マイクロドローンの自作方法とFPV化|飛行設定や注意点についても解説

マイクロドローンの自作に必要な部品や組み立て方、飛行させる前に必要なバインド接続について解説します。さらに映像撮影ができるFPV化の方法や注意点についても紹介します。マイクロドローンの自作を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

マイクロドローンの自作に必要なもの

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

マイクロドローンの自作に必要な機材やパーツには以下のようなものがあります。

 

  • フライトコントローラー
  • プロポ(送信機)
  • フレーム
  • モーター
  • プロペラ
  • バッテリー
  • ESC
  • 受信機

 

それぞれについて解説していきます。

フライトコントローラー

フライトコントローラーとは機体を制御するための基盤のことで、人間の体で例えると脳のような機能をもったパーツのことです。

プロポ(送信機)

プロポは送信機とも呼ばれる、操縦するためのコントローラーのことです。ドローンの搭載されたカメラの映像を確認できるモニター付きのものや、操作が割り当てられるスイッチ付きのものなどさまざまな種類があります。

フレーム

フレームはモーターとフライトコントローラーを支える骨組みのことです。さまざまな素材が利用されますが、剛性の高さや軽量さによって飛行性能が左右されるため、一般的にカーボンやアルミといった素材が使用されています。

モーター

モーターはドローンを動かすためのプロペラの動力源となるパーツです。モーターにはブラシモーターとブラシレスモーターがあり、小さな機体にはブラシモーターを使用するのが一般的とされています。

プロペラ

プロペラを回転させて機体を動かしますが、プロペラが大きいほど高速移動でき、プロペラが小さいほど低速飛行や離着陸が行いやすくなります。

バッテリー

バッテリーにはリチウムイオンバッテリーとリポバッテリーといった材質に違いがある2つのバッテリーが存在します。初心者が選ぶ際はリポバッテリーの方が安全性が高く、メンテナンスしやすいとされているためリポバッテリーがおすすめです。

ESC

ESCはモーターの回転速度をコントロールするパーツのことです。ESCにはモーター1つを制御する単体タイプと4つすべてを制御できる4in1タイプがあります。

 

受信機

受信機とはプロポの信号を受信してフライトコントローラーに伝えるための非常に小さなパーツのことです。購入の際はプロポと同じ通信方式のものを選びましょう。

 

マイクロドローンの組み立て方

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

一般的なマイクロドローンの組み立て方を以下にまとめました。

 

  • 取り付け方向に注意してフレームにESCを取り付ける
  • ESCにモーターのケーブルをはんだ付けして接続する
  • フライトコントローラーをESCに接続する
  • フライトコントローラーに受信機を接続する

 

基本的なマイクロドローンの組み立てはここまでですが、カメラ付きのドローンを作りたい場合はさらに工程が発生します。カメラ付きの場合の組み立て方法については後ほど説明します。

 

マイクロドローンとプロポをバインド接続する

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

ドローンとプロポをお互いに認識させて接続するバインド接続を行います。ドローンのパーツによって手順に違いがあるため、ここでは参考として一般的な方法を紹介します。

 

  • プロポの電源をONにする
  • プロポの設定メニューで新しいドローンのModelを作成する
  • USBケーブルでフライトコントローラーとPCをつなぐ
  • Betaflight Configurator(ベータフライトコンフィグレーター)を起動、設定して完了

 

Betaflight Configuratorは以下の公式ページからダウンロードできます。

 

Betaflight Configurator公式HP

 

マイクロドローンをFPV化する場合に必要なもの

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

マイクロドローンにカメラを設置し、モニターやゴーグルに映し出して、一人称視点による操作を可能にすることをFPV化と呼びます。

 

FPV化する場合に必要な以下のものについて解説します。

 

  • FPVカメラ
  • VTX

FPVカメラ

FPVカメラは一般的なカメラと同様に性能の差によって、画質に違いがあります。カメラのサイズにも違いがあり飛行性能にも影響をあたえるため、機体や用途に合わせて選ぶことが重要です。

VTX

VTXとはカメラの映像をプロポのモニターやゴーグルに転送するための装置で、受信機と似た役割をもったパーツです。

 

マイクロドローンのFPV化方法

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

マイクロドローンのFPV化方法を簡単にまとめました。先ほど紹介したマイクロドローンの組み立て方の工程の続きとして参考にしてみてください。

 

  • FPVカメラをフライトコントローラーに接続する
  • VTXもフライトコントローラーに接続する

 

VTXは熱を持ちやすいパーツのため、フライトコントローラーから離す必要があります。フレームを利用してなるべく離れた位置に固定しておきましょう。

 

マイクロドローンのFPV化すると資格が必要

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

FPV化したマイクロドローンの映像を転送するためには、アマチュア無線4級資格を取得する必要があり、5.8Ghzの電波を使用するため無線局の開設手続きも必要になります。資格取得にはさまざまな方法がありますが、講習を受けるのがおすすめです。

 

無線局の開設についても相談できるので、興味がある方は以下のリンクから申し込んでみてください。

JARD公式HP

 

マイクロドローンなら手軽に自作して飛行ができる

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

FPV化していないマイクロドローンなら、資格取得や申請が不要で手軽に自作することができます。ただし飛行の際は河川法や自然公園法といった法律を遵守する必要があります。本記事を参考にマイクロドローンを自作し、ルールを守って安全に飛行させましょう。

関連記事

『除雪ドローン®SRD-F11RC』雪国の未来を変える機体のクラウドファンディングが11月15日開始

エバーブルーテクノロジーズ(本社:東京都調布市、代表取締役CEO:野間 恒毅)(以下、エバーブルー社)は、北海道で生まれた次世代の除雪ソリューション『除雪ドローン®SRD-F11RC』を開発。 この機体のクラウドファンディングプロジェクトを11月15日(金)15時より、CCCグループのクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」にて実施すると発表した。

  yoshi

DJI社の新製品は、FPV操縦をコスパよく楽しめる!3万円台の新ドローン操縦用ゴーグル『DJI Goggles N3』

DJIは、パイロットの視点から没入感あふれる新たな飛行体験を提供する『DJI Goggles N3』を発売を2024年11月6日に発表した。

  tera

マプリィ社、ドローン専用のLiDAR『mapry M1』を専用のデータ処理アプリ込みで発売。2024年10月31日より

地理空間情報アプリプラットフォームサービス「mapry」を提供する株式会社マプリィ(本社:兵庫県丹波市、代表取締役:山口圭司)(以下、マプリィ社)は、2024年10月31日にドローン専用LiDAR『mapry M1』を発売する事を発表。同製品は、PC用データ解析ソフト「mapry」とセットとなっており、販売価格は税抜812,000円。 Matrice350に取り付け可能となっており、同ドローン機体を既に所有している場合、低コストでレーザードローンの飛行を行えるようになる。 背負式LiDAR「mapry LA03」との併用することで、森林カーボンクレジット創出や活用において、登録から認証までの省力化だけでなくデータの信頼性・透明性の向上についても活用できる。

  yoshi

ドローンショー・ジャパン社、ドローンショー専用機体を大幅アップデートした『DSJ MODEL-X』をリリース!10月31日より予約受付開始

株式会社ドローンショー・ジャパン(本社:石川県金沢市、代表取締役:山本雄貴)(以下、ドローンショー・ジャパン社)は、自社で開発しているドローンショー専用機体を大幅刷新すると共に、機体名を『DSJ MODEL-X(ディーエスジェイ・モデル・エックス)』へリニューアル。 また、同機体の2025年分の予約受付を2024年10月31日より開始することを発表した。

  yoshi

ドローンの飛行に免許はいらない?免許なしでも扱いやすいドローン5選!

「ドローンを飛ばすためには免許が必要なの?」と不安に思う方もいるかもしれません。一般的なドローン飛行に免許は必要ありませんが、条件や飛行場所によっては免許が必要となる場合もあります。本記事では免許が必要となるケースや、免許なしでも扱いやすいおすすめの小型ドローンを紹介。ドローン初心者の方は、ぜひチェックしてみてください。

  ドローンガイド編集部