ドローンのGPS機能とは?仕組みやメリット・注意点を解説

ドローンの中には、GPS機能付きのタイプもあります。本記事では、GPS機能付きのドローンの仕組みやメリット、操作時の注意点などを解説します。GPSが切れてしまったときの対処法も紹介するので、参考にしてみてください。

GPS機能付きドローンの仕組み

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「GPS」は「Global Postitioning System」の略で、主にアメリカの衛星を使用した位置情報システムです。GPSの人工衛星の信号を端末で受診することで、ドローンをはじめとする端末の位置情報を特定できます。

 

ドローン以外でもスマートフォンやカーナビなどで広く使用されており、普段利用している方も多いことでしょう。

 

GPS機能付きドローンを使うメリット

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ここでは、GPS機能付きドローンを使うメリットを紹介します。GPS機能付きドローンを使う主なメリットは以下の通りです。

 

・ドローンの位置情報がわかる

・オートリターンや自動操縦が可能

・さまざまなモードを活用できる

ドローンの位置情報がわかる

GPS機能付きのドローンを使用すれば、ドローンの位置情報がわかります。空撮映像と連動させてマップにプロットしたり、山や海岸沿いなどの人が立ち入りにくい場所で空撮をおこなったりと、さまざまな用途に役立ちます。

オートリターンや自動操縦が可能

GPSが搭載されていることで、オートリターンや自動操縦(自律飛行)も可能です。ドローンの位置がわからなくなってしまった場合でも、オートリターンの機能を活用すれば、ドローンが自動で操縦者のもとへ戻ってきます。

 

また、操縦者なしでの自動操縦(自律飛行)では、飛行ルートを設定するだけで目的地までドローンが自動で飛行します。実際に農薬散布や物流、警備などで活用されている方法です。

さまざまなモードを活用できる

ドローンの種類によっては、別の機能や仕組みと連動させることで、他にもさまざまなモードを活用できます。例えば自動姿勢制御システムとの連動では、風に流されることなく一定の位置でのホバリング飛行が可能です。

GPS機能付きドローンを操縦するときの注意点

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GPS機能付きのドローンは便利ですが、周囲の環境により通信が届かず位置情報が途切れてしまう場合があります。

 

特にホバリング中にGPSが切れてしまうと、風の影響などでドローンが流されてしまうため、GPSがしっかりと機能しているか意識を向けながら操縦をおこないましょう。

 

ドローンのGPSが途切れてしまったときの対処法

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ここからは、ドローンのGPSが途切れてしまったときの対処法について紹介します。

 

・気圧センサーを使う

・ビジョンポジショニングセンサーを使う

・GPSがない状態での操作を練習しておく

 

それぞれについて見ていきましょう。

気圧センサーを使う

すべての機種に搭載されているとは限りませんが、ドローンの高度を把握するための「気圧センサー」が搭載されている機種もあります。気圧センサーと後述するビジョンポジショニングセンサーを用いることで、ドローンの大まかな位置を把握できる可能性があります。

 

ビジョンポジショニングセンサーを使う

DJIの上位機種などでは、GPSが途切れてしまった場合に位置情報を取得するための「ビジョンポジショニングセンサー」が搭載されているものもあります。画面センサーから位置を判断する仕組みのため、GPSが使えない環境下でも位置情報の把握に役立ちます。

ただし、地面の画像を用いて位置を計測するため、GPSと同様に海や川などでは上手く機能しないことがある点には注意しましょう。

 

GPSがない状態での操作を練習しておく

その場での対処ではなく普段からの対策になりますが、もっとも有効なのはGPSがない状態での操作を練習しておくことです。普段GPSを使って操縦する方であっても、GPSが途切れてしまった時に慌てずにすむよう、練習場やスクールなどを活用して操作に慣れておくとよいでしょう。

 

GPS機能付きのドローンを活用しよう!

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GPS機能付きのドローンについて解説しました。ドローンのGPS機能を使えばドローンの位置情報がわかり、さまざまなモードを活用できます。ただし、ドローンを飛行させる環境によってはGPSが機能しない可能性もあるため、位置情報が途切れてしまったときの対策も考えておきましょう。

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