テラドローン、自社開発の国産UAVレーザの新製品「Terra Lidar Dual」「Terra Lidar R」発売
目次
Terra Drone株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:徳重 徹、以下 テラドローン)は、自社開発の国産UAVレーザ『Terra Lidar』シリーズとして『Terra Lidar Dual(以下、TLD)』と『Terra Lidar R(以下、TLR)』の2つを2024年5月22日より発売開始しました。
新製品『Terra Lidar Dual』と『Terra Lidar R』
国内初(※1)となるUAVレーザとSLAM(※2)技術の一体化により1台で補測まで完結でき、陸上でも上空でも使用できる「TLD」。
スキャナ単体価格が従来の約3分の1となる1,000万円以下に抑えながらも、測量精度5㎝以下、照射点数50万点/秒の最高水準(※3)のハイエンドUAVレーザ「TLR」を新たにシリーズに加えることで、測量現場のさらなる効率化を実現します。
また、公共測量に求められる精度が確保でき、安心してご利用いただけるような充実したカスタマーサポートも提供しています。
※1 UAVレーザとSLAM技術両用の製品としては国内初(Terra Drone株式会社調べ)
※2 SLAM「Simultaneous Localization and Mappingの略」:自己位置推定と環境地図作成を同時に行う技術
※3 Terra Drone株式会社従来製品比較
『Terra Lidar Dual』(TLD)
従来の製品では、オーバーハング箇所(※5)をはじめ、橋梁下や電線が上を通っていてドローンが上空飛行できない場所などの現場は、UAVレーザやトータルステーション(※6)、地上型レーザで補測を行ってきました。
これに、もっと効率よく簡単に補測を行いたいという現場の声が多数あった事から解決手段として開発されたのが「陸上でも上空でも1つのデバイスで可能」となる製品となる『TLD』です。
※5 オーバーハング箇所:岸壁の上方が下方より突き出ている箇所のこと
※6 トータルステーション:測量器械の一種。測量点からの距離や角度を測定することで取得したデータを座標に変換できる
特徴①:地上も上空も1つのデバイスで補測まで完結
『TLD』は、「UAVレーザスキャナ」と「SLAM技術を搭載したハンディ型スキャナ」の2つの機能を兼ね備えており、簡単に切り替えて計測できます。
そのため、他の機材を用意することなく最小限の初期費用で導入が可能に。
特徴②:補測で取得したデータの統合が可能
『TLD』は、オーバーハングの箇所や橋梁下の他、ドローンが飛行できない場所をSLAMで計測してUAVレーザで計測した点群と統合することが可能です。
『Terra Lidar R』(TLR)
高精度UAVレーザは従来、活用が難しく高額なこともあり限られたユーザーしか利用ができませんでした。
そこで、一般的に幅広く活用できることを目的として開発されたのが『TLR』です。
特徴①:従来の3分の1のコストでハイスペックUAVレーザ導入
1つ1つの構成部品までこだわって独自開発が行われた『TLR』。
その一方で、従来の高精度UAVレーザの3分の1となるスキャナ単体で1,000万円以下という低価格を実現しています。
自動色付け点群機能を搭載しているため、着陸時に下記のような点群データの出力も可能です。
特徴②:高高度でも高精度な点群データの取得
従来製品と比較するとスポット径が小さいため、高度が上がっても精度5㎝を維持したまま。
地上の物体の細部をしっかりと捉えた、綺麗な点群データを取得。
1秒間に50万点と点密度も高いため、建物のエッジや白線までクリアに捉えることが可能。
下記の画像では、高度100mでも構造物の形状を明確に捉えていることが確認できます。
それに加えて、植生が多い現場でも、地表面の十分な密度の点群データが取得できます。
データ取得時から精度の高いデータが取れることから、成果物として完成度の高い地図や3次元モデルに繋がります。
結果、全体の作業効率の向上や時間やコスト削減につながります。
『TLD』と『TLR』共通の特長
・カスタマーサポートの充実と公共測量対応可能
導入運用支援の他、クラウド解析サービスを通じた精密な点群生成まで対応。
公共測量に必要な要求精度も確保できるため、公共測量にも活用が可能。
・自動色付き点群データの出力
着陸時に自動で色付けされた点群データが出力される機能を搭載。
点群を色付けするためのオルソ画像作成が不要となり、従来機器と比較すると業務の効率化が可能。
『TLD』と『TLR』のスペック
・『Terra Lidar Dual』
・『Terra Lidar R』