ドローンの種類は?ビジネス用から自衛隊のドローンまで紹介

一口に「ドローン」といっても、さまざまな種類があります。本記事では、ドローンの種類について徹底解説。ビジネス用から自衛隊で使用する軍事用のドローンまで幅広く紹介するので、ドローンの種類について知りたい方はチェックしてみてください。

ドローンの主な種類を用途別に紹介

イメージ画像https://pixta.jp

ドローンにはさまざまな種類があります。ここでは、ドローンの主な種類について用途別に詳しく解説。トイドローンからビジネス目的で利用するドローン、軍事用のドローンまで幅広く紹介します。

 

・トイドローン

・空撮用ドローン

・産業用ドローン

・競技用ドローン

・軍事用ドローン

・水中ドローン

・FPVドローン

 

トイドローン

イメージ画像
https://pixta.jp

※画像はイメージです。

 

「トイドローン」とは、一般的に100g未満の機体のドローンを指します。

 

トイドローンは100g以上のドローン(無人航空機)とは違い、機体登録といった手続きの必要がありません(※1)。そのため、気軽に飛行できるドローンとして個人利用や趣味の用途に用いられるケースが多いです。ただし、高高度で飛行させる場合は許可等が必要となる場合もあります(※2)。

 

※1、2:“国土交通省 公式HP” 参照 

空撮用ドローン

イメージ画像https://pixta.jp

※画像はイメージです。

 

カメラが搭載された空撮用ドローンでは、空からの視点で撮影が可能です。比較的低価格帯のものから高画質撮影が可能なハイスペックのものまで、さまざまな空撮用ドローンが販売されています。

 

本体重量が100g以上の機体を使用する場合には「航空法」が適用され(※)、機体登録や飛行申請などが必要となるため、使用の際は事前に規制について確認しておきましょう。

 

“国土交通省 公式HP” 参照 

産業用ドローン

イメージ画像https://pixta.jp

※画像はイメージです。

 

産業用ドローンとは、民間のビジネス用途で用いられるドローンのこと。最近では農業における農薬・肥料の散布や物流での運搬作業、建築現場の状況確認など、さまざまな分野で産業用ドローンが活用されています。使用目的に応じて、特定の機能が搭載されている点が特徴です。

競技用ドローン

イメージ画像https://pixta.jp

※画像はイメージです。

 

競技用ドローンは、ドローンレースに用いられるドローンのこと。ドローンレースでは操縦者がレーサーとなり、決められたコースでドローンを飛行させてタイムを競う競技です。高速飛行をはじめ、通常のドローンよりもアクロバティックな操縦を想定して設計されています。

 

軍事用ドローン

イメージ画像https://pixta.jp

※画像はイメージです。

 

軍事用ドローンとは、偵察や兵器の運搬といった軍事的な用途を想定して開発されたドローンのこと。最近では産業用のドローンが広く普及していますが、ドローンはもともと軍事利用を目的に開発が進められてきました。軍事用ドローンは、一般的なドローンよりも必要な飛行距離が長くなるため、小型機ではなく飛行機型が使われやすい傾向にあります。

 

水中ドローン

イメージ画像https://pixta.jp

※画像はイメージです。

 

ドローンというと飛行のイメージが強いかもしれませんが、中には水中の潜航が可能なものもあります。水中ドローンとは、潜航が可能な有線式のドローンの通称です。

 

操縦者自身は水中に潜ることなく、遠隔操作によりリアルタイムで水中映像を確認することが可能。海洋土木やインフラ、船舶点検、水難救助など幅広い分野で活用が進んでおり、今後の成長が期待されています(※)。

“日本水中ドローン協会 公式HP” 参照 

 

FPVドローン

イメージ画像https://pixta.jp

※画像はイメージです。

 

「FPV」とは「First Person View(ファースト・パーソン・ビュー)」の略称で、「一人称の視点」を意味します。FPVドローンとは、ドローンから見える映像を操縦者側のスマートフォンやタブレットに映し出し、ほぼリアルタイムで確認できる機体のことです。

 

基本的には直接機体を見ずに操作を行うため、FPV機能の搭載されていないドローンとはやや操作性が異なります。

ドローンセンサーの主な種類

イメージ画像https://pixta.jp

ドローンの内部には、さまざまな高機能センサーが搭載されています。ここからは、ドローンセンサーの主な種類について詳しく解説するので参考にしてください。

 

・GPSセンサー

・ジャイロセンサー

・磁気センサー

・障害物検知センサー

・加速度センサー

 

GPSセンサー

世界的に普及している位置情報システム「GPS(Global Positioning System)」。GPSセンサーとはGPSシステムを利用するためのセンサーのことで、飛行中のドローンの位置情報を検出するために使われます。GPSセンサーにより、自動飛行を設定したり、定位置のままでホバリングを行ったりすることが可能です。

 

ジャイロセンサー

ジャイロセンサーは「角​​速度センサー」とも呼ばれることがあり、回転角速度を計測するセンサーです。ドローンの角度が一定の時間にどのくらい変化しているかを計測することで、回転速度を表します。風に煽られた際や機体が傾いた際に、自機の体勢を整えるために重要な役割を果たすセンサーです。

磁気センサー

磁気センサーは、コンパス(方位磁針)の役割をもつセンサーです。周囲の磁気を分析することで、機体の正しい方位・方角を認識します。GPSと組みあわせることで、位置情報の制度を高めたり、自律飛行したりすることが可能です。

障害物検知センサー

障害物検知センサーとは、名前の通り飛行中に障害物を検知するセンサーのこと。障害物を感知し、接近した際にはスピードを緩めることで障害物を回避します。すべてのドローンに備わっているとは限らず、ハイスペックな機体に搭載されているケースが多いです。

 

加速度センサー

加速度センサーは、ドローンの速度を検出します。ジャイロセンサーと組み合わせることで、機体の傾き具合や速度の変化量を検出することが可能です。

 

ドローンにおけるローター数の種類

イメージ画像https://pixta.jp

ドローンはローター(回転翼)により飛行する仕組みです。ローターの数は飛行時の安定性や全体の性能に大きく関わるため、使用用途に合わせて選ぶようにしましょう。

 

以下にドローンにおけるローター数の種類をまとめたので、参考にしてください。

名称 ローターの数 特徴 主な用途
トライコプター​​ 3つ 飛行時の安定性が低い
・コンパクトで軽量
趣味
クアッドコプター 4つ ・普及率が高い
・コンパクトで軽量
趣味、空撮、競技など
ヘキサコプター 6つ ・飛行時の安定性が高い ビジネス、産業など
オクトコプター 8つ ・飛行時の安定性が高い
・機体が大きく重量がある
ビジネス、産業など

 

ドローンの種類はたくさんある!用途別に適切なドローンを使用しよう

イメージ画像https://pixta.jp

ドローンの種類について解説しました。ドローンにはトイドローンからビジネス利用のものまでさまざまな種類があり、それぞれ特徴や機能、適正が大きく異なります。購入を検討している方は、目的や用途を明確にして適切なドローンを使用するようにしましょう。

 

関連記事

ツバサ・フロンティア社、4時間飛行可能な災害対応ドローン『Derd』と『小型大気観測ドローン』をCEATEC 2025にて公開を決定

株式会社ツバサ・フロンティア(本社:千葉県千葉市中央区新宿2丁目1番20号、代表取締役:田上 敏也)(以下、ツバサ・フロンティア社)は、2025年10月14日から17日の期間で幕張メッセにて開催される「CEATEC 2025」に出展。 災害対応向けハイブリッドドローン『Derd』と、環境測定用『小型大気観測ドローン』の2機種を実機展示することを発表した。 長時間飛行と低コストな環境測定により、地方自治体の防災業務や研究機関の大気観測における課題解決を目指す。

  tera

エアロネクスト社、4D GRAVITY®搭載の新型物流専用ドローン『PD4B-M-AN』を発表

株式会社エアロネクスト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 グループCEO:田路 圭輔)(以下、エアロネクスト社)は、自社独自の機体構造設計技術4D GRAVITY®*1を搭載した新開発の物流専用ドローン『PD4B-M-AN』(以下、本機体)を愛知県名古屋市で2025年9月24日から開催された第4回ドローンサミットで発表した。

  tera

Zero Zero Robotics社、『HOVERAir AQUA』を発表!HOVERAir初となる100%防水セルフフライングカメラ登場

2025年8月22日、ドローン及びAI飛行カメラ分野のリーディングカンパニーZERO ZERO ROBOTICS(以下、Zero Zero Robotics社)は、100%防水セルフフライングカメラ『HOVERAir AQUA』を発表した。

  tera

ドローンブランド「Antigravity(アンチグラビティ)」、初製品にして世界初の8K対応360度全景ドローンとなる『Antigravity A1』を発表

360度カメラ市場に展開しているInsta360は、複数のパートナー企業と共同で開発したドローンブランド「Antigravity(アンチグラビティ)」から、初の製品となる『Antigravity A1』を2025年8月14日に発表。 『A1』は、世界初の8K 360度撮影機能を搭載したドローンであり、直感的な操作性と没入感あふれる飛行体験を融合させることで、ドローンの可能性を再定義する機体とのことだ。

  tera

手のひらサイズのミニドローン!ワンプッシュ操作でかんたん離陸/着陸!『ビギナーズトイドローン ミニドローンポケット』が2025年7月19日発売!

株式会社ハピネット(本社:東京都台東区、代表取締役社長:水谷 敏之、証券コード:7552)(以下、ハピネット社)は、ドローン操作初心者でもワンプッシュ操作でかんたん離陸/着陸!手のひらサイズのミニドローン『ビギナーズトイドローン ミニドローンポケット』を2025年7月19日から全国の玩具店及びオンラインショップ等にて販売を開始することを発表した。 ※一部エリア除く

  tera