ドローンの赤外線カメラで可能な5つのポイント!活用事例を紹介

ドローンの赤外線カメラを活用すれば、温度を可視化することで、目視では確認できない異常の発見に役立ちます。農作物の温度分布も手軽に把握できるようになるので、活用シーンは多岐に渡るのが特徴。今回は、ドローンの赤外線カメラで可能な5つのポイントと活用事例をまとめました。

ドローンの赤外線カメラとは

イメージ画像

出典:https://pixta.jp

 

ドローンの赤外線カメラを一言で表すと「温度を可視化できるカメラ」です。光を感知する一般的なカメラとは違い、赤外線を感知することで物体の温度を画像に映し出せます。

 

一般的なカメラや目視では確認できなかった建物内部の異常や、夜間の生態調査に役立てるのが赤外線カメラです。ドローンの赤外線カメラは、主に産業用ドローンとして活用されているのが特徴。

 

赤外線カメラの使用用途は?

点検や調査をはじめとして、災害救助やパンデミック対策など使用用途は多岐に渡ります。目視では確認しづらい温度の異常を素早く把握できるので、電化製品や建物内部で起きている異常を見つけやすくなるのです。

 

赤外線カメラは温度を検知するので、不審者が侵入した際にも防犯対策として役立ちます。災害時には、建物に取り残されている人を見つけやすくなるので、災害救助にも大きく貢献するのが特徴です。

 

ドローンの赤外線カメラのメリット

イメージ画像

出典:https://pixta.jp

 

赤外線カメラの搭載されたドローンを利用すれば、山やビルなどの高所や災害によって侵入が困難になった場所でも、空中から手軽に撮影可能になります。瓦礫に埋もれている人がいないか、生存者の確認をスムーズにおこなえるのが特徴です。

 

人員を割くことで二次災害が起きてしまう可能性も抑えることができて、コスト削減にも大きな役割を担います。

 

ドローンの赤外線カメラで可能な5つの活用事例

イメージ画像

出典:https://pixta.jp

 

ここからは、赤外線カメラを搭載したドローンを活用することで可能な活用事例について紹介します。どのようなシーンで活用されているかを確認して、事業に合った取り入れ方を検討しましょう。

遭難者の捜索

地震や雪崩、津波などの自然災害時に、逃げ遅れてしまった人を素早く捜索できます。人の手だけでは捜索範囲にも限界があり、発見にかかる時間が生死を分けるのです。二次災害が発生して被害拡大が懸念される場合は、捜索中止になってしまう場面も珍しくありません。

 

ドローンを使って空中から捜索することで、人が侵入困難な場所でも楽に入り込めます。赤外線カメラを搭載していれば、人の温度を検知して素早い人命救助に繋がるのです。

ソーラーパネル点検

太陽光発電の際に利用されるソーラーパネルの定期点検にも活用できます。ソーラーパネルは太陽光が当たりやすい屋根の上に設置されることが多く、発電による発熱にも注意しなくてはいけません。

 

そこで赤外線を搭載したドローンで点検することで、異常発熱しているパネルや故障箇所を確認しやすくなります。点検にかかるコスト削減にも役立つので便利です。

 

インフラ設備や住宅の点検

ドローンの赤外線カメラは、インフラ設備や住宅の定期点検にも大きな役割を担います。高層マンションや送電線など人の手では点検が難しい場所でも、空中から撮影することで手軽に点検できるようになるのが特徴です。

 

屋根の破損箇所や外壁の剝がれなど、異常が起きている場所は温度も異なるので、修理が必要な場所も素早く把握できるようになります。目視では発見できない異常を見つけたいときにおすすめです。

 

野生動物の生態調査

夜行性の野生動物をはじめとして、市街地に出現するクマやイノシシなどの出没を監視する際にも、赤外線カメラを搭載したドローンを活用できます。動き回ったときに追跡もできるので、定点カメラよりも調査向きと言えるでしょう。

 

肉眼では困難だった調査も、赤外線カメラを使えば手軽に情報収集できるので、コスト削減にも繋がります。

プラント点検

施設範囲が広いプラントの点検にも、赤外線カメラを搭載したドローンを活用できます。煙突やフレアチップのような点検が困難な箇所でも、素早く点検できるようになるのが特徴です。余分な人員を割かず短時間で点検が済みます。

 

インフラ設備や住宅の点検と同様に、破損箇所や異常発熱している箇所の早期発見にも役立つのも特徴です。

撮影距離に気を付けて赤外線カメラを活用しよう

イメージ画像

出典:https://pixta.jp

 

小型の赤外線カメラを使って、個人で撮影をしたいと考える方は多いでしょう。しかし、赤外線カメラを搭載したドローンと物体に、適切な距離を持たせることが大切です。

 

撮影したのはいいものの、現像後に撮影箇所がわからなくなってしまうことも考えられます。特に点検時には、どこを撮影したのか明確にするために、程よく距離をとって撮影するようにしましょう。

ドローンの赤外線カメラを事業に取り入れよう

イメージ画像

出典:https://pixta.jp

 

赤外線カメラを搭載したドローンで可能なポイントや活用事例を紹介しました。インフラ設備の点検をはじめとして、災害救助や生態調査など幅広いシーンに取り入れられます。業務効率化やコスト削減にも繋げられるので、赤外線カメラを搭載したドローンを事業に取り入れてみましょう。

関連記事

国際ドローン協会、約1,000Haの農地をドローンによる空中散布の実施成功を発表(千葉県東庄町)

一般社団法人国際ドローン協会(本社:東京都江東区、代表理事:榎本幸太郎)(以下、IDA)は、千葉県東庄町において、約1,000ヘクタールの農地で日本初の試みとして、有人ヘリコプターからドローンの空中散布への全面切り替えを実施した事を発表した。

  yoshi

ORSO社、「お家で練習できる」”新しいドローン国家試験向け練習用ドローンセット『DRONE STAR TRAINING』を発売開始

DRONE STARブランドを手掛ける株式会社ORSO(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:坂本義親)(以下、ORSO社)は、ドローン国家試験向けにビジョンセンサーON/OFF機能を搭載した、「お家で練習できる」 新しい練習機セットとして『DRONE STAR TRAINING』を2024年7月17日(水)より公式オンラインストアにて販売開始したことを発表した。

  yoshi

DJIのドローンがお得に買える!?Amazon プライムデーで『DJI Air 3』『DJI Mini 3』がセール対象に!!

DJI JAPAN 株式会社は、2024年7月16日(火)から7月17日(水)まで、Amazonで開催されるビッグセール「Amazon プライムデー」にて、ドローン・アクションカメラ・ポータブル電源・スタビライザーなどのカテゴリーの対象製品をセール価格にて販売する事を発表した。 また、「Amazon プライムデー」に先立ち開催される「プライムデー先行セール(2024年7月11日(木)から7月15日(月)まで)」でも、対象製品を先行して特別価格で購入できることも同時に発表している。

  yoshi

FullDepth社、国産産業用の新型水中ドローン『DiveUnit KAI』『DiveUnit 300 Lite』『DiveUnit HAYATE』3機種の販売開始を発表

国産の水中ドローン『DiveUnit300』を用いた水中デジタル化技術の開発・販売を行ってきた株式会社FullDepth(フルデプス、所在地:茨城県つくば市、代表取締役社長:吉賀 智司)(以下「FullDepth社」)は、 4年ぶりとなる新型の水中ドローン3機種を販売開始する事を発表した。 この3機種は、水中デジタル化の高度化を想定して用途別に進化した製品となっているとのこと。

  yoshi

ドローンによる火山調査の目的とその成果|使用機体の特徴も解説

2024年に発足した「火山調査研究推進本部」により、国内の火山調査が進行中です。危険な火山調査に遠隔操作が可能なドローンが活用され、役立つデータを届けてくれています。今回はドローンによる火山調査の目的や成果について詳しく解説!防災対策におけるドローン活用に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

  ドローンガイド編集部