ドローンの夜間飛行は可能?許可に必要な基準と申請方法ついて解説

ドローンの夜間飛行に必要な許可や基準について解説。100g以上のドローンに関わる航空法や許可を得るために必要な申請書やマニュアルの作成方法についても紹介します。ドローンの夜間飛行や撮影を考えている方は覚えておくべき内容です。

ドローンの夜間飛行は許可を得れば可能

イメージ画像

https://pixta.jp

 

100g以上のドローンの飛行可能時間は航空法で「日出から日没までの間において飛行させること」(※)と定められており、夜間飛行は原則禁止となっています。しかし一定の基準を満たし、許可を得れば可能です。

 

(※)参考:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=327AC0000000231

 

ドローン夜間飛行の許可を得る方法

イメージ画像

https://pixta.jp/

 

ドローンを夜間飛行させるために必要な以下のことについて解説します。

 

  • ドローンの飛行許可・承認手続きを行う
  • ドローンのライトなど夜間飛行に関する基準を満たす

ドローンの飛行許可・承認手続きを行う

オンラインサービス「ドローン情報基盤システム(DIPS)」での申請を行いましょう。ドローンの許可承認申請には「マニュアル」と「申請書」の2つの書類が必要です。

ドローンのライトなど夜間飛行に関する基準を満たす

ドローンの飛行に必要な基本的な審査基準に加えて、夜間飛行に関する追加の基準を満たす必要があります。

 

満たすべき追加基準は以下の通りです。

 

  • ドローンに機体の向きを判別できるライトを搭載する(飛行範囲が明るい場合は不要)
  •  飛行高度と同じ距離の半径の範囲内に、第三者が存在しない
  •  一定以上の飛行能力を有する
  •  日中に経路や障害物を下調べし、最適な飛行ルートを決めておく
  •  ドローンの特性を理解した補助者を配置する
  •  明るい場所で離着陸させる

マニュアルと申請書の作成方法

イメージ画像

https://pixta.jp

 

申請書とマニュアルの作成方法について解説します。

申請書

個別申請の際に申請書に以下5つを明記しましょう。

 

  • 飛行日時
  • 飛行場所
  • 夜間飛行エリアの策定
  • 補助員の配置図
  • 安全対策の要件

 

ドローン情報基盤システムの申請方法に関しては以下のリンクのマニュアルを参考にしてみてください。

ドローン情報基盤システム 操作マニュアル

マニュアル

マニュアルは国土交通省が用意している「標準マニュアル」か、自分で作成する「独自マニュアル」のどちらかを使用して作成しましょう。標準マニュアルのリンクは以下です。

 

航空局標準マニュアル02

独自マニュアルが必要なパターン

イメージ画像

https://pixta.jp

 

標準マニュアルの条件で飛行できない以下のパターンがあります。

 

  • 人口密集地区での夜間飛行
  •  目視外での夜間飛行
  •  飛行高度と同じ距離の半径の範囲内に第三者がいる場合の夜間飛行

 

上記に当てはまる飛行の場合、独自マニュアルの作成が必要です。はじめての場合は作成が難しいため、以下の国土交通省「無人航空機ヘルプデスク」に問い合わせるのがおすすめです。

 

無人航空機ヘルプデスク

電話:050-5445-4451

受付時間:平日 9時から17時まで(土日・祝・年末年始(12月29日から1月3日)を除く)

 

無許可で夜間飛行した場合の罰則

イメージ画像

https://pixta.jp

 

無許可でドローンを夜間飛行させた場合、航空法第157条の6第4号(※)により、50万円以下の罰金が課せられます。

 

(※)参考:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=327AC0000000231

法律を守ってドローンの夜間飛行を行おう

イメージ画像

https://pixta.jp

 

基本的にドローンの飛行には法律が関わっているため、いかなる場合でも注意が必要ですが、夜間飛行の場合はさらにルールが厳しくなります。一定以上の操作能力や機体にライトを設置するといった追加基準を満たさないと飛行させることができません。夜間のドローン撮影や飛行を行う方は、法令を遵守して実施しましょう。

関連記事

【2025最新】ドローンの包括申請とは?更新の概要と手続きの流れを徹底解説

ドローンの包括申請について解説します。包括申請の更新手続きやタイミングだけでなく、メリットたよくある疑問点についてもわかりやすくまとめました。ドローンの包括申請の更新を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

  ドローンガイド編集部

多摩川はドローンを飛ばせる?具体的なエリアや規制、必要な手続きなどを解説

東京でドローンを飛ばすとなると場所選びに苦戦しますよね。 実は「多摩川」は東京でも数少ない飛行が許可されるエリアが存在する川。 しかし、実際に飛行させるとなると「どのような手続きが必要なのか?」「どのエリアが許可されてい […]

  ドローンガイド編集部

ドローン規制は日本だけじゃない?主要諸国の規制と日本ならではの規制をわかりやすく解説

「ドローン規制は日本だけ?」と気になる方も多いことでしょう。そこで本記事では、日本のドローン規制のポイントを解説したうえで、日本以外の主要諸国のドローン規制についてまとめました。海外と日本のドローン規制の違いについて知りたい方は、参考にしてみてください。

  ドローンガイド編集部

100g台のドローン規制はいつから?ドローン法改正法の詳細や追加されたルールを解説

2024年はドローン法制にとって新たな節目となる年です。安全性やプライバシー保護の観点から規制が強化され、利用者が守るべきルールも複雑化しています。本記事では、2024年の最新ドローン法改正に焦点を当て、新たに追加されたルールや変更点を詳しく解説します。これからドローンを飛ばす方も、既に活用している方も、法改正のポイントを押さえてトラブルを防ぎましょう

  ドローンガイド編集部

ドローンを飛ばせる場所を調べるマップアプリや地図を紹介!飛行可能なエリアをチェック

ドローンがどこで飛ばせるのか簡単に調べたい方は必見!ドローンを飛ばせる場所がマップで簡単に分かる「フライトナビ」や「DJIフライトマップ」などのアプリや、国土地理院のドローン飛行禁止区域の地図などを紹介します。また、ドローンが飛ばせるエリアや、100g以下のドローンが飛ばせる場所なども紹介しているので、参考にしてみてください。

  ドローンガイド編集部