ドローンのモーター制御に欠かせないESCとは?種類や選び方も解説!

ドローンを安定して飛行させるためにはESCというモーターを制御するためのパーツが必要です。ESCには種類があり、間違ったものを選ぶとモーターが破損したりドローンが熱暴走するなどの危険があります。本記事ではドローンのESCの概要と選び方について解説します。ドローンの自作をこれから考えている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

ドローンのモーターとESCについて

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

ドローンのESCとはモーターの回転をコントロールするパーツのことです。接続するモーターの仕組みによってESCの種類が変わり、制御の仕方も変わります。ドローンを自作する際にはモーターに合わせたESCを選びましょう。

 

ドローンのモーターの種類

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

ドローンのモーターには種類があり、制御するESCもモーターに合わせて選ぶ必要があります。まずは以下のモーターの種類について理解していきましょう。

 

  • ブラシモーター
  • ブラシレスモーター

 

それぞれについて解説していきます。

ブラシモーター

ブラシモーターとはモーターの回転数に影響を与えるブラシが内蔵されたモーターのことです。ブラシレスモーターに比べてシンプルな構造であるものの、ブラシの摩耗が起こるためパーツの交換が必要でありメンテナンスに手間がかかります。

ブラシレスモーター

ブラシレスモーターとは文字通りブラシがない構造のモーターのことで、トランジスタと呼ばれるパーツにより電流の切替を行う仕組みになっています。ブラシがないためメンテナンス性が高く、静音性が高いというメリットがあります。

ESCの選び方

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

以下のESCの選び方について解説します。

 

  • 安全に使うための機能があるか
  • 用途に合っているか
  • 最大出力値がモーターに合っているか

 

安全に使うための機能があるか

バッテリー切れによる墜落を防ぐために電圧低下時に自動で電圧をカットする機能である「カットオフ機能」があるものや、ESCに熱が蓄積するのを防ぐ「クーリング機能」があるものを選びましょう。安全に使用するための機能が搭載されているか、チェックしておきましょう。

用途に合っているか

ドローンにカメラやマイクといったパーツを装着したい場合は、「BEC機能」が搭載されたものがおすすめです。また、モーターの回転の立ち上がりを調整する「スタートパワー」といった機能があるなど、自身が目指す飛行方法に合わせたESCを選びましょう。

最大出力値がモーターに合っているか

ESCの最大出力値がモーターに合っているか確認して選ぶことが重要です。ESCのスペック表をみれば出力値を確認できますが、一般的な使用方法の場合30A~50Aのものを選べば問題なく使用できるはずです。

 

ドローンのESCが故障した場合

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

ESCが故障が疑われる場合は、テスターなどでチェックすることも可能ですが、一般的には交換するのが一般的です。ESCの故障は外部からわかりにくく、飛行中に判明することがあるので、不調を感じたら墜落を避けるために早めに交換しましょう。

 

ESCはドローンを動かすのに欠かせないパーツ

イメージ画像

出典:pixta.jp

 

ドローンのプロペラを回転させるモーターの制御はESCによって行われており、安定した飛行を行うためにはモーターに合ったESCを選択する必要があります。安全面に重要なカットオフやクーリング機能といった点をはじめ、飛行方法やモーターとの適合を考えることが重要です。これからドローンの自作を行う方は、本記事を参考にESCを選んでみてください。

 

関連記事

ドローンフライトシミュレーターを利用するメリットとは?おすすめのシミュレーションソフトも紹介

ドローンの飛行テクニックを上達させる手段の一つとして、パソコンやスマホなどを使ったドローンフライトシミュレーターもおすすめです。 本記事では、ドローンフライトシミュレーターを利用するメリットについて解説します。 さらにおすすめのソフトや選び方も紹介するので、気になるドローンフライトシミュレーターがあればチェックしてみてください!

  ドローンガイド編集部

DJI新製品『DJI Air 3S』を発売。デュアルカメラと新機能「フリーパノラマ」搭載した724 gの軽量ボディが空撮を変える

DJIは、旅先での撮影に最適な最先端デュアルカメラドローンとなる『DJI Air 3S』を発表した。 この『DJI Air 3S』は、1インチCMOS搭載メインカメラと70 mmの中望遠カメラを備えており、どちらも最大14ストップのダイナミックレンジに対応している。 かつ、両カメラともに新機能「フリーパノラマ」に対応していることから、柔軟に撮影範囲を選択しながら風景や建物などを細部まで鮮明に撮影することができる機体となっている。

  tera

ドローンの登録番号とは?貼り付ける場所や注意点を徹底解説!

本記事ではドローンの登録番号について詳しく解説します。ドローンを飛行させる際に必要になるのが登録番号です。しかし、どのように発行すれば良いかわからない方も多いでしょう。ぜひ、本記事を参考にして正しい手順で登録番号を発行し、貼り付けを行ってみてください。

  ドローンガイド編集部

DRONE SPORTS社、国産の狭小空間点検作業用ドローン『Rangle mini』『Rangle micro』をリリース。サブスクプランも開始

DRONE SPORTS株式会社(本社:大阪府箕面市、代表取締役社長:小寺悠)(以下、DRONE SPORTS社)は、完全国内生産となる産業用ドローン『Rangle mini』と『Rangle micro』のリリースを発表した。 これら2種は、DRONE SPORTS社の専門チームによって企画・開発、製造まで行われた国産の産業用ドローンとなっている。

  yoshi

ドローンの赤外線カメラでできることは?活用事例を5つ紹介!

ドローンの赤外線カメラを活用すれば、温度を可視化することで、目視では確認できない異常の発見に役立ちます。農作物の温度分布も手軽に把握できるようになるので、活用シーンは多岐に渡るのが特徴。今回は、ドローンの赤外線カメラで可能な5つのポイントと活用事例をまとめました。

  ドローンガイド編集部