ドローンを山で飛行させるために必要な許可や注意点を解説

ドローンを山で飛行させる際に必要なことを解説。飛行に必要な許可や申請、法律違反にならないために注意すべき点やいざという時のための保険についても紹介します。山でのドローン撮影を検討している方は、トラブルを避けるためにこの記事を参考にしてみてください。

ドローンを山で飛ばすために必要なこと

イメージ画像

https://pixta.jp

 

ドローンを山林で飛行させるためには以下のようなことが必要です。

 

  • 山林の所有者の許可を得る
  • 機体登録

 

それぞれについて解説します。

山林の所有者の許可を得る

山林の所有者の許可が必要です。山林には国有林と民有林があり、国有林の場合の手続きは「入林届」の提出(※1)、民有林の場合は所有者の許可を得る必要があります。

機体登録

山林での飛行に限らず100g以上のドローンの飛行には機体登録が義務(※2)となっています。

 

機体登録の主な手順は以下の通りです。

 

  • 国土交通省のDIPSからインターネットで登録する
  • ナンバープレートをつける
  • 取得した登録番号をリモートIDと紐付けする

 

ドローンを所持したら必ず行いましょう。

 

※1:“林野庁公式HP“参照

※2:“国土交通省 公式HP” 参照 

ドローンを山で飛ばす際の注意点

イメージ画像

https://pixta.jp

 

ドローンを山林で飛ばす際の以下の注意点について解説します。

 

  • 高度150m以上の空域には特別な許可が必要
  • 墜落して対処を怠ると不法投棄になる
  • 鳥に注意

高度150m以上の空域には特別な許可が必要

航空法により「100g以上のドローンは地表又は水面から150m以上の高さの空域は飛行の禁止空域とされており、これらの空域で無人航空機を飛行させようとする場合は、許可申請が必要(※)」とされています。

 

飛行させるために空港等設置管理者及び空域を管轄する管制機関と事前の調整が必要です。くわしい許可の取り方は国土交通省の公式HPを参考にしてみてください。

 

”総務省公式HP”参照

墜落して対処を怠ると不法投棄になる

墜落して発見できずに必要な対応を怠った場合不法投棄になります。

 

墜落した際は以下のことを行いましょう。

 

  • 墜落した山林の所有者・管理者への連絡
  • 警察への遺失物届の提出
  • 国土交通省への事故報告
  • 保険会社への相談

鳥に注意

ドローンの墜落の原因として、鳥に外敵とみなされて攻撃されて墜落することがあります。鳥と遭遇した場合はすぐに着陸させるか、急上昇や急下降を行い距離を取りましょう。

ドローンの墜落に備える機体保険

イメージ画像

https://pixta.jp

 

ドローンの墜落時のために保険を利用しておくのもおすすめです。機体の損傷に対する補償や損害賠償に対する補償があります。以下にリンクを添付しておくので、興味がある方は内容を確認してみてください。

 

東京海上日動公式HP

山でのドローン飛行は平地とは違うことを認識しよう

イメージ画像

https://pixta.jp

 

航空法によって一定の高度を超えるドローン飛行は規制されており、起伏がある山で飛行の場合、高度の調整に気を配る必要があります。法律違反しないように飛行プランを綿密に検討することが重要です。山でのドローン撮影を行おうとしている方はこの記事を参考に注意して実施してください。

関連記事

【2025最新】ドローンの包括申請とは?更新の概要と手続きの流れを徹底解説

ドローンの包括申請について解説します。包括申請の更新手続きやタイミングだけでなく、メリットたよくある疑問点についてもわかりやすくまとめました。ドローンの包括申請の更新を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

  ドローンガイド編集部

多摩川はドローンを飛ばせる?具体的なエリアや規制、必要な手続きなどを解説

東京でドローンを飛ばすとなると場所選びに苦戦しますよね。 実は「多摩川」は東京でも数少ない飛行が許可されるエリアが存在する川。 しかし、実際に飛行させるとなると「どのような手続きが必要なのか?」「どのエリアが許可されてい […]

  ドローンガイド編集部

ドローン規制は日本だけじゃない?主要諸国の規制と日本ならではの規制をわかりやすく解説

「ドローン規制は日本だけ?」と気になる方も多いことでしょう。そこで本記事では、日本のドローン規制のポイントを解説したうえで、日本以外の主要諸国のドローン規制についてまとめました。海外と日本のドローン規制の違いについて知りたい方は、参考にしてみてください。

  ドローンガイド編集部

100g台のドローン規制はいつから?ドローン法改正法の詳細や追加されたルールを解説

2024年はドローン法制にとって新たな節目となる年です。安全性やプライバシー保護の観点から規制が強化され、利用者が守るべきルールも複雑化しています。本記事では、2024年の最新ドローン法改正に焦点を当て、新たに追加されたルールや変更点を詳しく解説します。これからドローンを飛ばす方も、既に活用している方も、法改正のポイントを押さえてトラブルを防ぎましょう

  ドローンガイド編集部

ドローンを飛ばせる場所を調べるマップアプリや地図を紹介!飛行可能なエリアをチェック

ドローンがどこで飛ばせるのか簡単に調べたい方は必見!ドローンを飛ばせる場所がマップで簡単に分かる「フライトナビ」や「DJIフライトマップ」などのアプリや、国土地理院のドローン飛行禁止区域の地図などを紹介します。また、ドローンが飛ばせるエリアや、100g以下のドローンが飛ばせる場所なども紹介しているので、参考にしてみてください。

  ドローンガイド編集部