ドローンを自作する方法はある?費用や作成手順を解説

ドローンを自作すれば、手間はかかるものの費用を抑えられたり、自由にカスタマイズできたりするメリットがあります。本記事では、ドローンを自作する方法や費用、作成手順について解説します。ドローンの自作を検討中の方は参考にしてみてください。

ドローンを自作するメリット

イメージ画像

https://pixta.jp

 

一般的にドローンというと、既製品を購入するイメージが強いかもしれません。しかし、ドローンは自分で作ることも可能です。ここでは、ドローンを自作するメリットについて解説します。

 

・費用を抑えられる

・自由にカスタマイズできる

 

それぞれ見ていきましょう。

費用を抑えられる

ドローンを自作する場合、労力こそかかるものの費用を抑えられる点は大きなメリットです。趣味で飛行を楽しむドローンの製作であれば、2万円〜3万円程度から自作が可能。メーカーの既製品などは10万円を超えるドローンも珍しくないため、オプションを付けつつ費用を抑えて安価に楽しみたい場合はおすすめです。

 

ただし、トイドローンなどは比較的安価な既製品も販売されているため、入手したいドローンの内容と照らし合わせて検討してみてください。

自由にカスタマイズできる

ドローンを自作すれば、部品やパーツの組み合わせにより自由にカスタマイズすることが可能です。単純に組み立てが趣味であるという方はもちろんのこと、「もっと軽量にしたい」「飛行スピードを上げたい」といったように、自分の目的に合わせて自由に作りを変えられます。

 

また、自作後はメンテナンスや改造も自分で行えるため、こだわりの1機が欲しい方にとって自作のメリットは大きいでしょう。

 

ドローンを自作する方法

イメージ画像

https://pixta.jp

 

ドローンを自作する方法は主に以下の2つです。

 

・市販のキットを使う

・部品を集めて自作する

市販のキットを使う

ドローンの製作に必要な部品やパーツが揃っていて、組み立て作業は自分で行うタイプのキットです。自分で部品を考える必要がないため、ドローンにあまり詳しくない方でも挑戦しやすいでしょう。

 

一方で、決められた部品やパーツを使うことになるため、カスタマイズ性は高くはありません。

部品を集めて自作する

自分で好きな部品を組み合わせて製作する方法もあります。手間こそかかりますが、自分の目的に沿って性能重視のカスタマイズをしたい方や、自分だけのオリジナルな機体を作りたい方は1から自作してみるのもよいでしょう。

 

ドローンを自作する費用はどのくらい?

イメージ画像

https://pixta.jp

 

一口にドローンといっても、求める性能や部品のクオリティによって価格は大きく異なります。そのためあくまで目安にはなりますが、キットで作るなら2万円〜3万円程度から、自力ですべて作る場合は9万円程度から作ることが可能です。

ドローンを自作する手順を解説

イメージ画像

https://pixta.jp

 

ここからは、ドローンを自作する手順について詳しく解説します。

 

  1. 必要なパーツの調達
  2. フレームを作成してモーターをマウント

3..ESCの取り付け

  1. フライトコントローラーの取り付け
  2. 受信機の取り付け
  3. カメラの取り付け
  4. VTXの取り付け
  5. 送信機の設定
  6. 動作の確認
  7. ファームウェアの設定

1. 必要なパーツの調達

理想のドローンをイメージして、まずは必要なパーツを洗い出しましょう。用途によってオプションを付ける場合もありますが、基礎となるパーツは主に以下の通りです。

 

購入先はドローンの専門店をはじめ、メーカー小売店や家電量販店などでも入手できる場合があります。

 

・ドローン本体(フレーム)

・アーム

・モーター

・プロペラ

・フライトコントローラー

・ESC

・バッテリー

・送信機(プロポ)

・受信機

・FPVカメラ

・VTX

 

2. フレームを作成してモーターをマウント

まずはベースとなるフレームを組み立てて、プレートにアームを取り付けます。各アームの先端にモーターをマウントします。モーターはプロペラを動かす核となる部分なので、慎重に取り付けましょう。

 

モーターが上手くマウントできたら、その上にプロペラを取り付けます。

3. ESCの取り付け

ESCとは、モーターの回転速度をコントロールするための装置です。フレームに沿って、適切な方向で取り付けましょう。矢印や番号などで向きが示されているものが多いので、取り付けの際は参考にしてみてください。

4. フライトコントローラーの取り付け

続いて、ESCにフライトコントローラーを取り付けましょう。接続方法は使用するパーツによって異なりますが、はんだ付けやコネクタケーブルを利用する方法のほか、ピン端子による接合などがあります。接続が確認できたら、フライトコントローラーをフレームにマウントしていきます。

5. 受信機の取り付け

続いて、フライトコントローラーに受信機を接続していきます。フライトコントローラーの端子に、各配線をはんだ付けで接続する流れです。

6. カメラの取り付け

空撮を行う場合、カメラの取り付けも必須です。カメラもフライトコントローラーへ接続していきましょう。基本的には3本のケーブルがありますが、接続方法はタイプによって異なります。

7. VTXの取り付け

FPVドローンを作る場合、VTXの取り付けを行います。VTXは熱を持ちやすいため、フライトコントローターやESCとはある程度間隔を保って取り付けるようにしましょう。

 

フレームに支柱を立てて、VTXがいちばん上にくるように取り付けていきます。

8. 送信機の設定

機体が完成したら、操縦用の送信機を設定しましょう。送信機の機種によって実際の手順は異なりますが、スティックのモードや画像転送などを、自分の使いやすいように整えます。

9. 動作の確認

一通りの工程を終えたら、電源が問題なく入るかどうか確認しましょう。問題なく作動するようであれば、結束バンドを使って各パーツのケーブルを固定していきます。

10. ファームウェアの設定

ドローンの組み立てが完了したら、ファームウェアを設定しましょう。ファームウェアとは、ドローンのパーツを制御するソフトウェアのこと。さまざまな種類がありますが、一般的には「Betaflight」というタイプが用いられることが多いです。

ドローンの自作は可能!自分好みにカスタマイズしよう

イメージ画像

https://pixta.jp

 

一般的には既製品のドローンが多く使用されていますが、ドローンは自作することも可能です。市販のパーツを組み立てる方法と自力で一から作成する方法があるので、自分に合った方法で作ってみてください。自分好みにカスタマイズして、ドローンの操縦を楽しみましょう。

関連記事

DRONE SPORTS社、国産の狭小空間点検作業用ドローン『Rangle mini』『Rangle micro』をリリース。サブスクプランも開始

DRONE SPORTS株式会社(本社:大阪府箕面市、代表取締役社長:小寺悠)(以下、DRONE SPORTS社)は、完全国内生産となる産業用ドローン『Rangle mini』と『Rangle micro』のリリースを発表した。 これら2種は、DRONE SPORTS社の専門チームによって企画・開発、製造まで行われた国産の産業用ドローンとなっている。

  yoshi

ドローンの赤外線カメラでできることは?活用事例を5つ紹介!

ドローンの赤外線カメラを活用すれば、温度を可視化することで、目視では確認できない異常の発見に役立ちます。農作物の温度分布も手軽に把握できるようになるので、活用シーンは多岐に渡るのが特徴。今回は、ドローンの赤外線カメラで可能な5つのポイントと活用事例をまとめました。

  ドローンガイド編集部

DJI社の新製品、手のひらサイズのVlog用新型ドローン『DJI Neo』発売

DJI JAPAN 株式会社(以下、DJI社)は、重量135 gと、同社で最軽量かつコンパクトなドローンとなる『DJI Neo』を2024年9月6日より発売開始したことを発表した。

  yoshi

ドローン飛行計画に役立つアプリ5選!登録方法や飛行計画の手順も解説

ドローンの飛行計画に役立つアプリを紹介します。無料で使えるアプリや飛行記録が可能なアプリなど、幅広くピックアップしました。記事の後半では、ドローンの飛行計画の手順についてもわかりやすくまとめています。ドローンの飛行計画を効率よく済ませたい方は、ぜひ最後までお読みください。

  ドローンガイド編集部

国内外ドローンメーカー22社一覧|各社の特徴や詳細情報を紹介

ドローンメーカーは日本国内をはじめ海外にも多数存在し、それぞれに特色があります。今回は国内外のドローンメーカーの一覧を紹介し、どのような製品を製造しているのか解説します。世界中にどのようなドローンメーカーがあるのか知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

  ドローンガイド編集部