産業用ドローンの種類を紹介!産業用で機体登録不要のドローンはある?

産業用ドローンとは、民間企業などが産業用途で使用するドローンのことを指します。 本記事では、産業用ドローンにはどのような種類があり、どんな業界で使用されているのか、仕事で使える機体登録不要のドローンはあるかなどを紹介します。 農業やメディア、インフラ管理などでドローンを必要とされている方は、ぜひ参考にしてみてください。

産業用ドローンとは?

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産業用ドローンとは、農林水産業やメディア関係、インフラの管理等で使用される産業用途のドローンのこと。
ここでは、産業用ドローンの種類と使用されている業界や業種、そして、2022年6月に義務付けられた「機体登録制度」などについて紹介していきます。

産業用ドローンの種類を紹介!

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産業用ドローンには、メディアなどの映像分野でも使われる空撮用、ダム点検など人が立ち入れないような場所の点検や測量などに使われるものなどがあります。
ここでは、産業用ドローンが使用されている5つの業界とそれぞれの利用目的を紹介していきます。

1.インフラ

産業用ドローンの中には、鉄道やダム、鉄塔など、インフラを支える業界で活躍するものがあります。
主に、人が立ち入りにくい場所の点検や測量を行います。

屋外の高所では風が強く吹くため測定がしづらいなど、まだまだ改善の余地はありますが、室内の配管点検など天候に左右されない環境には強い傾向にあります。

2.メディア(空撮)

主に上空から景色を撮影したり、企業のプロモーション動画を撮影したりなどの用途で使用されています。
映像作品になる場合は、高画質のカメラが搭載されているドローンを選ぶか、外付けカメラを使用する場合もあります。

3.農林水産業

農薬や肥料を散布したり、作物の成長をモニタリングしたりする際に使用されています。
また、森林調査や野生動物による農作物の被害を調査するときにも用いられます。

農薬散布には「産業用マルチローター技能認定」を受ける必要がありますが、ドローンで農薬を空中散布できるようになれば作業時間の大幅短縮や人員確保にも効果が期待できます。

4.物流

物流業界では、主に貨物輸送にドローンが用いられます。
特に災害時の支援物資の輸送には大きな期待が寄せられています。

しかし、貨物に合った積載量かつ長時間飛行できる必要があるなど、ドローン自体の持久力と耐久性の両立が求められます。

5.警備

イベント開催時に上空で警備を行います。
人の目の届きにくい場所にも入り込み、全体像をとらえることができるのが何よりの利点です。

警備業界なら、高画質で暗闇にも強いカメラが搭載されているドローンが望ましいとされています。

ドローンを使用する際に必要な「機体登録」とは?

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2022年6月より「機体登録制度」が導入されたため、条件を満たしたドローンは全て国土交通省に届け出る必要があります。

機体登録の対象となるドローンは、本体+バッテリーの重量が100g以上のドローン全てです。
登録には1週間ほどかかりますが、必ず登録された機体を飛行させるようにしましょう。

100g未満なら産業用ドローンも登録不要?

100g未満のいわゆる「トイドローン」と呼ばれる機体は、機体登録しなくても操縦することができます。
しかし、トイドローンは軽すぎて風に弱く、画質が乱れやすいという欠点があります。

産業用のドローンは、正確な測定や細かい欠陥の発見などより高画質で正確な情報を得なければならないため100g未満の機体は適格とは言えないでしょう。

また、100g以上でも未満でも、航空法で定められた規定を守らずに操縦はできません。

産業ドローンも確認必須!ドローン飛行の条件

次に、ドローンを操縦する上で必ず知っておかなければならない航空法の規定について少し紹介します。法律はもちろん、国や地域のガイドラインに沿ったマナーある飛行を心掛けましょう。

【必須条件】
機体登録(100g未満は除く)

【禁止されている飛行場所】

  • 人口密集地区
  • 空港周辺
  • 高度150m以上
  • 緊急用務空域

  
【禁止されている飛行方法】

  • 夜間飛行
  • 目視外飛行
  • イベント飛行
  • 30m接近飛行 ※人または物件とは30mの距離をあける
  • 危険物輸送
  • 物件投下

  
人が多く通行している場所や空港の近くなど、禁止区域となっている場所もあります。
使用する前には必ずドローンの禁止区域や、近隣のイベント情報などをチェックしておきましょう。

産業用ドローンの人気メーカー3選

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次に、産業用ドローンとして人気のドローンメーカーを紹介します。
それぞれのメーカーの特徴や、人気商品、そのメーカーにおすすめの業界なども併せて紹介していきます。

1.DJI

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DJIとは?
ドローンメーカー「DJI」は、2006年に中国で創業しました。
民生用ドローンでは世界約7割のシェアを誇るドローン界で最も有名な企業です。

2009年に飛行制御機能であるフライトコントローラーシステムを発表。
2012年には、後に人気シリーズとなる「Phantom」を発売。

日本では、ドローン操縦のスペシャリストを目指す「DJI CAMP」という教育プログラムも展開しています。

人気商品
Mavic 3 Enterpriseシリーズ

特徴
2022年秋に発売された「Mavic 3 Enterprise」は、カメラに56倍のハイブリッドズームが搭載されているため、離れた場所からの空撮に長けています。
コンパクト仕様で約45分飛行させることができ、同シリーズのMavic 3 Thermalに搭載されている「サーマルカメラ」では見えない情報まで可視化することができます。
サーマルカメラは主に温度測定を要する業種で使用されます。

また、ズームしてもはっきりと物体をとらえることができるので、災害時の人命救助にも大きな期待を寄せられています。

おすすめの業界:

  • インフラ(外装点検、ソーラーパネル点検など)
  • 農林水産業(害獣対策)
  • メディア(空撮)
  • 警備(イベント警備)

  

2.parrot

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parrotとは?
1994年創業のフランスのドローンメーカー「parrot」は、スタイリッシュなデザインとセキュリティの高さが魅力です。
2010年にはWi-Fi経由で使用できる「AR.Drone」を発売。
スマホで動かせる「AR.Drone」はミニドローンの先駆けとして一躍有名になりました。

現在は産業用はもちろん、軍事用にもドローンを展開。
SDカードに保存された写真と映像は全て暗号化するなど、サイバーセキュリティも万全です。

人気商品
ANAFIシリーズ

特徴
parrot製品の中で最も人気なのは「ANAFI」シリーズ。
4K対応のカメラ搭載で、明暗の差が激しい場所でも暗すぎず明るすぎず、絶妙な色味で撮影してくれるのが魅力です。

また、補正力の高いジンバルが付いているため、ブレにくいという特徴もあります。

おすすめの業界:

  • メディア(空撮)

  

3.ACSL

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ACSLとは?
2013年創業の「株式会社ACSL」は、独自技術とセキュリティの高さが魅力の日本のドローンメーカー。

2018年に東証マザーズに上場。
2021年に“セキュアな国産ドローン”として「SOTEN(蒼天)」をリリースさせました。

データの暗号化や乗っ取り対策などのセキュリティ対策に力を入れており、高い安全性で評価を得ています。

人気商品
PF2-AE Inspection

特徴
「PF2-AE Inspection」はインフラ点検に使用されている産業用ドローンで、360度水平方向の衝突回避機能を搭載しています。
標準送信機とリモートIDモジュールも搭載されているため、無人航空機の登録も可能。

AIによる画像解析や画像自動アップロード機能など、より日々の業務に密着した使いやすい製品です。

おすすめの業界
ACSLにはPF2-AE Inspectionの他にも、以下の業界に適した産業用ドローンがあります。

  • 物流(山岳部や海上での運搬、倉庫管理)
  • インフラ(煙突点検、配管点検)

  

海外と日本のメーカーはどのような違いがある?

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産業用ドローンを探している中で、海外製か日本製かで迷うということもあるかもしれません。

海外製品は、比較的安価でバリエーション豊富な商品の中から気に入ったものを選ぶことができるという利点があります。

一方で、日本製品はカスタマーサポートやアフターフォローが充実していることが多いという特徴があります。
また、日本メーカーはセキュリティ対策にも力を入れているため、安心して使用できるのも魅力の一つです。

産業用ドローンは用途に合わせてじっくり選ぼう

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本記事では、産業用ドローンが使用される主な業界やその種類について紹介しました。
産業用ドローンは、人の目や手が届きにくい場所に代わりに行って警備や点検、運搬などを行います。

用途に合わせて各社を比較しながらじっくり選びましょう。

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