ドローンの係留方法は?注意点や役立つシーンを紹介
ドローンの係留方法や注意点を紹介します。ドローン係留とは、ある固定地点とドローンを紐やワイヤーで結び付ける方法です。飛行場所や時間によって、適した係留方法とシーンが異なるので、本記事を参考にしてドローン係留を取り入れるようにしてみてください。
目次
ドローン係留とは
ドローン係留とは、ドローン本体と固定地点を硬いワイヤーなどでつなぎ留めた状態で飛行させる方法です。飛行範囲を一定にすることで、バッテリー不足や天候によるトラブルが起きた際に、落下による紛失を防げるようになります。
係留には「1点係留」「2点係留」「多点係留」の3種類があり、固定地点が多いほど飛行範囲を限定しやすくなるのが特徴。飛行させる際には、飛行範囲をカラーコーンで囲み、周囲に人が立ち入らないようにすることで、激突による事故を防げます。
ドローン係留が役立つシーン
建物などの点検
家やビル、橋などの構造物を、作業員を準備せずに無人点検できるメリットがあります。目視外飛行が多くなりがちな点検で係留すれば、万が一の落下や操縦不能による落下リスクを減らせるのが特徴です。
夜間飛行、目視外飛行
特定飛行にあたる夜間飛行や目視外飛行をおこなう際には、国土交通省に必要書類を提出しなければいけません。しかし、ドローン係留を活用すれば、一定条件を満たすことで、申請なしでドローン飛行が可能になります。
飛行許可申請を免除するには、「第三者の立ち入り制限」「固定地点から30m以内の飛行」の条件を両方クリアする必要があります。面倒な申請を省きながら、低リスクで飛行できる方法です。
イベント時の空撮
スポーツ大会や音楽イベントなどの会場上空で空撮をおこなう際にも、ドローン係留を活用してみましょう。観客の頭上を飛行する行為は禁止されており、操縦ミスや強風などの影響で観客の上空を誤って飛行してしまう可能性も考えられます。
事前にドローンと固定地点を繋ぐことで、定めた飛行範囲内での飛行をおこなえるのが特徴です。このように、指定範囲内でドローン飛行させたいときにも、ドローン係留は大きな役割を担います。
ドローン係留を事業に取り入れよう
ドローンの係留方法や注意点を紹介しました。飛行場所や時間帯によって、とても便利に空撮できるようになるので、本記事を参考にして、ドローン係留を事業に取り入れてみましょう。