ドローンが長谷寺の本堂を清掃!?鎌倉の名刹で行われた史上初の試み『ドローンによる高圧洗浄』を現場レポート

2024年1月15日に、鎌倉にある「長谷観音」や「アジサイ寺」として知られる長谷寺本堂のドローンによる高圧洗浄が行われました。
史上初というこの試みを、ドローンガイドは取材してきましたので現場レポートします。

長谷寺におけるドローンによる高圧洗浄の概要

イメージ画像

「海光山慈照院長谷寺」のドローンによる高圧洗浄を行ったのは、千葉県君津市で「コードベースキミツ」を運営する株式会社テラ
先日公開した取材レポート『ドローン×高圧洗浄機で広がる可能性!ドローン高圧洗浄実証実験レポート』の続報ともなります。

使用ドローン機体

今回、高圧洗浄に利用されたドローンは、前述の『ドローン×高圧洗浄機で広がる可能性!ドローン高圧洗浄実証実験レポート』でも使用された「DJI社MG-1S Advanced」。

イメージ画像

農薬散布と想定された噴霧機能が搭載されたモデルですが、高圧洗浄専用のジェットノズルを搭載したオリジナル仕様となっています。

担当ドローンパイロット

ドローンのパイロットも、実証実験の時と同じく株式会社L.S.W.F代表取締役である「中村豪」氏が担当されました。

鎌倉の名刹をドローンが洗浄実践

イメージ画像

長谷寺のドローンによる高圧洗浄は、2024年1月15日早朝、参拝客が訪れる拝観受付時間前に行われました。
今回洗浄が行われたのは、「本堂(観音堂)」「常香炉」です。

「本堂(観音堂)」の洗浄の様子

今回の洗浄で最も大きく、洗浄範囲も広かったのが「本堂(観音堂)」です。
斜面となっているところも多く危険なことから、清掃しきれない屋根もドローンならすぐにたどり着きますし、滞りなく洗浄が行えます。

イメージ画像

イメージ画像

こちらは、洗浄の様子を動画で撮影したもの。
離陸もさることながら、すぐに洗浄を開始できる様子が確認できます。

「常香炉」の洗浄の様子

本堂ほどの高さこそありませんが、斜面しかない常香炉。
その屋根を洗浄が行われました、

非常に近い高さからドローンが洗浄していることが確認できます。

イメージ画像

イメージ画像

しかし、接近しすぎるとドローンが自動的に着地体勢に入ってしまいます。
そのあたりの距離の調整を、パイロットである中村氏が行い見事な洗浄活動を行っていました。

朝日で映える高圧洗浄作業をするドローン

日の出前から長谷寺で行われていた今回の洗浄作業。
常香炉で高圧洗浄を行っているタイミングで、ドローンは朝日を浴びていましたので、その姿を動画でご覧ください。

ドローンによる高圧洗浄の今後に向けて

長谷寺の長い歴史の中でも初の試みとなった、今回のドローンによる洗浄。
清掃後、地面に垂れてきた水を掃く作業などについては人が作業を行う必要もあったため、今後の改善点として挙げられていました。

他にも、コンプレッサーの位置やノズルの種類についても改良できるとのことだったので、今後さらに寺社仏閣といった文化財でドローンを利用した洗浄がおこなわれていくかもしれません。

関連記事

屋内産業用小型ドローン『IBIS(アイビス)』を用いた特別授業を上鶴間高等学校で実施。デジタル人材・ドローン時代の担い手育成へ向けた一手に

屋内産業用小型ドローン『IBIS(アイビス)』を開発する株式会社Liberaware(本社:千葉県千葉市、代表取締役 閔 弘圭)(以下、Liberaware社)は、株式会社ウイルテック(本社:大阪府大阪市、代表取締役 宮城 力)(以下、ウイルテック社)とそのグループ会社である株式会社ワット・コンサルティング(本社:東京都中央区、代表取締役 水谷 辰雄)(以下、ワット・コンサルティング社)と共同で、「高校生の職業体験 ドローンの出前授業」を全国で実施していくとしている。そして、第一弾として神奈川県立 上鶴間高等学校(神奈川県相模原市、 校長:柴田功 )にて、7月11日(木)に『IBIS2』を用いた出前授業を実施したことを発表した。

  yoshi

ドローン活用の次世代型農業を農業高校生徒が体験!日本農業の未来をけん引する人材育成に向けて、宮城県加美農業高校とNTT東日本グループが連携

宮城県加美農業高等学校(校長:川上 剛弘、以下「加美農業高校」)と株式会社 NTT e-Drone Technology(代表取締役社長:滝澤 正宏、以下「NTTイードローン」)及び東日本電信電話株式会社 宮城支店(支店長:須藤 博史、以下「NTT東日本」)は、加美農業高校でNTTイードローンの国産農業ドローンを使ったスマート農業に関する授業やドローンによる農薬散布実演等を行っていく事を発表。加美農業高校が目指す、未来の農業をけん引する中核人材の育成に向けた農業教育高度化構想の実現に向けた、連携となるとしている。

  yoshi

ドローンショー・ジャパン社、『空飛ぶクルマ』を開発するSkyDrive社とドローンショー事業で業務提携。技術力向上と推進体制を強化を進める

株式会社ドローンショー・ジャパン(本社:石川県金沢市、代表取締役:山本雄貴)(以下「ドローンショー・ジャパン社」)は、株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市、代表取締役CEO 福澤知浩)(以下「SkyDrive社」)と業務委託基本契約書並びに協業検討に関する覚書を締結したことを発表した。 ドローンショー事業における技術力の向上並びに推進体制を強化していくとしている。

  yoshi

ドローンで繋ぐ襷レース開幕!6月22日に『ドローン駅伝2024 日本GP in 豊根村』を中京テレビが放送

中京テレビ放送株式会社(本社:名古屋市中村区 代表取締役社長:伊豫田 祐司)は、ドローンに関連する特別番組となる『ドローン駅伝2024 日本GP(グランプリ) in 豊根村』(以下、『ドローン駅伝2024』)の放送を発表。 放送日は2024年6月22日(土)です。

  yoshi

アメリカ連邦航空局、SkyDrive社によるeVTOL機「SKYDRIVE(SD-05型)」型式証明申請を受理

愛知県豊田市に本社を置く株式会社SkyDriveは、日本の国土交通省航空局を通じてアメリカ連邦航空局に「空飛ぶクルマ」の型式証明を申請。 4月29日に本申請が受理されたことを発表しました。 型式証明の審査対象は、「SKYDRIVE(SD-05型)」とのことです。

  yoshi