【国際ドローン展企業レポート】視界をふさがないウェアラブルデバイス『b.g.』がドローンの操縦を変える!?<Autonomyブース>

2024年7月24日から26日にかけて、東京ビッグサイトで催された展示会『国際ドローン展』。 40社・団体が出展したブースのひとつに「株式会社Autonomy(以下、Autonomy社)」もありました。 こちらのブースでは、『Surveyor‐Ⅳ』をはじめとした各種ドローンなどの展示や説明が行われていた中で、DroneGuide編集部が注目した製品のひとつがウェアラブルデバイス『b.g.』だ。

『b.g.』はFPV用途ながら視界をふさがない

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『b.g.』は、株式会社東京メガネが開発・販売、Autonomyでも販売取扱いをしているメガネタイプのウェアラブルデバイスだ。
その最大の特徴は、通常のヘッドマウントディスプレイのように見えながらも、使用者の視界をふさがない点にある。

ドローンの操縦時の「困った」を解決

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通常のFPVドローンなどで使用するゴーグルは、全視界を覆うため周囲の確認ができない。
自分の周りで今何が起きているかは音を頼りにすることになるし、当然ながら手元の確認もできなくなる。

しかし、『b.g.』はこの欠点を完全に克服しているといえる。
一見メガネ状にも見える『b.g.』だが、メガネのレンズに相当する部分自体がディスプレイとなっている。
このディスプレイ部分は、メガネのレンズよりも小さく、眼球からの距離も確保されているので肉眼の視界を保つことができる。
ノンシースルーディスプレイなのでディスプレイのある位置の裏側はさすがに見ることはできないが、手元や正面右や左といった周囲の状況確認は十分できるのだ。
なお、このディスプレイ位置自体は上下の可変が可能となっており、装着者が見たい位置で映像を見ることができる。

そして、ディスプレイは常に視界の正面にあるという事は、プロポ(送信機)画面を見るために下を向く必要がなくなるということになる。
そのため、操作しているドローンを常に視界に入れた状態でプロポ画面をチェックできるようになる。

つまり、FPVドローンのゴーグルが視界を覆ってしまうという欠点も、通常のドローンで行われるプロポ画面をチェックするために視線を一瞬でも下に向ける必要があるという欠点も克服できるという事になる。

強い日差しの中での操縦もサポート

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ドローンを操縦しながらプロポ画面を見る際、日差しによってはディスプレイに映る映像が見えにくくなるという問題が生じる事もある。
『b.g.』は、この問題も解決していた。
モニターにはアイカップが取り付け可能で、モニターに直接日光が当たらない仕組みになっているのだ。

ディスプレイ位置調整可能

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『b.g.』の形状から気になるのは、人によって異なる目の大きさや黒目の位置に合わせた調整ができるのかという点だ。
その点に関しても問題なく、レンズの間にあるパーツが可動するようになっており、このパーツを動かすことで焦点調整が行えるようになっていた。

複数人で映像をチェック

HDMIをプロポに接続してして利用する「b.g.」。
ハブを使用する事で、補助者など複数名と同時にプロポ画面をチェックする事も可能だ。

Autonomy社の展示ブース紹介

DroneGuideでは、国際ドローン展でのAutonomy社のブース紹介記事も公開しています。
こちらのウェアラブルデバイス『b.g.』の紹介記事と併せてご覧ください。

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