
「HOVERAir X1」の最新機種、『PRO』『PROMAX』のメディアブリーフィングに参加。MQ Wang氏による商品説明・デモ飛行が行われた
2025年5月20日より予約が開始したAI飛行カメラ『HOVERAir X1 PRO』『HOVERAir X1 PROMAX』。 同日、同機体を開発したZERO ZERO ROBOTICSのCEO・MQ(Mengqiu) Wang氏による商品説明やデモ飛行といったメディアブリーフィングも行われた。 DroneGuideも、このメディアブリーフィングに参加したので、現地での説明を交えて『HOVERAir X1 PRO』『HOVERAir X1 PROMAX』の特徴について見ていきたいと思う。
目次
『HOVERAir X1 PRO』『HOVERAir X1 PROMAX』は「空飛ぶAIアクションカメラ」
ブリーフィングで挨拶を行うMQ Wang氏
今回のブリーフィングでMQ Wang氏が語った内容として、もっとも筆者に響いたのは新たにリリースされる『HOVERAir X1 PRO』『HOVERAir X1 PROMAX』を「空飛ぶAIアクションカメラ」として位置づけして説明していたことだ。
2024年に国内発の製品として登場した99gモデルの「HOVERAir X1 Smart」は、日常を切り取ったり旅行先などで活躍する<あなただけのカメラマン>というのが特徴だった。
それに対して、『HOVERAir X1 PRO』『HOVERAir X1 PROMAX』は従来機同様にリモコンが無くても手軽なプロセスで安全に飛行させることができるというコンセプトはそのままに、追尾性能の向上やより画質の高品質化の追求をしたことで、よりプロフェッショナルな映像制作に対応できるようになった。
すでにプロの世界で採用実績あり
日本に先行して2024年10月に発売されたアメリカなどではすでにプロスポーツ業界で採用されているという。
2024年11月には、全米スキー&スノーボード連盟(U.S. Ski & Snowboard)の公式カメラとして採用されており(詳細のプレスリリースはこちら)、MQ Wang氏によると25名以上の選手が利用中とのことだ。
2025年4月からは全米自転車協会(USA Cycling)とも公式フライングカメラパートナーとして契約を締結している。(詳細のプレスリリースはこちら)
『HOVERAir X1 PRO』と『HOVERAir X1 PROMAX』は、無風状態であれば最高時速42kmの追従速度を誇り、高度なセンサーにより障害物を自動で回避できることからプロスポーツ選手たちの動きを捉える事ができるとのことだ。
また、「世界中のプロスポーツ選手がHOVERAirで素晴らしい映像を撮影してくれている」とMQ Wang氏は語った。
こだわりの「ビーコン&ジョイスティック」
ビーコンを手に目を輝かせながら説明を行うMQ Wang氏
MQ Wang氏が『HOVERAir X1 PRO』『HOVERAir X1 PROMAX』とは別に熱を込めて語ってくれたのが、新たにアクセサリとして登場した「ビーコン」そして「ジョイスティック」だ。
1.78インチのモニタが搭載されたこのビーコン、その伝送範囲は日本では規制の都合などから500m範囲内となっているが、安定した接続を維持する。
また、このビーコンは「HOVERAir X1 Smart」との接続も可能だ。
そして、ビーコンを右ジョイスティックとジョイントさせることで、より便利に利用できるようになっている。
モーションコントロールが可能となるので、モニタで映像を見ながら直感的な操作ができるようになるのだ。
さらに、左ジョイスティックもジョイントさせる事で、スマートフォンをマウントできるようになる。
Hover X1アプリを起動させ、付属のケーブルでビーコンと有線接続させることでスマートフォンを外部モニタとして利用できるようになる。
より大画面で映像をチェックしながら、より複雑な両手での操縦ができるようになる。
こちらの「ビーコン&ジョイスティック」の発売は、『HOVERAir X1 PRO』や『HOVERAir X1 PROMAX』より少し遅れ、6月16日に発送が予定されている。
バッテリーの充電不足を防ぐ「PowerCase」
「PowerCase」による充電の実演を行うMQ Wang氏
他にも、急速充電が可能な「PowerCase」と新登場する。
12,000mAhの大容量内臓バッテリーにより、『HOVERAir X1 PRO』『HOVERAir X1 PROMAX』を2.5回分充電可能としている。
この「PowerCase」はスキー場での利用を想定して設計されたとのことだ。
『HOVERAir X1 PRO』や『HOVERAir X1 PROMAX』に採用されている耐寒バッテリーは、-20°Cの低温環境下でも充電と飛行を可能とする。
そのため、ゲレンデや雪山でも使用に耐えられるようになっている。
そして、「PowerCase」は、『HOVERAir X1 PRO』や『HOVERAir X1 PROMAX』の1分相当の動作に必要な充電を2分で行うことが可能となっている。
MQ Wang氏が語ったところによると、「5㎞のコースを、多くのプロの選手たちはスキーやスノーボードで5分ほどで滑走してくる。そして15分ほどかけてリフトで再びゲレンデを登っていく。このルーティーンならば、荷物を持ってくれる同行者がいなくても「PowerCase」があれば1人でも3回分の撮影ができる。」とのことだ。
「PowerCase」もまたUSB Type-Cで給電できるため、3回ゲレンデを滑った後に休憩を挟めば、その間に撮影の準備も整うことになる。
『HOVERAir X1 PRO』『HOVERAir X1 PROMAX』の性能数値についてはこちらの記事を
こちらの記事では、『HOVERAir X1 PRO』『HOVERAir X1 PROMAX』の数値上の性能などを紹介しているので、購入を検討されている方は併せてご覧ください。