ドローンとロボットの違いとは?活用事例や免許について紹介

人手不足やコスト削減のために、さまざまな場所で活用されているドローンやロボット。近年、人の代わりに仕事する様子が見受けられますが、同じ機械でありながら違いを知らない方も多いでしょう。本記事では、ドローンとロボットの違い、活用事例などを詳しく紹介します。

人手不足やコスト削減のために、さまざまな場所で活用されているドローンやロボット。近年、人の代わりに仕事する様子が見受けられますが、同じ機械でありながら違いを知らない方も多いでしょう。本記事では、ドローンとロボットの違い、活用事例などを詳しく紹介します。

 

ドローンとロボットの違い

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

ドローンは自律飛行機能を兼ね備えた無人航空機、ロボットは業務や作業用に使用されている機械を指します。人の代わりに仕事するという観点では同じように見えますが、果たせる役割によって区別化されていることが多いです。

 

ドローンの活用事例

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

まずは、ドローンの活用事例を紹介します。ロボットとは異なり、プロペラを高速回転させて飛行するドローンは、どのような場面で活躍しているのでしょうか?種類別にするので、ぜひ参考にしてみてください。

 

インフラ点検

ドローンは、ダムやトンネル、高架橋、電灯などのインフラ設備に活用されています。人間が立ち入るには危険な場所でも、ドローンを飛行させることで手軽に素早く点検できるのがメリットです。

 

点検に多くの従業員を派遣する必要がなく、短時間に点検できるので費用や人員などのコスト削減に大きく貢献しています。

 

農業

農薬散布や生育管理、防除作業などの業務にもドローンが活用されています。タンクやノズルを搭載した農業用ドローンを飛行させることで、短時間で正確に作物の生育状況を管理、把握できるのがメリットです。

高齢者でも手軽に作業を進めやすいので、効率よく農業に取り組めます。

 

物流

運搬コストや時間の削減、人手不足の補填などの役割から、物流にもドローンが活用されています。交通状況に関わらず飛行できるので、渋滞トラブルに巻き込まれずに効率よく配送できるのがメリットです。

 

受け取り時に配達員と接触するリスクもないので、クレームやトラブルを回避しやすいのもポイント。

 

災害救助

被災者の発見や支援物資の配給、被災地の状況把握など、災害発生時にもドローンが活用されています。高い場所から赤外線カメラで被災地を撮影することで、効率よく災害調査できるのがメリットです。

 

人間では進入不可な場所も自由に出入りできるので、リスクが低く二次災害を防ぎながら救助を進められます。

 

防犯

ドローンが敷地内に侵入した人間や車を追跡して、撮影した服装やナンバープレートを元に犯人を特定できるようになりました。警備範囲が広いイベント会場周辺や店舗前などの警備に活用されています。

 

従来の防犯カメラでは撮影できない範囲も、移動しながら撮影できるのが警備用ドローンの強みです。

 

ロボットの活用事例

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

続いて、ロボットの活用事例を紹介します。主に製造業で利用されているロボットが、どのような場面で活躍しているのかを学んでみましょう。

 

産業機械

工場内での搬送や加工、組立、洗浄などさまざまな作業を人間の代わりにおこないます。ロボットの関節数が多いほど自由度が高く、より複雑な作業をできるのが特徴です。

 

人手では時間のかかる作業も、産業ロボットを使用すれば一度に複数の作業を進行できるようになるので、業務効率化や人員削減の役割を担っています。

 

電気・電子機器

家電製品の組立や半導体に使用されるチップの生産など、電気・電子機器の製造にロボットは大きく貢献しています。細かなチェックが求められる検査工程では、カメラで各方向から撮影することで、微量のズレも正確に確認できるのがメリットです。

 

医療

ロボットは医療従事者に代わって、手術や補助、調剤などさまざまな医療分野に活用されています。術式の提案や診断による疾患発見にも活躍し、患者に起きた異常にいち早く気づきやすいのがメリットです。

 

患者一人ひとりのデータ管理やレセプト作業にも活用することで、人員不足や業務効率化に役立ちます。

 

飲食

飲食店の配膳をAIロボットが代わりにおこなうことで、ホール業務効率化や人員削減に役立っています。可愛い配膳ロボットの様子をスマートフォンで撮影しSNS上にアップすることで、自然に集客や収益向上を狙えるのがメリット。

 

配膳ロボットの導入により、ホール以外の業務に集中しやすい環境が整いやすくなっているのも魅力です。

 

ドローン飛行に免許は必要?

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

「ドローン飛行に免許は必要?」「ライセンスを取らないと飛行できない?」という疑問を持つ方は多いでしょう。ドローンは重量100g以下であれば飛行ライセンスなしで操縦可能です。

 

航空法によって規制されている目視外飛行や、特定の範囲でドローンを飛行させる際は、包括申請をおこなうことが義務付けられています。また、重量100g以上のドローンを飛行させる際は、機体情報登録も必要です。

 

ドローン飛行のメリット

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

ドローンは人間に代わって、効率よく地形情報を取得したり、進入困難な場所でも手軽に点検や測量できるのがメリットです。さまざまな業務の効率化を図れたり、人員不足を補ってくれるのもポイント。

 

また、ドローン機体は軽量なものが多いので、持ち運びにも便利です。好きな場所に持ち運んで、自由に飛行させられます。

 

ドローン飛行のデメリット

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

ドローンはこまめにバッテリーを充電、交換する必要があり、長時間飛行に向いていないのがデメリットとして挙げられます。強風や雨などの悪天候時には、屋外で飛行できません。

 

また、高度150m以上の空域や不特定多数の人が往来する場所では原則飛行できない、という点もデメリット。墜落や故障トラブルを回避するために、ドローン操縦士の育成が求められています。

 

ドローンとロボットを上手に活用しよう

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

人の代わりに仕事するという観点で見れば、ロボットに括られるドローン。しかし、操縦器で操作が必要だという点においては、ドローンは使用者に操縦能力が求められます。ドローンとロボットの違いを学んだ上で、事業への導入を検討してみてください。

関連記事

Prodrone社、農業用ドローンヘリ『Tasketto(たすけっと)』の発売開始。キリックスグループからの出資と同機の独占販売契約を締結

株式会社Prodrone(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:戸谷 俊介)(以下、Prodrone社)は、開発した農業用ドローンヘリ『田助人(Tasketto)』について、キリックスグループの中核会社であるキリックスリース株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役会長兼社長:山口 茂樹)(以下、キリックスリース社)が独占販売権を取得し、2025年6月3日より販売開始することを発表した。 あわせてProdrone社は、キリックスグループへの第三者割当増資を実施したことも発表した。

  tera

Prodrone社、国内初の第一種型式認証を目指す大型ドローン『PD6B-CAT3型』を発表

株式会社Prodrone(本社:愛知県名古屋市、代表取締役:戸谷 俊介)(以下、Prodrone社)は、「Japan Drone 2025(会場:幕張メッセ、千葉県千葉市)」の会場にて、第一種型式認証の取得を目指す大型ドローン『Prodrone式PD6B-CAT3型』(以下、本機体)の初一般公開をした。 あわせて、これまで非公開としていた型式認証申請の進捗状況や現在実施中の試験内容についても発表した。

  tera

KDDIスマートドローン社、次世代AIドローンの可能性を広げる自動充電ポート『Skydio Dock for X10』の注文受付を開始

KDDIスマートドローン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:博野 雅文)(以下、KDDIスマートドローン社)は、Skydio, Inc.(以下、Skydio社)のAIドローン『Skydio X10』に対応した自動充電ポート付きドローン『Skydio Dock for X10』の注文受付を開始した。

  Fuji

ユニック社、クローラー駆動移動・作業ロボットの新シリーズ『ユニ・E』シリーズを販売開始

株式会社ユニック(代表取締役:竹内 幹夫)(以下、ユニック社)は、クローラー駆動移動・作業ロボットの新シリーズとして、『『ユニ・E』シリーズを2025年5月28日より販売開始した。 この『ユニ・Eシリーズ』は、クローラー […]

  tera

ユニック社、映像を見ながら遠隔操作できる電動ラジコン草刈り機『UNiMOWRS-Model S』を発売

株式会社ユニック(代表取締役:竹内 幹夫)(以下、ユニック社)は、カメラ映像を見ながら最大約300m離れた場所から直感的に操作できる、オール電動ラジコン草刈り機『UNiMOWRS-Model S(ユニモワーズ・モデルエス)』を2025年5月28日より販売開始した。

  tera