ドローン飛行は雨の日でも大丈夫?防水ドローンや悪天候時の注意点も紹介!

本記事では「ドローンは雨の日でも飛ばせるのか」という疑問や、雨の日に飛ばした際に起こりうるリスクについて解説。万が一、水に濡れてしまったときの対処法や防水ドローンについても紹介します。ドローンを雨の日でも使いたいと考えている方は、リスクや問題点をしっかり把握しておきましょう。

ドローンは雨の日でも飛ばせる?

イメージ画像

https://pixta.jp

 

結論から言うと、ドローンを雨の日に飛ばすのはおすすめしません。ドローンは精密機械のため、水に濡れると故障してしまうリスクがあるためです。故障した状態で飛行を続けると操縦が不安定になり、最悪の場合、墜落事故を引き起こすおそれがあります。

 

また国土交通省航空局標準マニュアルには「雨の場合や雨になりそうな場合は飛行させない。」(※)と記載があり、雨の日の飛行は推奨されていません。雨が降っている日は、ドローンの飛行は避けるのがおすすめです。

 

※場所を特定しない申請について適用されます。

国土交通省航空局標準マニュアル② 無人航空機 飛行マニュアル” 参照

ドローンを雨の日に飛ばした際のリスク

イメージ画像

https://pixta.jp

 

ドローンを雨の日に飛ばすと、どのような危険性があるのかを詳しく説明します。主に考えられるリスクは下記の3つです。雨の日に飛ばすかどうかの判断に迷っている方は、どんな事態が起こりうるのか、必ず確認しておきましょう。

 

  • 雨に濡れて故障する
  • 風で墜落する恐れがある
  • 砂がドローンに入り込み壊れる

 

雨に濡れて故障する

前述の通りドローンは精密機械のため、雨に濡れると故障するリスクがあります。ドローンは構造上、機体にこもった熱を放出するための穴や隙間が多く、水が入りやすいのが特徴です。

 

バッテリーやモーター、金属部品などの劣化にもつながるので、雨の日は無理に飛ばさないようにしましょう。

 

またカメラ付きのドローンを雨の日に飛行させる場合、レンズに水滴がついてしまい上手く撮影ができない場合もあります。さまざまなリスクを考慮したうえで、飛ばすかどうか判断をするようにしましょう。

風で墜落する恐れがある

風速5m/s以上の風が吹いている場合、ドローンは基本的に安定した飛行を続けるのが困難になります。風速5m/sとは木の枝が少し揺れる程度で、体感的にはそこまで強い風ではありません。

 

しかし、ドローン飛行中の場合は、風にあおられて操縦がしづらくなり、最悪の場合、墜落する危険性があります。

 

国土交通省航空局標準マニュアルにも「風速5m/s以上の状態では飛行させない。」(※)といった記載があるため「このくらいの風なら大丈夫」と思っても、飛行を中止するようにしましょう。

 

※場所を特定しない申請について適用されます。

国土交通省航空局標準マニュアル② 無人航空機 飛行マニュアル” 参照

砂がドローンに入り込み壊れる

ドローン内部に砂や泥が入り込んでしまうと、故障や不具合の原因になります。とくにドローンを離着陸させるときは、砂が舞い上がりやすいため注意が必要です。

 

浜辺や砂地といった場所でドローンを離着陸させるときは、ランディングパッドを敷くのがおすすめ。また使用後の定期的な掃除やメンテナンスも、怠らないようにしましょう。

 

ドローンが雨に濡れてしまった時の対処法

イメージ画像

https://pixta.jp/photo/68036379

 

万が一ドローン飛行中、急に雨が降り、水に濡れてしまった場合は下記のように対処しましょう。

 

  1. ドローンの電源を切る
  2. バッテリーを抜く
  3. 機体についた水分をタオルで拭く
  4. 1日以上、自然乾燥させる

 

精密機械が濡れたとき、壊れていないか確認するため慌てて電源を入れてしまうと、ショートさせる原因となってしまいます。そのショートによってドローンが壊れてしまうおそれがあるため、水に濡れたときは電源を入れないようにしましょう。

 

電源を落とした後は、速やかにバッテリーを抜き、機体についた水分をタオルで拭きとります。外側は乾いていても、中が濡れている場合があるため1日以上は自然乾燥させることも重要です。

 

防水ドローンは雨の日でも使える

イメージ画像

https://pixta.jp

 

ドローンを雨の日に飛行させるのは基本的にはおすすめしませんが、中には水に強い防水ドローンがあります。海の上で使用したい場合でも活用できるので、詳しい機能や特徴をチェックしてみてください。

 

Swellpro「SplashDrone 4

イメージ画像

https://www.swellpro.jp/

『Swellpro(スウェルプロ)』の「SplashDrone 4(スプラッシュドローン4)」は、ドローン本体だけでなくカメラやコントローラーまで、防水となっている製品。モーターや内部の電子製品にも防水のコーティングがされており、サビや劣化を防いでくれます。

 

また水上に浮かせられるため、水中ショットも撮影可能。海や川などで使用したい方におすすめです。

PowerVision「PowerEgg X」

イメージ画像

https://www.amazon.co.jp

『PowerVision(パワービジョン)』の「PowerEgg X(パワーエッグ エックス)」は耐風と防雨の機能が備わったドローン。防水アクセサリーを追加で装着すれば、水上での離着陸も可能です。

 

またドローンとしてだけでなくハンディカメラとしても使用でき、用途に合わせて使い勝手がいいのがポイントです。

ドローンは基本的に雨の日には飛ばさないほうがよい

イメージ画像

https://pixta.jp

 

ドローンは精密機械であるため、雨や風、砂などの影響によって壊れやすく、墜落する危険性も高まります。技術の進歩によって防水ドローンも開発されていますが、通常のドローンで基本的には雨の日の飛行は避けるのがよいでしょう。雨の日でも飛ばしたい場合は防水ドローンを検討するのが良いでしょう。周囲の状況にも気を配りながら、安全な飛行を楽しんでください。

 

関連記事

ドローンセミナーを受けるメリットとは?スクールとの違いを解説

初めてドローンを操縦する方だと、セミナーに参加するべきなのか迷うところがあるかもしれません。本記事では、ドローンセミナーを受けるメリットについてご紹介!スクールとの違いを押さえつつも、具体的なプログラム内容についても解説します。

  ドローンガイド編集部

ドローンは鳥に襲われる?カラスやトンビなどへの注意点と対処法を解説

本記事では「ドローンは鳥に襲われるのか?」という疑問について徹底解説。ドローン飛行時にとくに注意したい鳥や、襲われた時の対処法についても紹介します。「ドローンを飛ばしたいけど、鳥に遭遇してしまわないか心配」と考えている方は、事前に危険性を確認しておきましょう。

  ドローンガイド編集部

ドローンの電波が届く距離は?干渉を防ぐ方法や電波法について解説

ドローンの電波が届く距離や特徴を理解して、適切にドローン飛行を行うことが大事です。電波干渉があると、電波が届く距離は通常より短くなってしまいます。本記事では、ドローンの電波の距離や電波干渉を防ぐ方法についてわかりやすく解説するので、参考にしてみてください。

  ドローンガイド編集部

アメリカでのドローン飛行は許可が必要?法律や機内持ち込みの注意点について解説

アメリカにおけるドローン飛行の法律について、レクリエーション目的と商業目的の2つに分けて解説します。ドローンを飛行機に持ち込む際の注意点も紹介するので、アメリカでのドローン飛行を目指す方は本記事を参考に準備を整えてみてください。

  ドローンガイド編集部

ドローンから出る音の大きさはどのくらい?静かに飛行させるポイントを紹介

ドローンから発せられる騒音や、静かに飛行させるためのポイントを紹介します。初めてドローンを飛行させるときに、騒音トラブルに巻き込まれたくありません。比較的静かに飛行を楽しむための方法や、おすすめのドローンを紹介するので、本記事を参考に予測できるトラブルを回避しましょう。

  ドローンガイド編集部