照射することで、ドローンを直接破壊できます。
実際にイスラエルの軍では軍事作戦でドローンの破壊にレーザーを活用!約3kmも離れたドローンを撃墜できたことが確認されました。(※)
レーザーはドローンに向けて狙い打ちすることができるので、機体の無力化がしやすいでしょう。
※“RAFAEL Advanced Defense Systems Ltd. 公式HP”参照
ドローンジャック
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ドローンに対処する際、撃墜による落下で二次被害が出ないか懸念されている方もいることでしょう。撃墜による二次被害を出したくない場合は、ドローンジャックが有効です。
ドローンとコントローラーの間の通信を解読しコマンドを送れば、操作権を乗っ取ることが可能!ドローンの操作権が渡れば、任意の場所まで移動して捕獲できます。
ドローンジャックは撃墜による落下のリスクが少ないので、事故を起こさずにドローンを捕獲するにはおすすめです。
捕獲用ドローンの活用
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侵入してきたドローンによっては、高度の関係で機体の捕獲が難しい場合があります。もし高さによってドローンの捕獲が難しい場合は、捕獲用ドローンの活用がおすすめ!捕獲用ドローンにネットを搭載し発射すれば、不審なドローンを捕獲できます。
ただし、捕獲した際はネットの絡まりによって墜落するリスクがあるのがデメリット。もし捕獲用ドローンを採用する場合は、墜落による二次被害を出さないための安全対策を練る必要があるでしょう。
カウンタードローンの導入におすすめの施設
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どのような施設が、カウンタードローンシステムを導入するべきなのか気になるところでしょう。カウンタードローンの導入は、具体的には以下の施設がおすすめです。
防衛施設
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防衛施設は、指揮システムや弾薬庫、航空機、滑走路、艦船など国民の命を守るための設備が充実しています。もしドローンの侵入を許してしまうと、攻撃やハッキングなどのリスクが高くなるでしょう。
防衛施設で外部からのドローンの侵入を防ぐためには、検知や追尾、識別、対処に必要な機材を柔軟に配置することが重要。施設によってはかなり広い面積を誇っているので、バランスよく機材を配置する必要があります。
空港
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空港周辺では、ドローンの飛行が禁止されています。しかし区域内にドローンが侵入する可能性があり、航空機との接触事故を防ぐためにも正確に検知し対処することが必要です。
空港で正確にドローンを発見するためには、センサーを活用するのがおすすめ!とくに規模の大きい空港の場合は航空機の離着陸で視認でのドローンが難しくなるため、センサーでのカウンタードローンシステムの導入が望ましいでしょう。
発電所
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発電所は、地域住民の暮らしを支えるインフラ施設です。しかしドローンからの攻撃によって発電所のシステムが落ちてしまうと、地域に向けて電力を供給できなくなるリスクの可能性があります。
とくに原子力発電所の場合は放射能を取り扱っているので、ドローンの脅威次第では、今後の地域の暮らしにも影響が出るでしょう。
発電所を守るためにも、カウンタードローンシステムの導入はおすすめ!複数のセンサを組み合わせて厳重な監視体制を設ければ、侵入してきたドローンを速やかに発見し対処することが可能となるでしょう。
工場
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工場によっては、危険な物質を取り扱っているところがありカウンタードローンシステムの導入におすすめです。もし工場内にドローンが侵入し工場施設で接触事故が起これば、重大な事故にもつながりやすくなるでしょう。
工場を安全に運用するためにも、厳重な監視体制を整えて不審なドローンを速やかに処分することが必要です。
データセンター
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データセンターでは、機密情報や重要なシステムの情報を取り扱っているためドローンの侵入にも注意しなければなりません。もしドローンの侵入を許してしまうと、外部からデータを抜き取られ電波を使った送信機能で情報が漏れるリスクがあります。
このような情報漏洩を防ぐためにも施設内でのセキュリティー強化のみならず、カウンタードローンシステムの導入で外部からのドローン侵入を防ぐことも重要です。
刑務所
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刑務所施設は多くの囚人が収容されているため、カウンタードローンシステムの導入でセキュリティー対策を徹底することが重要です。実際に海外の刑務所ではドローンから物資を受け取り、脱獄を試みようとした事件が発生しています。
刑務所施設で犯罪が発生しないようにするためにも、カウンタードローンシステムの導入で早期発見と対処が必要です。
カウンタードローンのシステムを向上させるためのポイント
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カウンタードローンシステムではセンサーやレーダー、防犯カメラなどさまざまな機器が活用されています。
より正確に不審なドローンを検知し排除するためには、複数の機器を柔軟に使いこなすことが重要です。AIを活用したソフトウェアの導入も進んでいるので、カウンタードローンシステムには有効でしょう。
カウンタードローンのシステムを導入し施設を守ろう
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本記事では、カウンタードローンの特徴について解説しました。ドローンからの脅威から施設を守るためには、センサやレーダー、防犯カメラ、妨害電波、レーザーなどさまざまな機器を活用したカウンタードローンのシステムを構築させることが重要です。ドローンからの脅威を想定し、施設の環境や条件に応じて対策を練りましょう。