有線ドローンの特徴とメリットとは?実際の活用シーンについても解説

有線ドローンはケーブルとつながっており、有線であることからさまざまなメリットがあります。本記事では有線ドローンの特徴やメリット、実際の活用シーンについて解説します。これからドローンを事業に活用している方に役立つ内容なので、ぜひ参考にしてみてください。

有線ドローンとは

イメージ画像

出典:https://pixta.jp

有線ドローンとは、ケーブルで給電しながら長時間飛行できるドローン。光ファイバーケーブルもつながっているため、リアルタイムで高画質動画が転送できるのが特徴です。

有線ドローンのメリット

イメージ画像

出典:https://pixta.jp

有線ドローンの以下のメリットについて解説します。

  • 一般的なドローンより大幅に飛行時間が長い
  • ケーブルが30mの場合飛行申請が簡略化できる

一般的なドローンより大幅に飛行時間が長い

一般的なドローンの飛行時間は30分〜50分前後(※)であるのに対し、有線ドローンは24時間飛行できるものもあるため、長時間の飛行が可能。飛行時間の長さを活かして、さまざまな事業への活用が期待できます。

”株式会社セキド公式HP”参照

 

ケーブルが30mの場合飛行申請が簡略化できる

接続されているケーブルが30mの場合、手間のかかる飛行許可申請が免除されるメリットがあります。国土交通省によると十分な強度を有するワイヤーや紐(30m以内)で係留した飛行で、飛行可能な範囲内への第三者の立入管理等の措置を行えば一部の許可・承認が不要になります。(※)

”国土交通省公式HP”参照

有線ドローンの活用シーン

イメージ画像

出典:https://pixta.jp

有線ドローンの代表的な活用シーンは以下の通りです。

  • イベントでの撮影
  • 警備・監視
  • 建設現場での点検
  • 災害現場での活用

人が立ち入ることができない場所の撮影や、高所からの視点を活かした映像制作や監視に活用されています。

販売が発表されている有線ドローンの紹介

イメージ画像

出典:https://pixta.jp

販売が発表されている以下の有線ドローンについて紹介します。

  • HOVER EYE
  • エアロボオンエア

HOVER EYE

HOVER EYEはタブレットのみで操作できる簡易的な操作感と接続ケーブルの長さ(30m)による飛行申請の簡略化を実現した、有線ドローンです。タブレットによる直感的な操作感により、1人でも現場の定点観測が行いやすい仕様になっています。

有線長(最大) 30m
機体寸法 (W)809mm x (D)809mm x (H)152mm
重量 24.6kg
飛行時間 24時間
供給電源 AC100V/15Aコンセント
上昇速度 1m/sec
カメラ 光学ズームカメラ・熱画像カメラ※選択可能

AileLinX公式HP

 

エアロボオンエア

エアロボオンエアは光ファイバーの複合ケーブルによって、4K映像をリアルタイムに配信できる有線ドローンです。30倍までズーム可能な高性能なカメラやIP43の防塵・防滴性能を搭載しており、さまざまなシーンの撮影に活用できます。

有線長(最大) 要問合せ
機体寸法(プロペラガード装着時) 939 x 939 x 450 mm
最大速度 18km/h
最大飛行時間 8時間
飛行可能風速 10m/s以下
動作環境温度 -10~40℃(バッテリー除く)
センサー GNSS, 加速度/角速度/地磁気(各3軸), 気圧
防塵性 IP4x相当
防水性 IPx3相当

AeroSence公式HP

 

有線ドローンの今後の活用に期待

イメージ画像

出典:https://pixta.jp

飛行時間が長い有線ドローンは、事業での用途のほかに災害時の救助への活用が進められています。スマホの電波を受信して遭難者を捜索するシステムの開発が発表されており、今後の活用が期待できます。ケーブルの長さを制限することで飛行申請を簡略できるメリットもあるため、これからドローンを導入しようと検討している方は本記事を参考にしてみてください。

関連記事

国際ドローン協会、約1,000Haの農地をドローンによる空中散布の実施成功を発表(千葉県東庄町)

一般社団法人国際ドローン協会(本社:東京都江東区、代表理事:榎本幸太郎)(以下、IDA)は、千葉県東庄町において、約1,000ヘクタールの農地で日本初の試みとして、有人ヘリコプターからドローンの空中散布への全面切り替えを実施した事を発表した。

  yoshi

ORSO社、「お家で練習できる」”新しいドローン国家試験向け練習用ドローンセット『DRONE STAR TRAINING』を発売開始

DRONE STARブランドを手掛ける株式会社ORSO(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:坂本義親)(以下、ORSO社)は、ドローン国家試験向けにビジョンセンサーON/OFF機能を搭載した、「お家で練習できる」 新しい練習機セットとして『DRONE STAR TRAINING』を2024年7月17日(水)より公式オンラインストアにて販売開始したことを発表した。

  yoshi

DJIのドローンがお得に買える!?Amazon プライムデーで『DJI Air 3』『DJI Mini 3』がセール対象に!!

DJI JAPAN 株式会社は、2024年7月16日(火)から7月17日(水)まで、Amazonで開催されるビッグセール「Amazon プライムデー」にて、ドローン・アクションカメラ・ポータブル電源・スタビライザーなどのカテゴリーの対象製品をセール価格にて販売する事を発表した。 また、「Amazon プライムデー」に先立ち開催される「プライムデー先行セール(2024年7月11日(木)から7月15日(月)まで)」でも、対象製品を先行して特別価格で購入できることも同時に発表している。

  yoshi

FullDepth社、国産産業用の新型水中ドローン『DiveUnit KAI』『DiveUnit 300 Lite』『DiveUnit HAYATE』3機種の販売開始を発表

国産の水中ドローン『DiveUnit300』を用いた水中デジタル化技術の開発・販売を行ってきた株式会社FullDepth(フルデプス、所在地:茨城県つくば市、代表取締役社長:吉賀 智司)(以下「FullDepth社」)は、 4年ぶりとなる新型の水中ドローン3機種を販売開始する事を発表した。 この3機種は、水中デジタル化の高度化を想定して用途別に進化した製品となっているとのこと。

  yoshi

ドローンによる火山調査の目的とその成果|使用機体の特徴も解説

2024年に発足した「火山調査研究推進本部」により、国内の火山調査が進行中です。危険な火山調査に遠隔操作が可能なドローンが活用され、役立つデータを届けてくれています。今回はドローンによる火山調査の目的や成果について詳しく解説!防災対策におけるドローン活用に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

  ドローンガイド編集部