マイクロドローンの自作方法とFPV化|飛行設定や注意点についても解説

マイクロドローンの自作に必要な部品や組み立て方、飛行させる前に必要なバインド接続について解説します。さらに映像撮影ができるFPV化の方法や注意点についても紹介します。マイクロドローンの自作を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

マイクロドローンの自作に必要なもの

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マイクロドローンの自作に必要な機材やパーツには以下のようなものがあります。

 

  • フライトコントローラー
  • プロポ(送信機)
  • フレーム
  • モーター
  • プロペラ
  • バッテリー
  • ESC
  • 受信機

 

それぞれについて解説していきます。

フライトコントローラー

フライトコントローラーとは機体を制御するための基盤のことで、人間の体で例えると脳のような機能をもったパーツのことです。

プロポ(送信機)

プロポは送信機とも呼ばれる、操縦するためのコントローラーのことです。ドローンの搭載されたカメラの映像を確認できるモニター付きのものや、操作が割り当てられるスイッチ付きのものなどさまざまな種類があります。

フレーム

フレームはモーターとフライトコントローラーを支える骨組みのことです。さまざまな素材が利用されますが、剛性の高さや軽量さによって飛行性能が左右されるため、一般的にカーボンやアルミといった素材が使用されています。

モーター

モーターはドローンを動かすためのプロペラの動力源となるパーツです。モーターにはブラシモーターとブラシレスモーターがあり、小さな機体にはブラシモーターを使用するのが一般的とされています。

プロペラ

プロペラを回転させて機体を動かしますが、プロペラが大きいほど高速移動でき、プロペラが小さいほど低速飛行や離着陸が行いやすくなります。

バッテリー

バッテリーにはリチウムイオンバッテリーとリポバッテリーといった材質に違いがある2つのバッテリーが存在します。初心者が選ぶ際はリポバッテリーの方が安全性が高く、メンテナンスしやすいとされているためリポバッテリーがおすすめです。

ESC

ESCはモーターの回転速度をコントロールするパーツのことです。ESCにはモーター1つを制御する単体タイプと4つすべてを制御できる4in1タイプがあります。

 

受信機

受信機とはプロポの信号を受信してフライトコントローラーに伝えるための非常に小さなパーツのことです。購入の際はプロポと同じ通信方式のものを選びましょう。

 

マイクロドローンの組み立て方

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一般的なマイクロドローンの組み立て方を以下にまとめました。

 

  • 取り付け方向に注意してフレームにESCを取り付ける
  • ESCにモーターのケーブルをはんだ付けして接続する
  • フライトコントローラーをESCに接続する
  • フライトコントローラーに受信機を接続する

 

基本的なマイクロドローンの組み立てはここまでですが、カメラ付きのドローンを作りたい場合はさらに工程が発生します。カメラ付きの場合の組み立て方法については後ほど説明します。

 

マイクロドローンとプロポをバインド接続する

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ドローンとプロポをお互いに認識させて接続するバインド接続を行います。ドローンのパーツによって手順に違いがあるため、ここでは参考として一般的な方法を紹介します。

 

  • プロポの電源をONにする
  • プロポの設定メニューで新しいドローンのModelを作成する
  • USBケーブルでフライトコントローラーとPCをつなぐ
  • Betaflight Configurator(ベータフライトコンフィグレーター)を起動、設定して完了

 

Betaflight Configuratorは以下の公式ページからダウンロードできます。

 

Betaflight Configurator公式HP

 

マイクロドローンをFPV化する場合に必要なもの

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マイクロドローンにカメラを設置し、モニターやゴーグルに映し出して、一人称視点による操作を可能にすることをFPV化と呼びます。

 

FPV化する場合に必要な以下のものについて解説します。

 

  • FPVカメラ
  • VTX

FPVカメラ

FPVカメラは一般的なカメラと同様に性能の差によって、画質に違いがあります。カメラのサイズにも違いがあり飛行性能にも影響をあたえるため、機体や用途に合わせて選ぶことが重要です。

VTX

VTXとはカメラの映像をプロポのモニターやゴーグルに転送するための装置で、受信機と似た役割をもったパーツです。

 

マイクロドローンのFPV化方法

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マイクロドローンのFPV化方法を簡単にまとめました。先ほど紹介したマイクロドローンの組み立て方の工程の続きとして参考にしてみてください。

 

  • FPVカメラをフライトコントローラーに接続する
  • VTXもフライトコントローラーに接続する

 

VTXは熱を持ちやすいパーツのため、フライトコントローラーから離す必要があります。フレームを利用してなるべく離れた位置に固定しておきましょう。

 

マイクロドローンのFPV化すると資格が必要

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FPV化したマイクロドローンの映像を転送するためには、アマチュア無線4級資格を取得する必要があり、5.8Ghzの電波を使用するため無線局の開設手続きも必要になります。資格取得にはさまざまな方法がありますが、講習を受けるのがおすすめです。

 

無線局の開設についても相談できるので、興味がある方は以下のリンクから申し込んでみてください。

JARD公式HP

 

マイクロドローンなら手軽に自作して飛行ができる

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FPV化していないマイクロドローンなら、資格取得や申請が不要で手軽に自作することができます。ただし飛行の際は河川法や自然公園法といった法律を遵守する必要があります。本記事を参考にマイクロドローンを自作し、ルールを守って安全に飛行させましょう。

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